ベルギー発、映画×ダンスのハイブリッド舞台『COLD BLOOD』 10月4日(土)・5日(日)に高知県立美術館ホールで日本初演

提供:高知県立美術館 公演写真:Julien Lambert

ベルギー発のハイブリッド舞台『COLD BLOOD』が10月4日(土)・5日(日)に高知県立美術館で日本初演される。

ベルギー出身の映画監督ジャコ・ヴァン・ドルマルと振付家ミシェル=アンヌ・ドゥ・メイによる舞台作品『COLD BLOOD(コールド・ブラッド)』が、2025年10月4日(土)・5日(日)、高知県立美術館ホールにて日本初演される。

本作は、2011年初演の『KISS & CRY』に続く第2作。前作は世界各地で300回以上再演される大ヒットとなり、2017年には同館で日本初演が実現した。今回、その後継作となる『COLD BLOOD』が再び同館に招聘される。

『COLD BLOOD』は、舞台上に設置されたミニチュア美術を用い、カメラで撮影するプロセスを観客に公開するパフォーマンス。スクリーンに映し出されるのは、ダンサーの〈手〉が登場人物となり繰り広げる「7つの死の物語」である。舞台と映画が同時に進行する二重構造の演出は、これまで世界中の観客を魅了してきた。

演出を手掛けるジャコ・ヴァン・ドルマルは、長編初監督作『トト・ザ・ヒーロー』(1991年)でカンヌ国際映画祭カメラ・ドールを受賞した映画監督。共同演出・振付のミシェル=アンヌ・ドゥ・メイは、伝説的ダンスカンパニー〈ローザス〉の創設メンバーであり、ベルギー・ワロン地方唯一の振付家センター〈シャルロア・ダンス〉の共同芸術監督を10年間務めた、ベルギーを代表する振付家ダンサーである。

本作の日本語ナレーションはリリー・フランキーが担当し、その事前収録はドルマル監督からも絶賛。翻訳は英国ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)の字幕翻訳を手掛ける柏木しょうこが務め、両氏は前作『KISS & CRY』に続く二度目の参加となる。リリーの語り口や声質に寄り添った翻訳により、日本語版は作品に独自の深みを加えている。

また関連企画として、10月3日(金)から9日(木)まで、高知市内の映画館〈キネマM〉にて、ドルマル監督の映画『神様メール』(2015)と『トト・ザ・ヒーロー』(1991/カメラ・ドール受賞作)の特集上映も行われる。

STORY

観客は暗転の中、3つ数える合図とともに微睡みに誘われ、他人の人生を通して「7つの死の物語」を体験する。死の直前に立ち上がる最期の記憶は、恐ろしくも哀しくもなく、意外なほど優しく、時に愚かで他愛ない。指先のダンスと映像が織りなす幻想的な舞台で、観客を死と記憶の世界へと誘う。

 

“If the team came back to Quebec ten times we would rush to see them ten times. And would encourage you to do the same. Because their work is absolutely masterful…”
「彼らが戻ってくるなら、何度でも観に行く。あなたにも、ぜひ体験してほしい。」 — Catherine Lalonde, Montreal|Le Devoir

“A show entirely about death? Perhaps it is. But above all it is a veritable ode to life…”
「死を描きながらも、人生への讃歌。想像力が現実に新しい光を灯す。」 — Michel Voiturier, Belgium|Rue du théâtre

“This may be table-top, special-effects cinema, after the style of Frenchman Georges Méliès, with all the nostalgia and childhood wonderment we love so dearly, but in actual fact they are filming a real feature-length film.”
「まるでジョルジュ・メリエスの世界。 テーブルの上に広がる、ノスタルジックで子供心くすぐるの特撮映画であり、本物の長編映画。」— Guy Duplat & Marie Baudet, Belgium|La Libre

“Cold Blood is a tribute to the team that brings it to life each night that it seems fresh and immediate, yet utterly polished; no small achievement and no ordinary night at the theatre. ”
「毎晩、『コールド・ブラッド』に命を吹き込むチームに敬意を。 新鮮で洗練された、特別な夜。」— Michael Crabb, Canada|The Star

 
詳細は公式サイトで。
https://moak.jp/event/performing_arts/_cold_blood.html

(文:高知県立美術館 監修:エントレ編集部)

公演情報

『COLD BLOOD -コールド・ブラッド-』日本初演・高知のみ

原案:ミシェル=アンヌ・ドゥ・メイ
ジャコ・ヴァン・ドルマル
KISS&CRYコレクティブ
脚本:トーマス・グンズィグ

■日本公演
出演・制作:ミシェル=アンヌ・ドゥ・メイ(振付・ダンス)、 ハリー・クレフェン(演出)、ジュリアン・ランベール(撮影監督)、 オレリー・ルポルク(撮影アシスタント)、ヤン・オグストゥール(照明)、 ボリス・チェケヴダ(音響)、ベンジャマン・ダンドワ(舞台技術) ノラ・アルベルディ・ペレス(ダンス)、ドニ・ロベール(ダンス) イヴァン・エルナンデス、ピエール=アントワーヌ・マルタン(オブジェ)

日本語ナレーション:リリー・フランキー
翻訳:柏木しょうこ
スタッフ:ZAK (ST-ROBO), 尾崎聡, 小西小太郎, 江口研一, Ken Hirata, Takemura Design & Planning, Call Inc., Greenroom

■概要
日程:2025年10月4日(土)19:00開演/5日(日)15:00開演
会場:高知県立美術館ホール(高知市高須353-2)TEL.088-866-8000

料金:前売券 S席 7,500円/U30(30歳以下)6,500円
A席 5,000円/U30(30歳以下)4,000円
※全席指定・当日券は各券1,000円増
※未就学児入場不可。12歳以上推奨。

※10月4日[土]夜間開館DAY:
特別展示・調査報告「再考《少女と白鳥》贋作を持つ美術館で贋作について考える」展と「石元泰博・コレクション」展を19:00まで開場いたします。

■連携企画:キネマM×高知県立美術館
『コールド・ブラッド』日本初演を記念して、ジャコ・ヴァン・ドルマル監督2作品の特別上映が決定!

日程:10月3日(金)~9日(木)
会場:キネマM(高知市帯屋町1-13-8)TEL.088-824-8381
作品:①10:00-12:05『神様メール』(2015)PG12
②12:15-14:05『トト・ザ・ヒーロー』(1991)
料金:(入替制)一般2,000円、大学・専門学生1,500円、シニア1,300円ほか
※10/5(日)は終映後に公演へのハシゴも可能!
https://www.kinemam.com/movie#jaco

公式サイト
https://moak.jp/event/performing_arts/_cold_blood.html

チケットを探す
https://l-tike.com/order/?gLcode=61508

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