ピーピング・トム『トリプティック』トレーラー&推薦コメントを公開、関連企画ワークショップの開催が決定!

(c)Andrea Avezzù

ピーピング・トム『トリプティック』
開幕に先駆けて、トレーラー&推薦コメントを公開、関連企画ワークショップの開催が決定!

驚愕のテクニックと独創的なスタイルで数々の衝撃作を生み出し、世界中に熱狂的なファンを持つベルギーのダンスカンパニー、ピーピング・トム。映画のワンシーンを思わせる舞台空間で繰り広げられる、圧倒的な身体表現による彼らのステージは、ダンスや演劇といった枠を超えた、最高にスキャンダラスなダンスエンターテインメントとして知られている。

この度、カンパニーの集大成にして最高傑作との呼び声も高い『トリプティック』の開幕に先駆けて、本公演のトレーラーが公開。また、NDT版『トリプティック』に出演したダンサーの鳴海令那さん、NDT版『ミッシング・ドア』『ロスト・ルーム』に出演した振付家・ダンサーの湯浅永麻さんから、本公演へ寄せた推薦コメントが届いた。

さらに、『トリプティック』の構成・演出を務めるフランク・シャルティエと、本作に出演するダンサー、エリアナ・ストラガペーデを講師に迎えたパフォーマンスワークショップの開催が決定した。

ピーピング・トム『トリプティック』トレーラー

鳴海令那さん、湯浅永麻さん推薦コメント

ピーピング・トムの舞台に出演して、キャラクターを「演じる」というより、その世界の中で実際に「生きている」と感じられる感覚がとても新鮮で、アーティストとして大きなインスピレーションを得る機会になりました。 日本で3作品すべてを客席から拝見できるのを、今からとても楽しみにしています。 この特別な作品が、たくさんの方々に届きますように!

鳴海令那(ダンサー/NDT版『トリプティック』出演)

 

『ミッシング・ドア』のクリエーションでは約3時間に及ぶノン・ストップグループ即興をして、長年の同僚と互いの知らない部分を曝け出しあったのが忘れられません。(笑)
クリエーションはフィジカルに過酷でしたが、ガビーもフランクもとても気さくで緊張することなく、あり得ないぶっ飛んだキャラクターを演じるのが毎回とても楽しかったです。

湯浅永麻(ダンサー・振付家/NDT版『ミッシング・ドア』『ロスト・ルーム』出演)

ピーピング・トム『トリプティック』関連企画
パフォーマンスワークショップ開催

講師:Aコース|フランク・シャルティエ(Franck Chartier)
Bコース|エリアナ・ストラガペーデ(Eliana Stragapede)
会場:世田谷パブリックシアター稽古場
定員:各回20名程度
申込締切:9月14日(日) *応募者多数の場合は抽選。定員に余裕があるときは、締切日以降も受付。

Aコース|一般向け(ダンス経験不問)
日程:9月28日(日)13:00~15:00
対象:ダンス経験不問。特にシニア世代のご参加を歓迎。
参加費:2,000円  *『トリプティック』東京公演のチケットをお持ちの方は500円引き

Bコース|ダンサー・パフォーマー向け
日程:9月29日(月)13:00~15:00
対象:ダンサー、パフォーマーとしての活動経験があり(プロ・アマ問わず)、さらなるダンスボキャブラリー探求に興味がある方。
参加費:2,000円  *『トリプティック』東京公演のチケットをお持ちの方は500円引き

【お申込み・詳細】https://setagaya-pt.jp/stage/25024/

(c)Virginia Rota

今回上演する『トリプティック』は、オランダを代表するダンスカンパニー、ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)の委嘱作として誕生した三部作『ミッシング・ドア』(13年)、『ロスト・ルーム』(15年)、『ヒドゥン・フロア』(17年)を、ピーピング・トムが自身のオリジナルキャストで再構築した、まさにディレクターズカット版となる長編ダンス作品だ。

舞台は客船。洋上の客室で、ひと癖もふた癖もある男女がおりなす不吉な夜。
不安は現実となり、夢は悪夢と化す。過去へと追い詰められる男たちと、狂気に憑りつかれた女たち。絶望の淵で、愛を求めてさまよう魂がたどり着く先は——。

 
不穏に閉ざされた客船の中で、卓越した身体能力を持ったダンサーたちによる目を奪われるようなステージは、ダンスや演劇といった枠を超え、かつてないスリリングな感動を呼び覚ましていく。

詳細は公式サイトで。
https://setagaya-pt.jp/stage/25024/

(c)Virginia Rota

ピーピング・トム/Peeping Tom

ベルギーを代表するダンスカンパニーLes Ballets C. de la B.の中心メンバーとして活躍してきたガブリエラ・カリーソと、フランク・シャルティエによって2000年に結成。未知なるダンスの創造を目指してカンパニーを「ピーピング・トム=覗き屋」と命名。
ダンサー、俳優、オペラ歌手ら、国籍も、世代も多様なアーティストたちが生みだす驚異のパフォーマンスは、伝説の舞台としてダンス史にその名を刻み、次代のピナ・バウシュと称されてきた。人間技とは信じがたいオリジナルなムーブメント、他の追従を許さない独創的なスタイルで全世界の熱狂的な支持を集めている。現代社会の抱える闇へと果敢に切り込み、最も過酷な場面でさえ、美しさとユーモア、愛に満ちたエモーショナルなステージとして名高い。ネザーランド・ダンス・シアターやリヨン・オペラ座、ヨーテボリ・バレエ、マルセイユ・バレエなどへの作品提供多数。『ヴァンデンブランデン通り32番地』、『ラ・ルータ』で、英・ローレンス・オリヴィエ賞「最優秀ダンス作品賞」受賞。“見逃してはならないカンパニー”の上位に名を連ねる。

ガブリエラ・カリーソ/Gabriela Carrizo

コルドバの舞踊学校を経て、Les Ballets C. de la B.の中心メンバーとして活躍する。NDT『ミッシング・ドア』(13)(エジンバラ・フェスティバル「ヘラルド・エンジェル2017」受賞*ポール・ライトフット、ソル・レオンとの合同受賞)、『ラ・ルータ』(23)(「オリヴィエ賞2024」受賞)、ミュンヘン・レジデンツ劇場『ザ・ランド』(15)演出のほか、ベルギー映画『キッド』(12)に主演。2025年6月、ピーピング・トム最新作『Chroniques』を発表 。

フランク・シャルティエ/Franck Chartier

20世紀バレエ団、ベジャール・バレエ・ローザンヌを経て、プレルジョカージュ、ローザス、ニードカンパニーらの作品に出演する一方、Les Ballets C. de la B.に参加。ヘンリー・パーセルのオペラ『ディドとエネアス』(21)、ピーピング・トム『S62°58’, W60°39’』(23)演出の他、NDT『ロスト・ルーム』(15)(「スワン賞2016」受賞)、『ヒドゥン・フロア』(17)、ヨーテボリ・バレエ(スウェーデン)、マルセイユバレエ(仏)への作品提供がある。

(文:エントレ編集部)

公演情報

ピーピング・トム『トリプティック』

【構成・演出】ガブリエラ・カリーソ フランク・シャルティエ
【出演】ピーピング・トム

2025年9月27日(土)〜9月30日(火)/世田谷パブリックシアター

公式サイト
https://setagaya-pt.jp/stage/25024/

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