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犬儒派リーディングアクト『プロセルピナ』

幻想と妄執に取り憑かれた人々の心の闇をファンタジックに描く 犬儒派リーディングアクト『プロセルピナ』2026年2月6日からアトリエ三軒茶屋で上演

犬儒派リーディングアクト『プロセルピナ』
犬儒派リーディングアクト『プロセルピナ』

犬儒派リーディングアクト『プロセルピナ』が2026年2月6日(金)からアトリエ三軒茶屋で上演される。

 
犬儒派リーディングアクトは、役者・アーティストとして活動する天才ナカムラスペシャルが主宰する実験的朗読ユニット。2020年にステージ4の咽頭がんを宣告され一時は声を失いかけながらも、4度におよぶ大手術と壮絶な闘病生活を経たのち奇跡的に声を取り戻した天才ナカムラスペシャルが、“声による表現”を改めて模索する場として2022年に結成。コロナ禍以降の演劇界に跋扈する数多の朗読劇とは対極を成す、その独自の世界観、綿密な構成と実験的手法に裏打ちされた摩訶不思議な作風が注目を集め、とくに2024年の公演『シン・ニンゲンイス』以降、観客動員数を伸ばし続けている。

「シン・ニンゲンイス」(2024)舞台写真
犬儒派リーディングアクト『シン・ニンゲンイス』

今回上演される『プロセルピナ』は江戸川乱歩の小説「屋根裏の散歩者」を独自の解釈で大胆に換骨奪胎し、さらにエドガー・アラン・ポーの「アッシャー家の崩壊」と「黒猫」の要素を加え、幻想と妄執に取り憑かれた人々の心の闇をファンタジックに描く、奇想天外な実験朗読劇。犬儒派リーディングアクトの真骨頂にして新機軸になるという。

「シン・ニンゲンイス」(2024)以来、2年ぶりの出演となるコント赤信号の小宮孝泰をはじめ、これまで犬儒派リーディングアクトの世界観を体現してきた宇鉄菊三、北澤小枝子、天才ナカムラスペシャル、愛弓が出演する。

犬儒派リーディングアクト主宰・天才ナカムラスペシャル

2024年に上演した『シン・ニンゲンイス』という作品は、小宮孝泰さんから、「自分が犬儒派リーディングアクトに出演するときには、ぜひ乱歩の『人間椅子』をやってみたい!」という申し出があり実現した公演です。そして今回、ふたたび小宮さんにご出演いただくにあたり、「次は『屋根裏の散歩者』がいいなぁ~」という申し出がありました。私自身、『屋根裏の散歩者』はこれまでに何度か、やってみたいと思ったことがありましたが、なかなか手をつけられずにおりました。というのも、果たしてこれが“朗読劇”として成立するのか?という根本的な疑念があったからです。しかし難題を与えられてこそ、創作意欲というのは湧いてくるものです。その結果、『屋根裏の散歩者』にポーの短編2作をかけ合わせることにより、『プロセルピナ』というまったく異質の屋根裏奇譚が生まれました。

今回は出演者が全員、過去に犬儒派リーディングアクトに出演歴のある方々ばかりなので、皆が私の手の内を熟知しています。そういう意味でも大変心強いです。“朗読”という制約のある表現形態を逆手にとった、より自由な発想の、犬儒派リーディングアクトにしか出来ない、極めていびつな作品になることでしょう。そして間違いなく、これまでで最もヘンな作品になることでしょう。もちろん、いい意味で!

 

詳細は公式サイトで。
https://kenjuha2022.stage.corich.jp/stage/398055

(文:エントレ編集部)

犬儒派リーディングアクト『プロセルピナ』

【原案】
江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」
エドガー・アラン・ポー「アッシャー家の崩壊」「黒猫」

【脚本・演出】天才ナカムラスペシャル
【出演】宇鉄菊三 北澤小枝子 天才ナカムラスペシャル 愛弓 小宮孝泰

2026年2月6日(金)〜9日(月)/アトリエ三軒茶屋

公式サイト
https://kenjuha2022.stage.corich.jp/stage/398055

チケットを探す
https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=im2ihc5n

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