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「沖縄の問題」を「日本全体の問題」として提示する舞台『9人の迷える沖縄人』収録映像のオンライン配信が9月25日から開始/10月31日まで

宣伝デザイン:大久保卯月9月上旬に無観客で上演した舞台『9人の迷える沖縄人 ~50 YEARS SINCE THEN ~』が9月25日(金)からオンライン配信される。10月31日まで。

1972年の沖縄の本土復帰時、沖縄人は何を思い、何を願ったのかー
そして、あれからもうすぐ50年。沖縄は、日本は、世界は・・・

1972年の沖縄本土復帰当時、沖縄に住む人たちが何を考え、どう捉えていたのか、本土復帰が沖縄に何をもたらしたのか。
舞台『9人の迷える沖縄人 ~50 YEARS SINCE THEN ~』は、多様で複雑な立場や心情を、戦後70年を迎えた沖縄の劇作家、演出家、出演者により浮き彫りにする作品だ。

本作は2016年には「鳥の演劇祭」に招聘され、沖縄発の作品として高い評価を獲得。2022年に沖縄本土復帰50周年を迎えるにあたり、今回は主題を「沖縄の問題」とするのではなく、「日本全体の問題」として共有とし、脚本の大幅な改稿と新演出を試みた。

出演は、県内外で活動する犬養憲子(いぬかい・のりこ)、沖縄で人気の劇団「TEAM SPOT JUMBLE」から島袋寛之(しまぶくろ・ひろゆき)、与那嶺圭一(よなみね・けいいち)に加え、沖縄芝居の巨匠・平良進、平良とみの一番弟子である伊禮門綾(いれいじょう・あや)、国立劇場おきなわでは主役を演じる組踊立方・宇座仁一(うざ・じんいち)など、現代演劇から伝統芸能まで多様なメンバーが集結。実力あるキャストによる、骨太の会話劇を通して本当の<沖縄>を発信する。


現代演劇、沖縄芝居、組踊など沖縄の様々な舞台で活躍する俳優が集結!

今回、9月上旬にアトリエ銘苅ベース(那覇市)にて観客を動員しての上演を予定していたが、沖縄県内のコロナ感染の状況悪化に伴い無観客で収録。
こちらの収録映像が9月25日(金)からオンライン配信される。

オンライン鑑賞料は下記サイトで1,600円で販売中だ。
アトリエ銘苅ベースオンラインSHOP


YouTubeで見る

STORY

1972年 沖縄の本土復帰を目前に、有識者から主婦、戦争を体験した老婆、沖縄へ移住した本土人などがひとつの部屋に集められた。
「でも貴方、日本がもし、もし万が一、攻めこまれた場合、戦争はしませんって言っていられると思いますか?」
「本土化するってのはどういうことなんだ!」
「私も胸を張って基地はいらないと言いたいです」
「のんびりすることが美徳なら、基地も受け入れてのんびりやったらどうですか?」
語られるそれぞれの沖縄に対する想い、日本への想い、そして戦争、恒久平和への想い、いろいろな想いが交差して、渦の中に引きずり込まれていく。

安和学治(脚本家・俳優・(一社)おきなわ芸術文化の箱 理事)

僕はこの作品で沖縄人だけではなく、全ての日本人に問いかけたつもりです。今の日本に暮らす人々に足りない事、気付くべきこと。
平和で安全に暮らしている毎日が、沖縄だけではなく、何処かの場所や人や環境が犠牲になっていること、別にそれらすべてを改善して正しい道をなんて思っちゃいません、でもそれを知って、その犠牲や献身の上に成り立っていることをちょっとだけ考えたっていいじゃないですか。

詳細は公式サイトで。

(文:エントレ編集部)

公演情報

(一社)おきなわ芸術文化の箱「9人の迷える沖縄人 ~50 YEARS SINCE THEN ~」

【作】安和学治
【作】国吉誠一郎
【演出】当山彰一

【出演】仲嶺雄作、国仲正也(鳩ス)、犬養憲子(演劇きかく「満福中枢」)、島袋寛之(TEAM SPOT JUMBLE)、 当山彰一(劇艶おとな団)、宇座仁一(宮城元流能史之会)、上門みき、伊禮門綾(劇団綾舟 )、与那嶺圭一(TEAM SPOT JUMBLE)

2020年9月25日(金)~10月31日(土)/沖縄・アトリエ銘苅ベース

公式サイト
9人の迷える沖縄人 ~50 YEARS SINCE THEN ~

チケット
アトリエ銘苅ベースオンラインSHOP

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