朝ドラ効果で衣装も新調!? 3年ぶりに山崎育三郎と古川雄大が『モーツァルト!』に挑む
左から山崎育三郎、古川雄大2021年4月8日(木)より、東京・帝国劇場にて、ミュージカル『モーツァルト!』が初日を迎える。
同劇場にて開幕前の囲み会見が行われ、前回に引き続きWキャストで主演を務める山崎育三郎と古川雄大が出席した。
本作は、天才音楽家・ヴォルフガング・モーツァルトの35年という生涯を、高い音楽性と重層的な作劇で描いた人気作。
2002年の初演から豪華キャストにより上演され、前回の2018年の上演時に舞台装置、衣装がリニューアル、さらに楽曲も追加されるなど、作品全体がバージョンアップされ好評を博した。
3年ぶりの開幕を前に、山崎は「コロナ禍ということもあり、マスク着用での稽古は、山でトレーニングをしているような、
今までに経験したことがないしんどさがあったが、それで逆に鍛えられた気がします」とコロナ禍での過酷な稽古期間の様子を語った。
ヴォルフガングといえば、トレードマークとも言える金色の刺繍が入った「赤いコート」。
山崎は「これまでずっと先輩から譲り受けたものを着ていたが、今回“新品”になった。朝ドラに出た効果でついに自分(と古川)の新しいコートを用意してもらえた」と着用している衣装に言及し、会場を笑いに誘った。
山崎育三郎
昨年放送された朝ドラ『エール』でライバル同士の鮮烈なキャラクターを演じ、“歌のバトル”を繰り広げ話題になった山崎と古川。
古川も「朝ドラのおかげでこうして作ってもらえて(笑)、ミュージックティーチャーとプリンスが本当にバトルするという見どころもあると思います」と朝ドラファンもたのしめることをアピールした。
古川雄大
山崎とドラマ現場も共にして、改めて「頼れる先輩。今回も歌へのアドバイスをいただいたり、芝居の面でもご意見を聞いたり、たくさん助けていただいた」と古川が感謝を述べれば、山崎は「雄大のヴォルフガングも3年前から見違えるように進化している」と太鼓判を押す。
以前、山崎は「一緒にご飯に行ってくれない」と古川との微妙な距離について明かしていたが、「今はなんでも語ってくれるようになった。役づくりや歌に関しても、一緒に話しながら作っていった。同世代として一緒に盛り上げていきたい」と語り、二人の関係性はこの3年でさらに深まったようだ。
また、一緒にトレーニングをし、二人とも一まわり体が大きくなったという報告も。
二人の会話もプロテインの話など、「筋肉トーク」に花が咲き、山崎はすべての衣装のサイズが変わり、古川も体重が5、6キロ増えたという。劇中で垣間見える、パンプアップした二人の“筋肉美”にも期待したい。
山崎育三郎
古川雄大
共演者について、両者からは初演からヴォルフガングの父・レオポルトを演じてきた市村正親の名前が挙がった。
山崎は「今回一番艶がある声になっていて、現場で感動した」、古川は「とても気合が入っていて、進化が止まらない。あんな風になりたい」と大先輩の飽くなき進歩を称えた。
会見の終わりに、山崎は「今、こういう状況だからこそ届けられるものがあると思う。劇場に足をお運びいただくお客様も戦っていると思うので、ヴォルフガングが自分の運命と闘っていく姿を演じることで、元気づけエールを送ることができたらいいな、という気持ちで頑張りたいと思います。」と心境を述べ、古川は「3年ぶりの『モーツァルト!』は、僕自身も、作品としても進化していると思います。たくさんの方に観ていただけたらと思いますので、ご期待ください!」と自信を覗かせ、二人から観客に“エール”が送られた。
山崎育三郎、古川雄大
公演は東京・帝国劇場で4月8日~5月6日、
北海道・札幌文化劇場hitaruで5月14日~17日、
5月25日~6月7日に大阪・梅田芸術劇場メインホールで行われる。
詳細は公式サイトで。
(写真・文:古内かほ)
ミュージカル『モーツァルト!』
脚本・歌詞ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞小池修一郎(宝塚歌劇団)
出演
山崎育三郎/古川雄大(Wキャスト)、木下晴香、和音美桜、涼風真世/香寿たつき(Wキャスト)、山口祐一郎、市村正親 他
2021年4月8日(木)~5月6日(木)/東京・帝国劇場
2021年5月14日(金)~17日(月)/北海道・札幌文化劇場hitaru
2021年5月25日(火)~6月7日(月)/大阪・梅田芸術劇場メインホール
公式サイト
ミュージカル『モーツァルト!』