
田上真里奈、松村龍之介、定本楓馬、三田美吹が出演 繊細でスリリングな心理サスペンス『Belleville』9月3日に すみだパークシアター倉で開幕
『Belleville』舞台写真
舞台『Belleville』が9月3日(水)に すみだパークシアター倉で開幕した。
本作『Belleville』は、2011年にオフ・ブロードウェイで初演され、翌年には《ニューヨーク・タイムズ紙「その年の傑作10本」》に選出。さらに2013年、ドラマ・デスク賞優秀劇賞ノミネート、スーザン・スミス・ブラックバーン賞ファイナリストに輝き、その年の最も注目すべき新作戯曲のひとつとして世界的に評価された。
その後もロンドン、シカゴ、トロントなど各地で上演され、緊張感あふれる会話と心理描写の精密さで、演劇ファンを魅了し続けている作品だ。
舞台は、多様なルーツをもつ人々が暮らす、パリ東部の街・ベルヴィーユ。
異なる背景をもつ二組の夫婦を通して、信頼や孤独、責任、そして“家族のかたち”を、繊細な会話と心理描写で浮かび上がらせる心理劇だ。
移民、夫婦、共同体といった現代的なテーマを静かにすくい上げながら、人と人との関係の在り方を深く問いかける。
本作の作者 エイミー・ハーツォグは、現代アメリカを代表する劇作家のひとり。ピュリッツァー賞最終候補作となった『4000 Miles』をはじめ、家族や社会の関係性に鋭く切り込んだ作風で、批評家・演出家から高い支持を得てきた劇作家だ。翻訳・演出は、海外戯曲の現代的な解釈と繊細な演出に定評のある若手気鋭の下平慶祐が挑む。
アビー役を務めるのは、『ワールドトリガー the Stage』や『演劇【推しの子】 2.5次元舞台編』、舞台「リコリス・リコイル」など話題作への出演を重ねる田上真里奈。ザック役には、舞台『戦国BASARA』や舞台『弱虫ペダル』をはじめ、NHK大河ドラマ『青天を衝け』など映像作品でも幅広く活躍する松村龍之介。アリウン役には、MANKAI STAGE『A3!』や舞台『呪術廻戦』、Netflix『地面師たち』などの話題作で多彩な役柄を演じ分けてきた定本楓馬。アミナ役は、『スクールアイドルミュージカル』や舞台『かげきしょうじょ!!』などへの出演で注目を集める三田美吹が演じる。
本作が9月3日(水)に すみだパークシアター倉で開幕した。
『Belleville』舞台写真
——私たちは、少しだけ道を間違えてしまったのかもしれない
夢と期待を胸に、パリ東部の街“ベルヴィーユ”で新生活を始めたアメリカ人夫婦、アビーとザック。俳優を目指していた時期もあったアビーは、いまはヨガ講師として日々を過ごしながら、ザックとの生活を支えている。
だが、夫ザックのささやかな嘘やすれ違いが積み重なるうちに、心の奥にしまっていた不安や孤独が顔を覗かせていく。
言葉では埋められない距離が少しずつ広がり、ふたりの関係は静かに揺らぎはじめる。
そんなふたりの隣で静かに暮らすのは、同じアパートに住むセネガル系移民の大家夫婦、アリウンとアミナ。
ザックたちの変化を間近で感じながら、信頼や責任、そして“家族であること”の意味を、それぞれの視点から問い直していく。
信じていた日々が崩れたあと、ふたりが見つめたものとは——
『Belleville』舞台写真
『Belleville』舞台写真
『Belleville』舞台写真
詳細は公式サイトで。
http://spacenoid.jp/stage/03/
(文:エントレ編集部)
『Belleville』
【作】エイミー・ハーツォグ
【翻訳・演出】下平慶祐
【CAST】
アビー:田上真里奈
ザック:松村龍之介
アリウン:定本楓馬
アミナ:三田美吹
2025年9月3日(水)〜9月9日(火)/すみだパークシアター倉
公式サイト
http://spacenoid.jp/stage/03/