KERA CROSS(ケラクロス)とは劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の戯曲を、才気溢れる演出家たちが異なる味わいで新たに創り上げる連続上演シリーズ。2019 年の第一弾『フローズン・ビーチ』(演出:鈴木裕美)、2020年の第二弾『グッドバイ』(演出:生瀬勝久)、 2021年4~5月の第三弾『カメレオンズ・リップ』(演出:河原雅彦)、2021年12月~2022年2月第四弾『SLAPSTICKS』(演出:三浦直之)と、上演を重ねてきた。
第5弾となる今回はKERA自身の新作『骨と軽蔑』を自ら演出する。
出演は、宮沢りえ、鈴木杏、犬山イヌコ、堀内敬子、水川あさみ、峯村リエ、小池栄子という手練れの七人の女優だ。
KERA CROSS 第五弾『骨と軽蔑』
作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
(チラシコメントより転載)
手練れの女優7人と一緒に辛辣なコメディを作ってみたい。会話劇だ。会話、会話、会話。今は一応コメディと呼んでおくけれど、作品を占める笑いは苦味の強いものばかりになるかもしれない。
2020年から2022年(それはコロナ禍と重なる)には原作モノひとつ含めて5本の芝居を書いた。その中には、心温まる群像劇や、家族で観て皆が笑顔で帰れるようなファンタジーもある。創りたくて創ったのだし、満足もしているが、2023年に入るとまったくそうした気分ではなくなっていた。軽いものを書こうにも己の気持ちに軽やかさが無い。それで、ズッシリと重く冷ややかな世界に美しさを探り、緊張感が支配する2本の芝居を書いた。
年が変わり、2024年になったらどんなものが書けるだろうか。ピリピリしてばかりはしんどいから、そろそろ少し軽くいきたい。公表されたビジュアルの通り、「居並ぶ墓石(の絵)を前にして楽しそうに笑う女たち」がイメージだ。そんな不謹慎を笑ってしまえるような舞台になるといいなあ。
今回は派手な仕掛けは使わないつもり。彼女たちの芝居が仕掛けだ。全力を注ぐ。よろしくお願い。
本作は2024年2月23日(金)から日比谷・シアタークリエで上演される。
詳細は公式サイトで。
https://www.keracross.com/keracross5
(文:エントレ編集部)
KERA CROSS 第五弾
『骨と軽蔑』
【作・演出】ケラリーノ・サンドロヴィッチ
【出演】
宮沢りえ 鈴木杏 犬山イヌコ 堀内敬子 水川あさみ 峯村リエ 小池栄子
【東京公演】日比谷・シアタークリエ
2024年2月23日(金)~3月23日(土)
お問い合わせ:03-3201-7777(東宝テレザーブ)
【福岡公演】博多座
2024年3月27日(水)~3月31日(日)
お問い合わせ:092-263-5555(博多座電話予約センター)
【大阪公演】サンケイホールブリーゼ
2024年4月4日(木)~4月7日(日)
お問い合わせ:06-6341-8888(ブリーゼチケットセンター)