渡辺えり、高畑淳子らが出演の喜劇『老後の資金がありません』製作発表レポート

高畑淳子、渡辺えり、マギー

渡辺えり、高畑淳子らが出演の喜劇『老後の資金がありません』の製作発表会見が行われた。

「老後の資金がありません」は、2015年に刊行された垣谷美雨による小説。老後の資金をめぐり主人公が様々な問題に直面する物語は読者の共感を呼び、34万部突破の大ベストセラーとなった作品だ。
今回は『喜劇 有頂天団地』で演出を手掛け、コメディに定評のあるマギーの脚色・演出のもと、初めて舞台化される。

出演は渡辺えり、高畑淳子をはじめ、羽場裕一、長谷川稀世、多岐川華子、原嘉孝、一色采子、宇梶剛士、松本幸大（ジャニーズJr.）、明星真由美などが出演する。

本作の製作発表会見が行われ、渡辺えり、高畑淳子、脚色・演出のマギーが登壇した。

マギー

マギーは、『原作がとても面白く、誰もが抱える問題を描いています。「老後の資金がありません・・・。」と、内向きな独り言のせりふにするのではなく、「老後の資金がありませ～～～ん！！！」と明るく歌い上げることで、お客様に表現していければと思います。』と演出についての抱負を語った。

渡辺えり

渡辺えりは、意外にも舞台での共演が初となる高畑淳子について『30年ほど前、『女たちの十二夜』という作品で高畑さんがサー・トービーという酔っぱらいの男役をなさっていて、すごい役者さんだなと思って。いつかご一緒したいと思っていました。』と共演への喜びを語った。
また、『今回、歌もあって、踊りもあって、夢のように明るく演じたいと思います。こういう時代だからこそ、みんなが触れたくなるような、楽しい芝居を目指して、皆で力を合わせて頑張っていきたいと思います。』と意気込んだ。

高畑淳子

高畑淳子は昨今の状況をふまえ、『今、枯渇しているのは心の滋養だと思っております。この間、映画館の客席に座ってスクリーンを見た時点で号泣してしまって。小説・映画・舞台が心を強くする存在であり、お客様にもそうなっていただけることを信じて、心を込めて演じていきたいと思います。』と語っていた。

高畑淳子、渡辺えり

本作は8月13日(金)から新橋演舞場で上演。
その後、9月1日(水)から大阪松竹座で上演される。
詳細は公式サイトで。

（文・エントレ編集部）