夏目漱石「坊ちゃん(一)」小泉八雲「耳無芳一の話」「停車場にて」flyer表

夏目漱石『坊っちゃん』ほか近代文学の名作3編を朗読 長尾奈奈出演「朗読タイムレスストーリー Vol.10」8月8日開催

夏目漱石「坊ちゃん(一)」小泉八雲「耳無芳一の話」「停車場にて」flyer表
朗読タイムレスストーリーシリーズ⑩ 夏目漱石『坊っちゃん(一)』小泉八雲『耳無芳一の話』『停車場にて』

教科書で読んだ名作は、なぜ大人になって面白くなるのか

『坊っちゃん』や『耳なし芳一の話』を、学校で読んだ記憶のある方は多いだろう。けれど、大人になって改めて触れてみると、その印象は大きく変わる。

『坊っちゃん』は単なる痛快な青春小説ではない。世渡り上手な人々に囲まれながらも、自分の信じる正しさを貫こうとする若者の物語だ。その不器用さに、かつては気づかなかった切実さが見えてくる。
『耳なし芳一の話』もまた、怪談として知られている。しかし、その奥には戦で命を落とした者たちへの鎮魂や、人知を超えたものへの畏れが流れている。怖いだけではない、どこか美しさを湛えた物語である。
そして『停車場にて』では、一人の罪人と彼を取り巻く群衆の姿を通して、人間の好奇心や残酷さ、そして共感の心が静かに描かれる。
文学作品は、年齢や経験によって見え方が変わる。だからこそ、読み継がれてきた名作は何度でも新しい。

「朗読タイムレスストーリーシリーズ」で朗読を務めるのは、無名塾出身の俳優・長尾奈奈。映画や舞台に加え、オーディオブック『日本近代文学名作選』など声の仕事でも活躍する長尾が、一人でさまざまな人物を演じ分けながら物語の世界へと誘う。

文字を目で追う読書とは異なり、朗読には「声だからこそ届く言葉」がある。登場人物の息遣い、物語のリズム、行間に潜む感情。耳で聴くことで、作品は新たな表情を見せてくれる。

会場は日本近代文学館。公演当日は企画展「教科書のなかの文学/教室のそとの文学Ⅳ―夏目漱石『こころ』とその時代」も開催されている(受付1階/拝観料別途)。
教科書の中で出会った文学を、今度は声で味わってみてはいかがだろうか。

STORY

夏目漱石『坊っちゃん(一)』
無鉄砲で喧嘩っ早く、負けず嫌いの坊ちゃんは、家族からも持て余されている。しかし下女の清だけは「あなたは真っ直でよい御気性だ」と云い、坊ちゃんを信じている。やがて父母を亡くし、兄とも別れた坊ちゃんは、ひとり下宿住まいを始めることになり……。

小泉八雲『耳無芳一の話』
赤間ヶ関の阿弥陀寺に芳一という盲目の琵琶法師がいた。とくに壇ノ浦合戦の謡は人々の涙を誘うほど見事であった。ある夏の夜、見知らぬ侍が現れ、高貴なお方の御前で琵琶を奏でるよう命じられる。草履を履き琵琶を抱え、導かれるまま夜道を急ぐ芳一であったが……。

小泉八雲『停車場にて』
昨日福岡から電報でそこで捕えられた重罪人が、熊本に送られる事を知らせてきた。裁判のため正午着の汽車で来るという。私は到着を目撃するため、大勢の人々と一緒に停車場へと向かった……。

本作は8月8日、東京・日本近代文学館で上演される。
詳細は公式サイトで。
https://roudoku.talker.jp/

(文:エントレ編集部)

公演情報

ROUDOKU.TALKER.JP
朗読タイムレスストーリーシリーズ⑩
夏目漱石『坊っちゃん(一)』小泉八雲『耳無芳一の話』『停車場にて』

【作】夏目漱石、小泉八雲
【出演】長尾奈奈
【主催】ROUDOKU.TALKER.JP
【協力】株式会社 仕事

2026年8月8日(土)/東京・日本近代文学館

公式サイト
https://roudoku.talker.jp/

チケットを探す
https://roudoku.talker.jp/ticket_form/

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