は、主に舞台作品を創作する、多摩美術大学卒のパフォーマンスユニット。
振付の永野百合子、脚本の飯塚うなぎ、音響の鈴木はじめの3人組で、ダンス、歌、コント、など様々なシーンによって構成される舞台作品を多く発表してきた。
写真:福本剛士
今回上演されるのは、妖精大図鑑・10周年の節目となる単独公演、「無関係のジョバンニ」。
吉祥寺シアターに実在するシャッターから着想を得た本作品は、シャッターとその周辺で巻き起こる奇妙な御伽噺をダンスとコントを交えて描く。脚本を飯塚うなぎ、振り付け・演出を横浜ダンスコレクション2018最優秀新人賞の永野百合子が担当。エキセントリックな設定と、日舞と洋舞を行き来する身体性。「言葉で説明しづらい」と評される、演劇ともダンスとも言いきれない奇妙な作品を作り上げる。
「このシャッターって開くんですか?」と誰かが言い出すと、風の噂は尾鰭付き背鰭付き、一人歩きを始める。この扉の向こうには少しズレた世界線、魔都・裏吉祥寺が存在し、神様は引きこもり、亡者が彷徨い、一度迷い込んだら二度と出られないんだとか。不確かな迷宮を脱出するべく、あなたは一冊の図鑑を手がかりに歩き出す。図鑑のいうことを鵜呑みにしてはいけないよ。
妖精大図鑑がダンスとコントとその他諸々でお送りする、シャッターを中心に繰り広げられる奇妙で愉快なお伽話。
人間の皆様こんにちは。妖精大図鑑です。
おかげさまで結成から10年が経過しておりました。今回は吉祥寺シアターに出没いたします。妖精大図鑑の単独公演では、最も大きな劇場です。舞台奥には大きなシャッター、これは遊ばずにはいられません。 シャッターの向こうには何があるのか。未知なるものが目の前に立ちはだかる時、さまざまな可能性が頭の中に生まれては消えていきます。思えば、「こんなこともあったりしてね」を集めて、図鑑を作り続けてきました。大きなシャッター、そして妖精大図鑑。不思議なお話は風の噂から始まります。きっと風は噂話が好きなのです。根も葉もない噂を取り揃えて、妖精大図鑑一同、吉祥寺シアターにてお待ちしております。
本作は10月13日(金)から東京・吉祥寺シアターで上演される。
詳細は公式サイトで。
http://youseidaizukan.com/
(文:エントレ編集部)
妖精大図鑑『無関係のジョバンニ』
【作】飯塚うなぎ
【演出・振付】永野百合子
【出演】安部 萌、神保治暉(エリア51)、住 玲衣奈、中村亮太、畑中 実、平山 犬、飯塚うなぎ(妖精大図鑑)、永野百合子(妖精大図鑑)、声の出演:浦井のりひろ(男性ブランコ) 、平井まさあき(男性ブランコ)
2023年10月13日(金)~10月15日(日)/東京・吉祥寺シアター