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舞台『無駄な抵抗』作・演出:前川知大、世田谷パブリックシアターと4年ぶりのタッグ 11月11日より上演

撮影:伊藤大介(SIGNO)作・演出を前川知大が手掛ける舞台『無駄な抵抗』が11月11日より、世田谷パブリックシアターにて上演される

本作はギリシャ悲劇の大テーマである「運命」「自由意志」をテーマに、ソポクレスの「オイディプス王」に代表される、古代ギリシャの叙事詩を発想の源泉としたストーリーだ。

前川は「運命」について、「未来は可能性にあふれ、たくさんの選択肢があるように見える」と語る一方で、「でも人生を振り返ってみると、曲がりくねった一本の道が続いているだけ」「選ぶことに正解も間違いもない。全ては決まっているのかもしれない。無駄な抵抗。“私”に自由はないのでしょうか」とコメントを寄せている。


撮影:伊藤大介(SIGNO)

舞台のキャストには、イキウメ公演ほか数々の前川作品に出演する池谷のぶえ、前川作品出演は5年ぶりとなる松雪泰子、イキウメ公演ほか、同じく2019年に世田谷パブリックシアターにて上演された古代ギリシャの叙事詩が原典の舞台『終わりのない』から続けての出演となる清水葉月らが集結。
また、今回が前川作品初出演となる渡邊圭祐、穂志もえか、劇団「イキウメ」の俳優、安井順平、浜田信也、盛隆二、森下創、大窪人衛が出演する。

前川が世田谷パブリックシアターとタッグを組むのは4年ぶり。世界という巨大な力「運命」に抗おうと、自らの意志を信じて生き始めた人たちを描く。


撮影:伊藤大介(SIGNO)

【作・演出】 前川知大 コメント
世田谷パブリックシアターとの創作では、劇団でのオリジナル作品とは少し違う地点から作品を立ち上げることができるのが魅力と思っています。今回は前回『終わりのない』から続き、ギリシャがスタート地点にあり、ギリシャ劇の大テーマである「運命」を描きます。
舞台は現代で、私たちの日常から始まります。例えばそれは、人生を大きく左右する選択であったり、自分ではどうにもならないことにどう対処するのか、といった誰もが人生で経験することに自由意志と運命が、どう拮抗するのか、そういうところに迫っていけたらと思っています。

【出演】 池谷のぶえ コメント
運命について——私にとって運命は、なるべく身を委ねる方を選択してきた。しかしその解釈も、「運命」という、いったい何に操られているかわからないもののせいにしてしまった方が楽だと感じているからかもしれない。別の運命の可能性のことを考えてしまうことも、既に運命の中に組み込まれてるとしたら、そのことを考えている時間が悔しい…と、考えてしまう時間すら運命だと言われるのでしょうから。
信頼できる座組の皆さんと、なんだかとても太刀打ちできない巨大なものに挑もうとしている、静かな唸りを感じます。どんな運命になるのか、してやろうか、それこそが無駄な抵抗なのか…楽しみです。

【出演】 渡邊圭祐 コメント
前川知大さんの作品に参加できるという喜びと世田谷パブリックシアターの舞台に再び立てることを嬉しく思います。
運命について、現在と自由、あらゆる可能性、すべてはこうなる、この言葉だけで心が踊らされてしまっています。
どのような作品を作り上げていけるのか、私自身今からワクワクしております。観に来ていただいた方と思いを共有できるよう、時間をかけて磨きたいと思います。

【出演】 松雪泰子コメント
前川さんの元、新たな創作に関われる事に喜びを感じております。これから立ち上がる世界を丁寧に積み上げていきたいと思います。無駄な抵抗…どんな世界になるのか楽しみながら、創作していきたいと思います。

東京公演は世田谷パブリックシアターにて、2023年11月11日(土)より11月26日(日)まで。
その後、兵庫県立芸術文化センターにて、2023年12月9日(土)・10日(日)の2日間の上演が予定されている。

公演の詳細は公式サイトで。
https://setagaya-pt.jp/stage/2140/ 
(文:エントレ編集部)

公演情報

『無駄な抵抗』

【作・演出】 前川知大
【出演】池谷のぶえ 渡邊圭祐 安井順平 浜田信也
穂志もえか 清水葉月 盛隆二 森下創 大窪人衛
松雪泰子
2023年11月11日(土)~11月26日(日)/東京・世田谷パブリックシアター
2023年12月9日(土)15:00 12月10日(日)13:00 /兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

公式サイト
https://setagaya-pt.jp/stage/2140/ 
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