橋本ロマンス演出・振付『饗宴/SYMPOSION』
5/12(日)チケット一般発売!
世田谷パブリックシアターは、2024年7月、演劇・ダンスなど舞台公演の演出・振付のみならず、映像作品のムーブメントディレクションやダンスショーケースのキュレーションなど、幅広いアートシーンで異彩を放つ気鋭のアーティスト・橋本ロマンスを迎え、『饗宴/SYMPOSION』を上演する。
橋本は幼少より舞台に親しみ、大学で身体表現芸術を専攻した後、パフォーマー/演出・振付家としての活動を本格化。鋭い感性から生まれる作品が高く評価され、SICF20 PLAY部門グランプリ、横浜ダンスコレクション最優秀賞新人振付家賞、日本ダンスフォーラム賞などを立て続けに受賞した。コロナ禍の社会に「ファウスト」「死の舞踏」のイメージを照らした『デビルダンス』(21年)や、東京に生きる若者の焦燥感を映し出す『Pan』(21年、23年)など、革新的な視点で現代社会をとらえた作品を精力的に発表している。
『饗宴/SYMPOSION』演出・振付:橋本ロマンス
本作は、古代ギリシャの哲学者プラトンによる対話編『饗宴』を出発点とする新作パフォーマンス公演。詩人、知識人たちによる「愛(エロス)」についての演説、ソクラテスの「智慧(ソフィア)」への賛美が語られる場『饗宴』が、2024年の東京で開かれるとしたら……そこに集まる人々とは誰か、そこではどのような「愛」や「智慧」が語られるのかを、現代における「マイノリティ・ポリティクス」に焦点を当て、社会で透明化された人々のための愛のメッセージを身体表現で可視化するという。
音楽は、電子音楽家・作曲家で、国内各地でツアーを行うなど活躍の幅を広げているバンド・yahyelのメンバーである篠田ミルが担当する。
『饗宴/SYMPOSION』音楽:篠田ミル
出演者には、様々なフィールドで活躍するアーティストの参画が決定した。
yahyelのボーカルとして篠田ミルと共に音楽活動を行っている池貝峻、東京芸術大学で多岐に渡る芸術表現を探求している今村春陽、マルチメディア・アーティストとして様々なパフォーマンスを発信する唐沢絵美里、ダンサー・ムーブメントディレクターのChikako Takemoto、NYと日本を拠点とするノンバイナリーのダンサー田中真夏、俳優として幅広く活躍する野坂弘、そして、ピーピング・トム『マザー』での鮮烈な表現が記憶に新しいダンサー・コレオグラファーの湯浅永麻、国際ジャーナリスト、ミュージシャンとしても活躍し、本作が舞台への初出演となるモーリー・ロバートソンら、見逃せない出演者たちが新たなパフォーマンスの創造に挑む。
本作は7月3日(水)から東京・世田谷パブリックシアターで上演される。
詳細は公式サイトで。
https://setagaya-pt.jp/stage/15708/
(文:世田谷パブリックシアター 監修:エントレ編集部)
『饗宴/SYMPOSION』
【音楽】篠田ミル
【出演】
池貝峻 今村春陽 唐沢絵美里 Chikako Takemoto 田中真夏 野坂弘
湯浅永麻 モーリー・ロバートソン
【リハーサルアンダースタディ】神田初音ファレル
【美術】牧野紗也子
【照明】鳥海 咲
【音響】遠藤瑶子
【映像】山田晋平
【舞台監督】川上大二郎、湯山千景
【プロダクション・マネージャー】木村光晴