日本初上演!マルハ・ブスタマンテ作品『パラナ・ポラー』― 犬猫会vol.7 文学座の宝意紗友莉と犬猫会の山下智代共演 8月22日(木)より
犬猫会Vol.7『パラナ・ポラー』
犬猫会Vol.7『パラナ・ポラー』が8月22日(木)から25日(日)までStudio ZAP!で上演される。
『パラナ・ポラー』は、マルハ・ブスタマンテ作、仮屋浩子翻訳。
トリニダード・ゲバラ賞をはじめ数々の賞を受賞したマルハ・ブスタマンテ作品の日本初上演となる。
陸地が凍結した近未来のアルゼンチン。パラナ川をボートで下る2人の女は、かつて同じ男サントを愛したポラーカとグリンガ。彼女たちが生き延びるには、コルドバか山地に行かねばならない。過酷な天候のもと、次々と明らかになっていく2人の過去、嫉妬心、死んでしまったサントへの愛。旅をへて2人に救済はもたらされるのか。南米の土着的リアリズムと魔術的リアリズムのはざまで人間の勇敢さと脆さを描いた物語。
3月に同ユニットでリーディング公演を行った『死と乙女』に続きラテンアメリカの物語。国境を超えて共感できる人と人との瑞々しいやりとりで、女性たちの連帯を描き出す。
演出は、犬猫会の水野玲子。出演は、舞台「ハリーポッター」のデルフィ役で活躍した宝意紗友莉と、犬猫会の山下智代。後藤浩明による生演奏も予定されている。
久しぶりの演劇公演です。
選んだ作品は『パラナ・ポラー』。ラテンアメリカ、アルゼンチンの気鋭の作家マルハ・ブスタマンテの作品は、ファンタジーとも違うマジックリアリズムの世界観で私たちに女性達の連帯の物語を届けてくれます。
或る者たちから逃げてパラナ川をボートで進むポラーカとグリンガの二人だけで織りなされる今作ですが、二人がかつて愛したサントという男性や、グリンガのお腹の中にいる子どもの存在(そして追ってくる者たち)など、彼女たちを取り巻くその他の者たちの話でもあります。作品の中に眠る作者が散りばめた沢山の要素を一つずつ掬い上げて、丁寧に形にしていきたいと思っております。
また、文学座からお迎えする宝意紗友莉さんと犬猫会の山下の二人のやりとりも魅力の一つですし、今回も素敵なスタッフ陣をお迎えしての作品作りとなります。2024年の夏に、観て良かった演劇として皆様の記憶に残る作品作りを目指して、邁進します。
劇場にてお会いできますことを、楽しみにしております。
詳細は公式サイト・公演特設ページで。
https://inunekokai.wixsite.com/koushiki/2024年8月公演
(文:山下智代 監修:エントレ編集部)
犬猫会Vol.7 『パラナ・ポラー』
【翻訳】 仮屋浩子
【演出】 水野玲子(犬猫会/文学座)
【出演】 宝意紗友莉(文学座)、山下智代(犬猫会)
【音楽・演奏】 後藤浩明
【音響】 金子幸世(TEO)
【照明】 若林恒美
【舞台監督】 宅間脩起
【美術】 正岡香乃
【広報】 磯貝美来
【宣伝動画】 大川優花
【宣伝写真】 犬野玲子
【デザイン】 山猫智代
【当日運営】 加藤七穂
【舞台写真】 古元道広
【当日協力】 早川信/大野創
*23日(金)の14:00開演回と、23日(土)14:00開演回は託児付チケットの取り扱いあり。
チケット予約ページ
https://ticket.corich.jp/apply/327686/
チケットに関するお問い合わせ inunekokai.27.ticket@gmail.com
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主催:犬猫会
後援:在日アルゼンチン共和国大使館