【動画3分】山田裕貴、松雪泰子、ユースケ・サンタマリアらが出演の音楽劇『海王星』が12月6日にPARCO劇場で開幕
音楽劇『海王星』山田裕貴、松雪泰子 撮影:岡千里寺山修司が「天井棧敷」結成前に書いた未上演作品、音楽劇『海王星』が12月6日(月)にPARCO劇場で開幕した。
寺山修司は、『中国の不思議な役人』(1977)『青ひげ公の城』(1979)をPARCO劇場に書き下ろし、演出するなど、PARCO劇場とゆかりが深い。近年もパルコ・プロデュース作品として、数多くの寺山作品を上演してきた。
そしてこの冬、寺山が「天井棧敷」結成前の1963年に書き下ろし、未上演であった音楽劇『海王星』がPARCO劇場で上演される。
出港しない船上ホテルを舞台に繰り広げられる、父・彌平と、その息子・猛夫と、父の婚約者・魔子の甘く哀しい祝祭劇だ。
猛夫を演じるのは山田裕貴、魔子は松雪泰子、そして彌平はユースケ・サンタマリアが演じる。
悪魔的少女そばかすに清水くるみ、猛夫を慕う那美を伊原六花が演じるほか、中尾ミエ、大谷亮介らが共演する。
演出は眞鍋卓嗣。音楽は志磨遼平(ドレスコーズ)が手がける。
本作のフォトコールが行われ、一部が報道向けに公開された。
動画は歌唱部分を中心に抜粋編集したもの。【動画3分】
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舞台は、戦艦の船底にある「北海岸ホテル」。
嵐で船出を先延ばしにされた怪しげな人々が集まり、かりそめのパーティーに興じている。
主人公・猛夫は一人落ち込んでいる。父、彌平の乗る船が嵐で難破し死んでしまったのだ。
悲しむ猛夫のもとに、父と再婚し、義母となるはずだった魔子が現れる。
彌平の思い出を語り合う内に惹かれ合う猛夫と魔子、しかし、死んだはずの彌平が、生還したことにより、悲恋へと舵を切る。恋仇となった仲の良い親子、さらに猛夫を慕う那美と悪魔的少女そばかすの存在が、3人の恋慕を悲劇的に加速させる。そして、魔子の心は揺れるまま、彌平との結婚式を迎える。物語は、この5人を軸に、ブルースを唄う老婆や昆虫採集の少女たちなど寺山修司的な登場人物が現れ、様々な心情を唄い踊り、物哀しい祝祭劇を彩っていく。
本作はPARCO劇場で上演後、大阪、富山、仙台、青森、名古屋で上演される。
詳細は公式サイトで。
(撮影・編集・文:森脇孝、エントレ編集部)
PARCO PRODUCE2021音楽劇『海王星』
【作】寺山修司 【演出】眞鍋卓嗣
【音楽・音楽監督】志磨遼平(ドレスコーズ)
【キャスト】
山田裕貴 松雪泰子 清水くるみ 伊原六花
佐藤誓 冨永竜 山岸門人 澤魁士 眼鏡太郎 野々山貴之内田慈 坪井木の実 白木原しのぶ
小山雲母 片桐美穂 金井美樹 島ゆいか 吉井乃歌
大谷亮介 中尾ミエ ユースケ・サンタマリア
2021年12月6日(月)~12月30日(木)/東京・PARCO劇場
2022年1月8日(土)~10日(月・祝)/大阪・森ノ宮ピロティホール
2022年1月15日(土)・16日(日)/富山・オーバード・ホール
2022年1月19日(水)/宮城・東京エレクトロンホール宮城
2022年1月23日(日)/青森・弘前市民会館 大ホール
2022年1月27日(木)/愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール