本作は青年団により1998年に初演、2003~2004年に再演された。本作の劇作家・松田正隆が生まれ育った長崎を舞台に、職を無くし妻に家出される主人公と、彼を取り巻く人々の心情を、何気ない会話から細やかに映し出した本作は、1999年読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞。松田正隆の代表作の一つとなった。
主人公・小浦治を演じるのは田中圭。さらに西田尚美、山田杏奈らが出演する。
演出は栗山民也が手がける。
STORY
ある地方都市、坂のある街。
坂にへばりつく家々は、港を臨む。
港には錆びついた造船所。
夏の日。セミも暑がる午後。
造船所の職を失い、妻・恵子に捨てられた小浦治のもとに、家を出た恵子が現れる。恵子は 4 歳で亡くなった息子の位牌を引き取りに訪れたのだが、治は薄々、元同僚と恵子の関係に気づいていた。
その時、治の妹・阿佐子が 16 歳の娘・優子と共に東京からやってくる。阿佐子は借金返済のため福岡でスナックを開くと言い、治に優子を押し付けるように預けて出て行ってしまう。
治と優子の同居生活が始まる。
詳細は公式サイトで。
https://setagaya-pt.jp/news/20220208-109059.html
(文:エントレ編集部)
公演情報
『夏の砂の上』
【作】松田正隆 【演出】栗山民也
【出演】田中圭 西田尚美 山田杏奈 ほか
【日程】2022年11月 【会場】世田谷パブリックシアター
*兵庫、宮崎、愛知、長野にてツアー公演あり