審判−JUDGEMENT−と、演劇ユニットスターチスによる共同企画『Performing Arts COMPLEX vol.0』8月7日(水) にシアター・バビロンの流れのほとりにてで開催
『Performing Arts COMPLEX vol.0』審判−JUDGEMENT−と演劇ユニットスターチスによる共同企画『Performing Arts COMPLEX vol.0』が、8月7日(水) にシアター・バビロンの流れのほとりにてで開催される。
『Performing Arts COMPLEX』は、パフォーミングアーツカンパニーの審判−JUDGEMENT−と演劇ユニットスターチスが共同で新たに立ち上げた企画。
メンバーは審判−JUDGEMENT−を主宰する川端優典、コンテンポラリーダンサーの鎮目更紗、演劇ユニットスターチスを主宰する田村光の3名だ。
『次世代の舞台芸術家が複合的に交流し共に新たな公演形態、在り方を目指す』をコンセプトに掲げ、若手世代自らの力で成果を出すこと及び、アート コンプレックスの舞台芸術版を目指し様々なアーティストや作品が同じ期間に上演し交流する機会作ることを目的とし活動する。
※アート コンプレックス
同じビルのなかに複数のスペースを作り、展覧会などを通じて相互の交流と盛り上げを図っていく複合型ギャラリー。
次回より、一般公募で参加アーティスト・団体を募集して行く予定とのこと。
左から田村光、川端優典、鎮目更紗
今回の公演はvol.0とし、運営側の芸術家がvol.1に向けてのプレビュー企画。
演目は以下の通り。
1)舞踏「質量のある残像」
作・演出・出演:川端優典
哀れにも過去に囚われ、現在を死にゆく男の話。
時間は残酷にも過ぎ去る。
大人になってしまった彼は、未来へと歩き続けなければならない。
欲しいと望んだものは、決して手に入らない。
それは金では買えないものだから。
彼は自問する──死ねば、人生はやり直せるのか?
2)コンテンポラリーダンス「衝動」
作・演出・出演:鎮目更紗
人生とは?と聞かれたら、選択と答える。
けれど例外もあって、
自分自身の性、本能、先天性の高い「衝動」だけは選択の範疇を超えてしまうときがある。
毎分毎秒起こる膨大な量の選択を自分の意思でコントロール出来るわけが無くて、
そのコントロールが効かない自分もまた自分であって、それも愛しさだ。
何かが私に選ばせて、私がそれを選んで、誰かが何かを選んで、
誰でも無い何かが誰かに選ばせて。選択の連鎖。
3)演劇「命を弄ぶ男ふたり」
原作:岸田國士 出演:田村光/吉田和詩
鉄道線路の土手。遠くに、シグナルの赤い灯。
どこかに、月が出ている。
眼鏡をかけた男が、ぽつんと、腰をかけている。考へ込む。溜息をつく、鼻をかむ。眼鏡を外して拭く。髪の毛をむしる。腕組みをする。舌を出す。
そこへ顔面繃帯をした男が現れる。
眼鏡をかけた男の前を行ったり来たりする。そこに人がいるのを知らないようにも思われる。
「君も、どっかへいらっしゃるんですか。」
「行こうか、どうしようかと思ってるんです。」
「行くのもいいが、どんなものですかね。うまく、ひと思いに、行けますかね。」
「さあ、行って見ないことにゃ、わかりませんな。」
現代演劇の父・岸田國士の傑作短編戯曲を上演。
詳細は公式サイトで
https://performing-arts-complex.jimdosite.com/
(文:エントレ編集部)
『Performing Arts COMPLEX vol.0』
1)舞踏「質量のある残像」
作・演出・出演:川端優典
2)コンテンポラリーダンス「衝動」
作・演出・出演:鎮目更紗
3)演劇「命を弄ぶ男ふたり」
原作:岸田國士 出演:田村光/吉田和詩
2024年8月7日(水)/シアターバビロンの流れのほとりにて