舞台『ノンセクシュアル』が来年2月より横浜赤レンガ倉庫にて上演される。
本作はセクシャリティの異なる人物たちの愛憎と葛藤を描くストレートプレイ。
2019年の企画当初は、ストレートプレイでの上演を予定していたが、コロナ禍により断念し、朗読劇として配信、2022年には映画館のスクリーンでの特別上映(3日間限定)なども行った。
5年の月日を経て、ついにストレートプレイとしての上演が決定した。
舞台『ノンセクシュアル』
物語は、ある事象が起きた時、目撃した人によっては笑えたり、笑えなかったり、むしろ恐怖ですらあったりする事に注目し、加害者が被害者であり、被害者が加害者でもあり、加害者がいつの間にか被害者になっているという多角的な視点から、笑い、恐怖、愛憎、それらすべての要素が同時に終み合って展開していく。
また、上演場所である横浜にちなみ、横浜のライブハウス、山下公園などを設定に取り入れ、観客に親近感と共に、何気ない日常に潜んでいる“狂気”との「紙一重」「表裏一体」を感じてもらう事を狙いとしている。
演出は、本作を朗読劇として上演した際のキャストの一人であった鯨井康介。
上演は、横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホールにて「かものはし」「コツメカワウソ」の2グループによるWキャストで上演される。
(*映画のR-15と同程度のセクシュアルな表現があるため、15歳未満の入場は禁止)
舞台『ノンセクシュアル』
STORY
「例えばラッコって大好きな貝を食べようとお腹に乗せて叩きつけるけれど、あれって失敗しないのかなって」
バンド「ネメシス」のボーカルの藤木瑛司は、恋人の富永秀樹の家を訪れている。
「失敗したら内蔵破裂しそうだと思わないか?」
「命にかかわるな」
「そう命がけ。失敗したら死んじゃうかもね。でも叩かずにはいられないのがラッコ。そして失敗するやつは広い地球にはいると思う」
「……何か重大な失敗をしたの?」
自分が何か失敗して謝ろうとしていることも察して水を向けてくれた。そう捉えた瑛司は元カノである浅井塔子と寝てしまったことを秀樹に告白した。
さざなみが引くように、秀樹は急速に手が届かない場所へと去ってしまった。
新聞記者である浅井塔子と再び関係をもったのは、ちょっとしたことだった。
野外イベント会場に塔子を見つけた。控えのテントで仕事だと言い張っていたが、その日のイベントにバンド個別取材はなかった。
打ち上げにも出ずにホテルの部屋へと戻った。塔子と寝てしまった後、秀樹のことを思い出した。黙って同時に付き合うのはさすがにルール違反だった。瑛司は今、秀樹と付き合っていることを告白する。最初にあっけにとられていた塔子は冗談かどうか何度も確かめて、最後には瑛司を罵って出て行った。
ふたりの恋人に去られた瑛司は、恋愛したい気持ちと面倒さに辟易する感情の間で揺れながら数日、作詞に没頭していた。
「遺伝的背景および環境要因の寄与に着目したカモノハシとカワウソの行動生態学上の比較」を研究テーマにする大学院生、秋野侑李はアセクシュアルで、瑛司の想いはまったく理解できない。人を性的に愛することはないが、他人周りに“興味”という形での情は深い侑李にも、同情も相手にもされない日々。
そんなある日、塔子から連絡が来た。家に入れる気になれず、山下公園で瑛司は塔子の話を聞く事になった。
そこで、喪服を着ていた村山蒼佑と出会う・・・
詳細は公式サイト、SNSで。
『ノンセクシュアル』公式サイト https://zuu24.com/non_sexual_2025/
『ノンセクシュアル』X https://x.com/non_sexual_2025
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(文:エントレ編集部)
舞台『ノンセクシュアル』
【演出】鯨井康介
【上演台本】潮路奈和
【出演】
星元裕月
新井將
加藤ひろたか(柿喰う客)
松村龍之介
立道梨緒奈
神里優希
小柳心
【公演日程】
2025年2月7日(金)~2025年2月12日(水)/横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール
*映画のR-15と同程度のセクシュアルな表現があるため、15歳未満の入場。
『ノンセクシュアル』公式サイト https://zuu24.com/non_sexual_2025/
『ノンセクシュアル』X https://x.com/non_sexual_2025
『Zu々』公式サイト https://www.zuu24.com/
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チケット
【一般】8,700円 <全席指定席>
【学生】3,900円 <当日座席引換:カンフェティのみ取り扱い>