【役者コラム018】舞台メイクBOXの中身を大公開!
【役者コラム018】舞台メイクBOXの中身を大公開!【役者コラム018】舞台メイクBOXの中身を大公開!
皆様こんにちは!
楽劇座の五條なつきです。
おかげさまで前回までの舞台メイクシリーズ、ご好評を頂いております。
舞台メイクシリーズ読者の方から、「実際に舞台役者はどんなメイク道具を持ってるの?」というご質問を頂きました。
なので今回は、私の舞台メイクBOXの中身を大公開しちゃいます!
Back Number
その1《舞台メイクの基本編》
その2《ベースメイク編》
その3《ポイントメイク編》
その4《普段メイクにも使えるメイクアイテム編&まとめ》
その5《ドーラン編》
その6《ハイライト&ローライト編》
その7《チーク&ベースメイクの仕上げ編》
その8《アイメイク編》
その9《仕上げ編》
番外編 ゾンビメイク&傷メイク《前編》
番外編 ゾンビメイク&傷メイク《後編》
愛用メイクBOX公開!
↑2つのメイクBOXを使っています。
私が現在愛用しているのは、この2つのメイクBOXです。
赤いトランクは、エスティローダーのクリスマスコフレのバッグ。サイズ感がちょうどいいので、メイク関係以外にも大きめのアイテムを収納しています。
黒いポーチにはドーラン等のコンパクトなメイク道具がぎっしり。
それでは実際の中身をお見せします!
赤いトランク
こちらには大きめサイズのものや、メイク道具以外に舞台の時に常備しておきたいものが入っています。
↑大きめのアイテムを中心に収納
<A>アイシャドウ&チークパレット
海外製の舞台用のアイシャドウ&チークのパレットです。大学で演劇を専攻していた時、メイクの授業で購入したものを未だに使っています。(だってなかなか減らないんですもの…)
本当は黒いポーチに収納したかったのですが、大きすぎて収まらなかったのでこちらに!
<B>楽屋ミラー
『マカロンちゃんの憂鬱』という作品で私が演じたマカロンちゃんをイメージした楽屋ミラー!ちょうど顔全体が映る大きさ。
毎回使っているので結構年季が入ってきました(笑)でも可愛くて愛着があるので手放せません!!
<C>ステージクレンジング
三善ステージクレンジング。劇場は基本的に洗面台の数が少ないので、舞台メイクBOXには拭き取りタイプを常備しています。
<D>コロコロ
衣装に糸くずが付いた時のために常備しているコロコロ。意外と重宝します。
<E>極細綿棒
可愛い容器に詰め替えていますが、中身は無印良品の極細綿棒です。
普通の綿棒より細いので便利!主にメイク直しに使っています。
<F>お薬ポーチ
急に体調が悪くなった時のために、痛み止め等のお薬を入れてあります。あとはやっぱり、のど飴もいつも入ってますね。
カラフルでゆる~い猫の絵柄にも癒されます。
黒いポーチ
こちらにはメインの舞台メイク道具が入っていて、公演によって中身が一部入れ替わる事もあります。
↑ベースメイク系のアイテム
<A>スポンジ・パフ
エバーソフトのパフはフェイスケーキに、無印良品のスポンジはドーランに。消耗品なのでストックも切らさないように気をつけています。
<B>フェイスケーキ
舞台のベースメイクを崩れにくく仕上げてくれる三善のフェイスケーキ。汗をかく演目の時は必須です!!
<C>ラメアイシャドウ
舞台メイクでは基本的にラメ入りのお化粧品は使わないのですが、役柄や作品の雰囲気に合わせてほんの少しだけキラッとさせたい時に使います。
どんな色にでも重ねられるので白がオススメ。
<D>白粉
お化粧崩れを防ぐために必ず必要な三善の白粉。私は肌の色が何色でも使えるように、ベーシックな透明タイプを愛用しています。
<E・F>ドーラン
これぞ舞台メイク!なドーラン。自分の肌に合った色と白、それから暗めのブラウンの3色を揃えておけば、大抵の役柄には対応できます。
<G>カラーパウダー
チャコットのカラーパウダーは顔色が明るくなるとメイクさんから勧められました。普段メイクにも使える色味です。
<H>リキッドファンデーション(水性)
実はこれは先輩から頂いたもの。水性でさっぱりした使い心地です。顔だけでなく身体にも使えます!
↑メイク道具もぎっしり
<A>ニベアクリーム
お肌が乾燥している時には下地代わりにしたり、メイク直しに使ったり、ラメをお肌に貼り付けたり、リップクリーム代わりに使ったり、ヘアワックス代わりに使ったり…と、色々な用途に使えるので1つあると便利です。
<B>ビューラー
つけまつげを使わない時はまつ毛をしっかりカールさせるのがこだわりなので、必ずポーチにINしてます。
<C>つけまつげ用のり
三善のドンピシャン。コスパも良いし接着力も高いので、舞台役者のつけまのりと言えばコレです!
<D>舞台用アイライナー
しっかりアイラインを描きたい時にはルボタンのアイライナー。
役柄に合わせて使えるように、いつも黒と茶の2色を用意してあります。
<E>ペンシル(茶・黒)
三善のコンビペンシルはアイライナー・アイブロウ・ローライトと3役をこなしてくれるので、新人役者さんにもオススメしてます。
<F>タオル
メイクする時に楽屋を汚さないように、タオルもメイクポーチの中に入れています。
これは一見紅葉柄に見えますが…カナダの国旗に描いてあるサトウカエデ(メープルシロップの木)の葉っぱ柄!お友達からのカナダ土産なんです。
<G>ブラシ
小さいものから大きいものまで、何種類か取り揃えています。色々試していますが、やっぱり熊野筆が使いやすいかな。
ブラシの種類がまだ足りない!と思っているので、もっと増やしたいです。
◆ ◆ ◆
あとは役柄に合わせてつけまつげや口紅を選ぶと、メイクBOXの中身が揃います!
役を演じる上で、メイクは役の顔を表現する重要な手段。「この役にはこれが必要!」と思ったら新たなメイク道具を仲間入りさせるので、舞台メイク道具は役を演じる度に少しずつ増えていっています。
舞台メイクBOXには、その役者の演じてきた歴史が詰まっているとも言えるかもしれません。
私も色々な役に挑戦して、これからもっと中身を充実させていきたいです!!
機会があれば他の役者さんのメイクBOXもまたご紹介出来れば、それぞれの個性が見えて面白いかなと思っています。
今回もお読み頂き、ありがとうございました!
その19 》こんな写真はNG! 超重要なオーディション用写真の撮り方、お伝えします!
(文:五條なつき ※文章・写真の無断転載を禁じます)