©オフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』/撮影:真来こはる

相葉裕樹主演 失敗してもまたたぐり寄せる幸せ ミュージカル『Ordinary Days』

ミュージカル『Ordinary Days』
©オフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』/撮影:曳野若菜

相葉裕樹主演 失敗してもまたたぐり寄せる幸せ ミュージカル『Ordinary Days』

2008年オフ・ウエストエンドで初演、翌年2009年オフ・ブロードウェイで上演され話題を呼んだ、ソングスルーミュージカル『Ordinary Days』。眠らない街NYに住む男女4人の物語で、爽快で誠実な楽曲と共に、誰もが経験したことのあるような人を想い合う温かさや、うまくいかず葛藤することもある日々を丁寧に描いた作品だ。作詞・作曲を手がけたのは新進気鋭のクリエイターの一人、アダム・グウォン。全編ピアノ演奏かつ台詞の大半が曲という構成で進行し、登場人物の心情が歌により緻密に表現されている。


©オフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』/撮影:曳野若菜

劇中では、30代カップルのジェイソンとクレアが互いの想いがすれ違い、ナンバーの中で喧嘩をするシーンがある。曲に乗せて、相手の言葉を聞かずに「はいはい!」と言い合い、語気を強めて話を切り上げる二人の様子が印象的だった。

公演後の会見では、相葉と夢咲が顔を見合わせて笑い合う場面が多く見られ、息が合った関係性はテンポの良い芝居に反映されているように感じる。

©オフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』
©オフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』会見より/撮影:真来こはる

©オフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』/撮影:真来こはる
©オフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』会見より/撮影:真来こはる

正解が分からなくても、日々を懸命に生きる中で自分(自分たち)なりの答えを見つけていく。改めて自分にとっての“大切”や”幸せ”に目を向けようと思わされる作品だ。


©オフ・ブロードウェイミュージカル『Ordinary Days』会見より/撮影:真来こはる

(文:真来こはる)

公演情報

オフ・ブロードウェイ ミュージカル『Ordinary Days』

Ordinary Days Music and Lyrics by Adam Gwon
【脚色・演出】田中麻衣子
【音楽監督・ピアノ演奏】落合崇史
【翻訳】藤倉梓

【出演】相葉裕樹 夢咲ねね
斎藤瑠希、浜崎香帆 [Wキャスト] 小池竜暉(GENIC)、中本大賀(円神) [Wキャスト]

2023年2月8日(水)~12日(日)/東京・俳優座劇場
2023年2月18日(土)/大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

公式サイト
https://ordinarydays.jp/

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