ミュージカル『モーツァルト!』

京本大我「なるべく守りに入らずに、“攻める”気持ちで行きたい」 ミュージカル『モーツァルト!』帝国劇場で開幕

ミュージカル『モーツァルト!』ミュージカル『モーツァルト!』

古川雄大・京本大我がWキャストでヴォルフガングを演じるミュージカル『モーツァルト!』が帝国劇場で開幕した。

本作は「才能が宿るのは肉体なのか?魂なのか?」という深遠なテーマをベースに“人間モーツァルト”35年の生涯に迫り描いたミュージカル。ミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビによる作品で、2002年の日本初演以来、日本のミュージカルファンを魅了し続けてきた。

タイトルロールであるヴォルフガング・モーツァルト役を演じるのは、2018年より同役を務める古川雄大。そして、今回が初登場となるもう1人のヴォルフガング・モーツァルトは京本大我が演じる。
さらに、真彩希帆、大塚千弘、涼風真世・香寿たつき(Wキャスト)、山口祐一郎、市村正親らが出演する。

帝国劇場で初めて主演することについて京本大我は「怖さはありますが、それを忘れられるくらいヴォルフガングに熱中してスタートを切れたら。なるべく守りに入らずに、“攻める”気持ちで行きたいです。」と熱く意気込んだ。また、何度も本作を見ているファンに向けても「新しい作品を観ているくらいの新鮮さを感じていただけたら嬉しいです。」と初々しさの魅力についてアピールした。

ミュージカル『モーツァルト!』
ミュージカル『モーツァルト!』

STORY

ザルツブルクの宮廷楽士であるレオポルト・モーツァルト(市村正親)とその娘ナンネール(大塚千弘)は、錚々たる名士たちが集まる貴族の館で、今、幼い息子がピアノを弾くのを目の当たりにしている。5歳にして作曲の才能が花開いたその子ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、”奇跡の子”と呼ばれていた。

歳月は流れて、ヴォルフガング(古川雄大/京本大我)は故郷ザルツブルクで音楽活動を続けている。傍にはいつも、奇跡の子と呼ばれた頃のままの “才能の化身・アマデ”が寄り添い、作曲にいそしんでいた。しかし、青年ヴォルフガングは、ザルツブルクの領主であるコロレド大司教(山口祐一郎)に仕えて作曲をすることに嫌気がさしていた。「大司教に逆らうな」という父と意見が衝突。ついには自分を束縛する大司教に、怒りを爆発させてしまう。

ヴォルフガングは名声と自由な音楽活動を求めて、母親と共にザルツブルクを出るが、幼い時のように持て囃されることはなかった。逆に旅費を使い果した上に、旅先で母を亡くしてしまう。失意のうちに故郷に帰ってきたヴォルフガングは、幼少から彼の音楽の才能を見抜いていたヴァルトシュテッテン男爵夫人(涼風真世/香寿たつき)の援助を受けて、ウィーンで音楽活動をする決意をあらたにする。ヴォルフガングはウィーンに移り住み、知人のウェーバー一家の娘であるコンスタンツェ(真彩希帆)との愛情を急速に深めていく。しかし、コロレド大司教の謀略によって、演奏の機会をことごとく絶たれてしまう。ヴォルフガングは再び大司教と対決し、二人の関係はついに決裂する。

大司教との決裂後、ヴォルフガングはウィーンの社交界で話題を呼んでいた。コンスタンツェとも結婚、仕事も精力的にこなし、ヴォルフガングにとって故郷に残してきた父と姉の存在がどんどん薄くなるのだった。レオポルトは息子の成功を誇りに思う反面、その思い上がりを感じ取る。しかしヴォルフガングは父の苦言を聞き入れようとしない。二人はついに心を通い合わせることなく、レオポルトはウィーンを後にする。

そして、オペラ『魔笛』を成功させ音楽家としての頂点を極めるヴォルフガングの前に、謎の人物が現れ『レクイエム』の作曲を依頼するのだが…。

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京本大我 コメント

あっという間の稽古期間でした。雄大君をはじめ、皆さん優しくて、色んな角度から多くのアドバイスをくださいました。
今まで演じてこられた方々の事を考えるとプレッシャーはあるのですが、僕にとっては初挑戦なので、作品の歴史にリスペクトを持ちながら、今の29歳の京本大我が出来るヴォルフガングへのアプローチを大事にしようと思っています。
未熟さもたくさんありますが、それも含めてさらけ出して、自分なりに自信を持ってお届けしたいなという気持ちです。
舞合はナマモノですし、帝劇で主演も初めてなのでそういう怖さはありますが、それを忘れられるくらいヴォルフガングに熱中してスタートを切れたら、と思っています。なるべく守りに入らずに、“攻める”気持ちで行きたいです。ヴォルフガングだけではなく、京本大我自身の心もあえて笑っていたい。腰が引けたくないし、心持ちだけは常に強く前を向いていたいです。勿論謙虚さは持ちつつも、舞合に挑む上での“尖り”が、ヴォルフガングの役柄にも良い影響を与えられたら良いなと思います。
『エリザベート』を経て久しぶりに帝劇に帰ってきたので、重みを知っているからこそ感じるプレッシャーと、逆に噛み締められる想いがあります。僕が帝劇に立つことを待ってくださっていた方々へは恩返しにもなると思いますし、何より作品が本当に素晴らしいので、観ていただける事が本当に嬉しいです。歴代の素晴らしいヴォルフガングがいらっしゃる中で、僕はかなり初々しく映ると思うんですけど(笑)、おこがましいかもしれませんが、何回も観ていらっしゃる方がご覧になっても、新しい作品を観ているくらいの新鮮さを感じていただけたら嬉しいです。荒削りな部分も沢山ありますが、頑張っていきたいです!

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詳細は公式サイトへ。
https://www.tohostage.com/mozart/

(撮影・文:エントレ編集部)
 

公演情報

ミュージカル『モーツァルト!』

【脚本/歌詞】ミヒャエル・クンツェ
【音楽/編曲】シルヴェスター・リーヴァイ
【オリジナル・プロダクション】ウィーン劇場協会

【演出/訳詞】小池修一郎(宝塚歌劇団)

【出演】
ヴォルフガング・モーツァルト:古川雄大 / 京本大我
コンスタンツェ(モーツァルトの妻):真彩希帆
ナンネール(モーツァルトの姉):大塚千弘
ヴァルトシュテッテン男爵夫人:涼風真世 / 香寿たつき
コロレド大司教:山口祐一郎
レオポルト(モーツァルトの父):市村正親
セシリア・ウェーバー (コンスタンツェの母):未来優希
エマヌエル・シカネーダー(劇場支配人):遠山裕介
アントン・メスマー(医師):松井工
アルコ伯爵 (コロレドの部下):中西勝之

アンサンブル:朝隈濯朗 / 安部誠司 / 荒木啓佑 / 奥山寛 / 後藤晋彦 / 木暮真一郎 / 田中秀哉 / 西尾郁海 / 港幸樹 / 山名孝幸 / 脇卓史 / 彩花まり / 池谷祐子 / 伊宮理恵 / 樺島麻美 / 久信田敦子 / 鈴木サアヤ / 原広実 / 松田未莉亜 / 安岡千夏 / 柳本奈都子

2024年8月19日(月)~9月29日(日)/帝国劇場(東京)
2024年10月8日(火)~27日(日)/梅田芸術劇場メインホール(大阪)
2024年11月4日(月)~30日(土)/博多座(福岡)

公式サイト
https://www.tohostage.com/mozart/

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