犬儒派リーディングアクトは、役者・アーティストとして活動する天才ナカムラスペシャルが主宰する朗読ユニット。
2020年にステージ4の咽頭がんを宣告され、声を失いかけながらも、3度の大手術と壮絶な闘病生活を経たのち、奇跡的な復活を果たした天才ナカムラスペシャルが、“声で伝える表現”を改めて模索する場として結成。
前回公演『よく晴れた日、地図の裂け目から、桃色の血が吹き出る』
今回は、今年4月に同会場にて上演され、大好評を得た異色の朗読劇を、一部キャストを替え、内容もさらにパワーアップさせて再上演する。
前回に引き続き、tsumazuki no ishiの宇鉄菊三が出演するほか、新たに下村風香と深水春彩が初参加する。
前回は、シェイクスピアと宮沢賢治と横溝正史の原作を大胆に解体して再構築したが、今回はさらに川端康成と谷崎潤一郎の世界観を融合させ、1本の作品としてまとめあげた。
血と肉、食と性、生と死、男と女…、未来に向かう優しい狂気と、明るく希望に満ちた耽美の世界が展開する。
前回、トークゲストとして出演したコント赤信号の小宮孝泰、映画監督の荒木太郎より届いた推薦コメントがこちら。
昨年秋に、ナカムラさんとアートと落語の会をやりました。半年も経たないうちに彼は魔訶不思議な朗読会を始めて、さらに2回目です。
ナカムラさんが取り戻したのは声だけではありません。表現者の尽きぬ思いです。
どうぞ皆さん見届けてやって下さい。
映画監督・荒木太郎
前回トークゲストでお招きいただいた荒木です。トークでも少し話したかもしれませんが、最初朗読をやると聞いて、実は、、実は少し安直だなと思っていましたが、実際拝見させて頂いて嬉しい裏切りにあい杞憂でした。小道具もしゃれていますし何よりも脚色や演出に抑制が効いていて素晴らしく、演者も生き生きとしていました。
もっとも、喋れる喜びか朗読会の手ごたえかその後のトークショーは天才ナカムラワンマンショーと化していたのは御愛嬌。
それにしても、天才さん。私の苦手なトークショーやこんな文章を書かせないで、俺にも朗読させろよ? と言いたくなるくらい、素敵な素敵な朗読会でした。勿論今回も期待大です。
死に直面した人は強いし純粋な面が良く見えます。
本作は9月17日(土)から東京・アトリエ三軒茶屋で上演される。
詳細は公式サイトで。
(文:エントレ編集部)
犬儒派リーディングアクト『この世界では、ラジオは肉で出来ている』
【脚色・演出】天才ナカムラスペシャル
【原作】W・シェイクスピア、宮沢賢治、横溝正史、川端康成、谷崎潤一郎
【出演】宇鉄菊三、天才ナカムラスペシャル、下村風香、深水春彩
2022年9月17日(土)~9月19日(月・祝)/東京・アトリエ三軒茶屋
公式サイト
https://kenjuha2022.stage.corich.jp/stage/128742