2019.7.18  19

【役者コラム011】舞台俳優・必読! 三善さんに教えてもらった舞台メイクの方法《ドーラン編》


 ≫広告掲載のご案内


【役者コラム011】舞台俳優・必読! 三善さんに教えてもらった舞台メイクの方法《ドーラン編》
【役者コラム011】舞台俳優・必読! 三善さんに教えてもらった舞台メイクの方法《ドーラン編》
 

【役者コラム011】舞台俳優・必読! 三善さんに教えてもらった舞台メイクの方法《ドーラン編》

 
エントレ読者の皆様、こんにちは!
楽劇座の五條なつきです。
前回までの『舞台メイクの老舗・三善さんに学ぶ!<舞台メイク基本編>』の記事、嬉しい事にご好評を頂いております。

 
Back Number
その1《舞台メイクの基本編》
その2《ベースメイク編》
その3《ポイントメイク編》
その4《普段メイクにも使えるメイクアイテム編&まとめ》

 

記事を読んで頂いた方から「もっと具体的にメイクのやり方が知りたいです!」「舞台メイク初心者すぎて、道具やアイテムの使い方が分かりません…」というお声をたくさん頂きました。

 
↑ズラリと並ぶメイク道具の数々。
↑ズラリと並ぶメイク道具の数々。

そこで今回は、再び三善メークアップ研究所の市川さんの元へお邪魔してきました。三善さんで行われている舞台メイクレッスンを体験しながら、より具体的な舞台メイクのやり方を皆様にお伝えしたいと思います。

すっぴんから舞台メイクが完成する過程を写真付でご紹介していきますので、舞台メイク初心者の方は必見!普段メイクに応用できるテクニックも満載ですので、舞台ファンの方もどうぞお付き合い下さい。

 

準備

↑完全なスッピン状態からメイクスタート!
↑完全なスッピン状態からメイクスタート!

洗顔をしてスッピンになり、舞台メイクをする準備をしていきます。

●POINT
・髪の毛が顔にかからないようにクリップ等で留めておきましょう。
・顔をしっかり洗って、余分な油分がない状態にしておきます。
・乳液や下地もつけない、完全なスッピン状態でメイクをスタートしましょう!(敏感肌等で肌が極端に乾燥してしまう場合のみ、化粧水を付けておきます。)

顔に油分が残っていると崩れの原因になるので、とにかく油分がない状態にしておきましょう。洗顔直後の状態からメイクスタートが理想ですが、劇場の楽屋には十分な数の水道が設置されていない事がほとんど。顔を洗えない場合は、洗顔する代わりに拭き取り用の化粧水などを利用するのがオススメです。

 

ドーラン

まずはドーラン(今回使用したのはグリースペイント)を塗って肌のベースを作っていきます。

↑ドーランの女性用定番カラーは23p、24p。
↑ドーランの女性用定番カラーは23p、24p。

大劇場になる程、照明に映える肌に仕上がるピンクがかった色を選びましょう。ただし、小劇場の場合は自然なオークル系に近い色を選んだ方がいい事もあります。

劇場、役柄、自分の肌の色などによってその時々のベストな色を選んでみましょう。(三善さんの女性向け定番色は23p、24pだそうです。)

↑1回に使うドーランの量はこのぐらい!
↑1回に使うドーランの量はこのぐらい!

ドーラン小豆二粒分を手の甲に取ります。(今回は23p、24pの2色を混ぜて使用しました。)

↑自分の体温でドーランが柔らかくなるように。
↑自分の体温でドーランが柔らかくなるように。

ドーランにツヤが出るまで、指で練り混ぜます。

↑練り終わったところ
↑練り終わったところ

練る前のドーランよりもツヤが出たのが分かりますか?体温がある手の甲の上で混ぜるとツヤが出て、伸びも良くなります!

↑最初にドーランをのせる位置
↑最初にドーランをのせる位置

練ったドーランを額・鼻・両頬・顎の5ヶ所にのせます。この後顔全体に伸ばすので、そこまで神経質にならずのせても大丈夫です。

↑手の甲に残ったドーランはスポンジに吸収させて!
↑手の甲に残ったドーランはスポンジに吸収させて!

軽く濡らしたスポンジを用意し(「濡れてるかな?」ぐらいの、やや湿っぽい程度で大丈夫です!)、手の甲に残ったドーランを全てしみ込ませましょう。

↑手の甲のドーランを全てスポンジに吸収させたところ
↑手の甲のドーランを全てスポンジに吸収させたところ

このスポンジで、顔にのせたドーランを伸ばしていきます。顔の中心(頬)ほど厚く、外ほど薄くなるように(フェイスラインも2~3cmほど自然に伸ばしましょう)伸ばすと綺麗に仕上がります。

塗り残しがないよう、眉、小鼻、目元、口元…塗りにくい箇所にもしっかり塗りましょう。初心者は眉に塗る事を忘れがちなので注意して下さいね。

↑ドーラン完了!
↑ドーラン完了!

こちらがドーランを塗り終わったところです。
これだけでも肌色が均一に整って、舞台メイクっぽい肌質になりましたよね?

 

やっぱり舞台用のドーランがおすすめ!

よく「ドラッグストアやデパートで売っているファンデーションは舞台メイクに使えませんか?」というご質問を頂きますが、やはり舞台に立つ時には舞台用のドーランがオススメです。

なぜかと言うと…

・人工の光(照明)が当たった時に肌が綺麗に見える
・汗に強く、崩れにくい
・万一失敗しても、修正しやすい

…という、舞台に立つ時には絶対必要なメリットがあるのです!
しかも、意外とお値段もお手頃(800円~!)なので、舞台に立つ役者さんはぜひ、ドーランを使ってみましょう。

普段はあまり使わない練り状のファンデーションなので「難しそう…」と思われるかもしれませんが、慣れてしまえば手早く綺麗に、しかも崩れにくいメイクが仕上がります。

まだドーランを使った事がない、という初心者役者さんは今回の記事を参考にして頂ければ嬉しいです。


今回もお付き合い頂きありがとうございました。

次回は舞台メイクの基本とも言える「ハイライト」「ローライト」の入れ方をお伝えします。

「正しいハイライトの入れ方」皆さんはご存知でしょうか?
普段メイクにお役立ちの情報も満載なので、どうぞお楽しみに!

 
協力:三善(http://www.mitsuyoshi-make.com/

 
 


 
⇒舞台制作スタッフや俳優・観客の役に立つコンテンツ集
制作コラム、映像制作コラムなどの読み物もあります!

 

 
(文:五條なつき ※文章・写真の無断転載を禁じます)

この記事を書いたのは

五條なつき
ごじょう なつき|舞台女優。楽劇座(がくげきざ)所属。
2012年より6年間、毎月様々な作品で主演として舞台に立ち続けて現在も記録更新中(2018年8月現在79ヶ月連続出演)。代表作は2.5次元メルヘン劇場『マカロンちゃんの憂鬱』マカロン役、『ルーシー・フラワーズは風に乗り、まだ見ぬ世界の扉を開けた』ルー役など。長台詞の覚え方や舞台メイクの講師も務める。https://twitter.com/natukig

 

 

 シェアする

 ツイート

 シェアする


最近の記事


 ≫もっと見る
 

編集部ピックアップ!

エントレがおすすめする他の舞台



Copyright 2019 Village Inc.