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観客の私が被告人を裁く!?観客が裁判員になる参加型裁判演劇「極刑」が6/1(土)に横浜人形の家・あかいくつ劇場にて上演!

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 6/1(土)に、一般社団法人リーガルパーク主催の参加型裁判演劇「極刑」横浜公演が、横浜人形の家「あかいくつ劇場」にて上演される。

一般社団法人リーガルパークは、日頃法に触れる機会の少ない小学生~高校生に向けて、法教育として模擬裁判などの出張授業を行っている団体だ。昨年より、その経験を生かして模擬裁判を舞台化した参加型裁判演劇「極刑」の上演を始めた。今回は昨年の東京公演に続き、初の横浜公演になる。

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参加型裁判演劇とは、観客自身が裁判員として、舞台上で繰り広げられる裁判の判決を下す、文字通り参加型の演劇だ。リアルな裁判と同様の流れで進行し、観客自らが舞台上の被告人や証人に質問し、その答弁から自分の判決を考える。最後は観客ひとりひとりの投票を集計し、最終的に、裁判官が被告人に判決を言い渡す。その日の裁判員(観客)によって質問も違うため、その答弁が判決に影響し、毎回判決が変わってくる。被告人にどういう判決が下されるかはその日の裁判員(観客)次第だ。

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「極刑」では、借金を苦に元職場の社長夫妻を刺し殺し、現金を盗み逃走した被告人・佐瀬研一が死刑か否かを、被告人や被害者、証人が持つそれぞれの背景を聞きながら、観客自らが裁判員としてどう裁くか考える。
※裁判員は、開演後に行われるくじ引きで6名選ばれ、裁判官と並んだ席に座り、裁判に参加する。残りの裁判員はスマホのチャット・投票サービスを利用し、被告人・証人への質問や、判決の投票を行う。

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脚本・演出を務めるのは、元検察官で現職弁護士の今井秀智氏だ。今井氏は、リーガルパークの代表であり、NHK・Eテレの「昔話法廷」や、TBSの「99.9-刑事専門弁護士-」を始め、様々なメディア作品の法律監修も務める。

今井氏は、「参加型裁判演劇『極刑』は、たくさんの人に法律に触れて欲しい・裁判を体験して欲しいという思いを込めて、模擬裁判を演劇というエンターテイメントとしてコンテンツ化した作品です。演劇ではありますが、リアルな裁判演劇となるようプロデュースしました。2009年より始まった裁判員制度では、実際に一般の人々から選ばれた裁判員が判決を下しますが、いきなりやれと言われて簡単にできるものではありません。ニュースでは知り得ない被告人や証人の気持ち、生い立ちを含む様々な背景を知り、それらを踏まえて自分ならどう判決をくだすか?多くの人にこの講演を通じて体験してもらいたいです。」と語る。

裁判員にはいつ選ばれるかはわからない。裁判員に選ばれ、実際に裁く立場となった時、自分は被告人や証人の話を聞いてどう感じるのか?事前にこの演劇を通じて体験してみる価値はあるのではないだろうか。

STORY 横浜市鶴見区で起きた強盗殺人事件

被告人の佐瀬研一は、借金に追われ、かつて勤務していたホリカワ機械を訪れて経営者の堀川秀男に借金を申し込んだものの、拒絶された。被告人は、事務所の机の中にはいつも数万円の現金が置かれていることを思い出し、それを盗もうと決意した。深夜、ホリカワ機械の事務所に侵入し、金を探したが、秀男に見つけられた。被告人は、持っていたナイフで秀男を刺し殺し、さらに、物音に気付いて事務所にやってきた秀男の妻良子にも見つけられ、良子まで刺し殺した。この後、被告人は、引き出しにあった12万円入りの封筒を奪って逃走した。

裁判において、検察官は死刑を求刑。弁護人は死刑を回避すべきと主張した。被告人、被害者それぞれがもつ背景。あなたなら、どう裁きますか。

 

昨年公演に参加した観客の感想

◆ 死刑や命について真剣に向き合う時間だった。自分は「死刑」やむなしと投稿ボタンを押したが、その後ズンと重くなる、恐怖のような感覚に陥った。(30代会社員)

◆ 目の前で繰り広げられる裁判を見ながら、スマホにリアルタイムで流れてくる沢山のチャットを見られるのがすごく面白かった。(20代学生)

◆ たまたま選ばれた裁判員のメンバーがどんな考えを持っているのか。それによって判決が変わるということに、人が人を裁く制度の危うさと責任の重さを感じました。(40代主婦)

◆ 自分がいつ裁判員候補者に選ばれるかわからないなか、この様に裁判員裁判を体験し、事件の判決について考える機会を得られたのは本当によかったと思います。もっと沢山の人に体験して欲しいと思いました。(50代自営業)

 

本作は6月1日に、横浜人形の家「あかいくつ劇場」にて上演される。
詳細は、公式サイトで。
https://legalpark.jp/kyokkei/

(文:一般社団法人リーガルパーク 監修:エントレ編集部)

公演情報

参加型裁判演劇「極刑」

【脚本・演出】今井秀智
【出演】
検察官: 三咲 順子
弁護人: 秋葉 陽司
被告人: 東 虎之丞 / 井上 翔太
被害者娘: 小口 ふみか
被告人母: 真行寺 君枝
裁判長:四宮 啓 / 今井 秀智

2024年6月1日(土) 12:30 ~ / 17:00 ~
横浜人形の家「あかいくつ劇場」

2024年11月16日(土)12:30 ~ / 17:00 ~
松本・上土劇場


公式サイト
https://legalpark.jp/kyokkei/

チケットを探す
https://www.confetti-web.com/events/608

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