竹田モモコの書き下ろし新作を劇団青年座が上演 舞台『ぼっちりばぁの世界』ザ・ポケット(中野)で2月15日(木)から
青年座 舞台『ぼっちりばぁの世界』竹田モモコの新作書き下ろし 青年座 舞台『ぼっちりばぁの世界』2月15日(木)からザ・ポケット(中野)で上演
今年で創立70周年を迎える劇団青年座は、「創作劇の上演」を旗印に創立以来、同時代を生きる劇作家の新作上演にこだわり、活動を続けてきた。
近年では、2021年岩瀬顕子氏の『シェアの法則』は全国の演劇鑑賞団体を巡演、2022年ピンク地底人3号氏の『燐光のイルカたち』は東京の演劇シーンに衝撃を与えた。
そして今回は、座内の若い世代から圧倒的な支持を得て選ばれた竹田モモコが、青年座に初めて新作を書き下ろす。
2018年演劇ユニット「ばぶれるりぐる」の旗揚げと共に劇作を始めた竹田モモコは、2020年『いびしない愛』で第26回劇作家協会新人戯曲賞受賞。そして、2022年『他人』で日本劇団協議会「日本の劇」戯曲賞2022最優秀賞受賞。関西の演劇界においては誰もがその実力を認める注目の劇作家だ。
竹田モモコによる戯曲は、出身地である高知県土佐清水市の方言「幡多弁」で繰り広げられる会話劇が特徴で、市井に生きる人々の普遍的な悩みや人間関係の葛藤をリアルに描いている。題名の「ぼっちりばぁ」は高知県西部の方言幡多弁で「ちょうどいい」を意味する言葉。
本作の舞台は、寂れた海辺の市営キャンプ場。そこで地方創生事業に取り組むアウトドアメーカーの社員と地元で生活を営む人々との交流を通して、生き方の多様性を描く。今を生きる私たちにとっての「ぼっちりばぁ」な世界とは・・・。
演出はこれまで数々の若手劇作家と新作を生み出してきた磯村純。尾身美詞、市橋恵、伊東潤など次代を担う若手を中心とした9名の俳優たちが出演する。
さびれた海辺にある「土ヶ森青少年キャンプ場」。
今では利用者が激減、経営は悪化していた。
そんな折、キャンプ場に隣接する星の浜が、「夕日の綺麗な砂浜10選」に選ばれた。
これをきっかけに地方創生事業が始まる。
「土ヶ森青少年キャンプ場」は、「星の浜パーク」へと名前を変えた。
更に東京のアウトドアメーカー【チル・アーク】から、
アドバイザーとして3人の社員が派遣されてきた。
しかし、そこで働くオーナー夫婦やアルバイトには、昔ながらのやり方が染みついている。
今時のキャンプ場にするという自覚が全くない。
【チル・アーク】の面々は一心に改革を試みるが、なかなか思うようには進まない。
プレオープンまであと10日…。
「星の浜パーク」は、無事にオープンすることができるのだろうか…。
公式サイトはこちら。
https://www.seinenza.com/
(文:エントレ編集部)
劇団青年座第254回公演『ぼっちりばぁの世界』
【作】竹田モモコ
【演出】磯村純
【キャスト】
小野田せり(チル・アークのチーフアドバイザー)=尾身美詞
西沢諒子(チル・アークのアドバイザー)=市橋恵
渡啓介(チル・アークのアドバイザー)=伊東潤
田中良二(「星の浜パーク」の雇われオーナー)=綱島郷太郎
田中育枝(良二の妻。「星の浜パーク」従業員)=佐野美幸
近藤奈津穂(「星の浜パーク」アルバイト)=角田萌果
松浦悟(市の観光商工課。「星の浜パーク」担当)=三浦拓真
ゆうぞう(移動スーパー「ゆうゆう丸」のオーナー)=山野史人
外ノ池小牧(「星の浜パーク」新しいアルバイト。町おこし協力隊)=尾島春香
2024年2月15日(木)~25日(日)/ザ・ポケット(中野)