2017.8.28

これでもか!とやりたい放題のコメディミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」観劇レビュー



ミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」(C)Takayuki Shimizu
(C)Takayuki Shimizu
 

これでもか!とやりたい放題のコメディミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」観劇レビュー

 
みなさんご存知のフランケンシュタイン・・・
死んだ人間を改造し怪物を生み出したフランケンシュタイン博士・・・

喜劇の天才メル・ブルックスが、フランケンシュタインを元にしたいくつかの映画を徹底的にパロディ化し作った映画「ヤングフランケンシュタイン」を後にメル・ブルック本人がミュージカル化。2007年にブロードウェイで開幕し、トニー賞12部門受賞の最多記録を持つなど話題となった作品なんです!

そして、今回、小栗旬×福田雄一のタッグで絶賛上演中のミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」!
本作の観劇レビューをOn7青年座の尾身美詞がお届けします。

ミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」(C)Takayuki Shimizu
(C)Takayuki Shimizu

ミュージカル初出演となる小栗旬さんが演じるフレデリックは、怪物を生み出し人々を恐怖と混乱に招き入れたフランケンシュタイン博士の末裔。祖父の怪物作りの研究を忌み嫌い、自らをフロンコンスティーン博士と名乗る有能な脳外科医です。

祖父フランケンシュタイン博士が亡くなり、怪物から解放され安心したトランシルバニア。これで怪物はもう現れない!と喜ぶ村人たち。
ところが…祖父の遺産と城を継がなければならず、渋々トランシルバニアの城に訪れたフレデリックは、祖父の実験記録に研究者の心がウズウズ!!自らも同じような実験をしてみたい!!と思うようになってしまい…祖父と同じようにモンスターを生み出してしまいます。

再び怪物が現れ、さあ大変!村中を巻き込んだ大トラブルに発展していくのです…

 


 
ミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」(C)Takayuki Shimizu
(C)Takayuki Shimizu

福田雄一、やりたい放題!日本版ということで、あんなものやこんなもの、最近ワイドショーで話題になっているあんなことから、こんなことまで。日本の様々なネタが放り込まれ、役者たちもアドリブ風な台詞祭り!楽屋落ち満載。

正直、話の筋がわからなくなってしまうくらい、大量のネタが放り込まれています。が、福田雄一作品ファンにはたまらない感じなのでしょう。ミュージカルを見る、というより、劇場に笑いにいくという感じなんだろうな~と。それぞれの役者さんが好きな方々は思いっきり楽しめるのではないでしょうか。

ミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」(C)Takayuki Shimizu
(C)Takayuki Shimizu

「初のミュージカルを引き受けたことを、未だに後悔しています」という小栗さんも沢山歌って踊って奮闘。
フレデリックをサポートするフランケンシュタイン博士の執事の末裔、アイゴールを演じる賀来賢人さん。え??イケメン俳優さんがこんな役??!という、フランケンシュタイン博士の狂った研究に憧れる背虫男という変わった役所を、独特の雰囲気で演じ、観客を笑わせ楽しませてくださいます!

テレビCMなどでも歌の上手さを披露している瀧本美織さんは、おばかでセクシーなフレデリックの助手のインガ。歌も踊りも抜群でとってもチャーミング!!
屋敷の家政婦ブリュッハー婦人を演じるミュージカル界のスター保坂知寿さんまでが、あんなことや、こんなことをして笑わせてくださいます。ありがとうございます。素敵でした。

福田雄一作品ではおなじみのムロツヨシさんはオープニングから、これでもか!というくらい登場し(一体何役やるんだろう?と途中で出てくる度に数えてしまいました)ノリノリのアドリブ祭り。

ミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」(C)Takayuki Shimizu
(C)Takayuki Shimizu

元来、下ネタ満載の作品みたいですが、それに加え、これでもか!!!というくらい個人的なネタやアドリブも散りばめられているので、ブロードウェイ版の翻訳でオリジナルをベースとしたノーマルな「ヤングフランケンシュタイン」も観てみたかったな…というのがミュージカル好きのわたし個人の感想ですが…日本中の福田雄一作品ファンの皆さんには大満足の作品だと思います。ですが、ブロードウェイミュージカル、と思って観に行くと…この超・日本版感は違和感があるかもしれません。

ベースとなっている作品の展開もとても面白く、フレデリックのフランケンシュタイン博士の末裔としての葛藤、学者としての探究心、フランケンシュタイン博士の研究を最後素晴らしいものに発展させていくというストーリーもとても魅力的ですし、吉田メタルさん演じるモンスターに関するあれこれも意外な展開で、シンプルで勝負してもとっても楽しめる作品です。
今回の超!日本版感は好き嫌いも別れるかもしれませんが、福田雄一ワールドにどっぷり浸かっって笑いたい方にはオススメです。

破天荒なコメディミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」は9月3日まで東京国際フォーラムホールCにて上演。
大阪では9月7日からオリックス劇場で上演されます!

 
このレビューを書いたのは

尾身美詞
女優。青年座所属、新劇女優7人ユニットOn7(オンナナ)メンバー。
趣味は銭湯めぐり。観劇。うたうこと。
【次回公演】2017年10月、トム・プロジェクトプロデュース「明日がある、かな?」。公開中のアニメーション映画「この世界の片隅に」主人公すずの義姉、黒村径子の声を担当。ブログはこちら

 

公演情報

舞台「ヤングフランケンシュタイン」

【作詞・作曲】メル・ブルックス
【脚本】メル・ブルックス、トーマス・ミーハン
【演出・上演台本】福田雄一

【出演】小栗旬
瀧本美織、ムロツヨシ、賀来賢人
保坂知寿、吉田メタル、宮川浩、瀬奈じゅん
遠藤瑠美子、可知寛子、香月彩里、小暮キヨタカ、小山侑紀、坂元宏旬、高原紳輔、竹内真里、常住富大、丹羽麻由美、伯鞘麗名、辺田友文、福田えり、堀江慎也、横山敬、横山達夫

2017年8月11日(金・祝)~9月3日(日)/東京・東京国際フォーラム ホールC
2017年9月7日(木)~10日(日)/大阪・オリックス劇場

公式サイト
舞台「ヤングフランケンシュタイン」

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