つかこうへいの代表作を再び挑む! 9PROJECT「熱海殺人事件」-1973初演版- 11月7日から神戸・新宿で上演/11月14日公演をLIVE配信
9PROJECT vol.13 「熱海殺人事件」-1973初演版-9PROJECTによる舞台「熱海殺人事件」-1973初演版- が、11月7日(土)から神戸三宮シアター・エートーで、11月11日(水)からtheater新宿スターフィールドで上演される。
9PROJECTは、つかこうへいが主宰した北区つかこうへい劇団のメンバーによって結成された演劇ユニット。これまでも「ストリッパー物語」「生涯」「かけおち」「出発」など、つかこうへい初期の作品を上演してきており、上演に際しては戯曲に脚色を一切しないことに強いこだわりを持っている。
「熱海殺人事件」は1973年に文学座で初演。翌1974年、つかこうへいは当時最年少で岸田國士戯曲賞を受賞した。
その後も「モンテカルロイリュージョン」「売春捜査官」などたくさんのバージョンが生み出され、今なお多く上演されいている有名な作品だが、今回の9PROJECTでは、1973年の“初演版”を“そのまま”上演する。
9PROJECT vol.13 「熱海殺人事件」-1973初演版- 稽古場より
ダブルチーム制となっており、Aキャストは小川智之、岩崎祐也(劇団朱雀)、高野 愛、仲道 和樹(劇団PATHOS PACK)。
Bキャストは友部康志、熊倉 功(BRATS)、高野 愛、藤原儀輝が出演する。
神戸公演はAキャストのみ。東京公演はAキャスト、Bキャストを交互上演する。
9PROJECT vol.13 「熱海殺人事件」-1973初演版- 稽古場より
再演にあたって
2018年にこの「熱海」に挑戦した時ほどの衝撃は、これまでの演劇人生の中で一度もなかったと言っていいでしょう。それほどに、この戯曲は恐ろしい。
これほどの面白さが、これほどの奥深さが、一つの作品の中に内包されていることは信じがたいことです。正直なところ、なぜこの作品を、以後のつかこうへいがあれほどに書き換えていったのか、理解できないほどです。もちろんそれは、どんなに書き換えても「熱海」の骨格は崩れないという自信があったからこそなのかもしれませんが。
上演直後から「またやろう」という話はメンバーでしていました。しかし、すぐにやったのではさらなる進化は難しい。そこで、一年半という時間をあけての再挑戦となりました。次にこの作品に向き合った時、いったいどんな景色が見えるのか…。今から楽しみにしています。
11/14の公演をLIVE配信
13時の回(Aキャスト)と、18時の回(Bキャスト)がLIVE配信される。料金は2,500円。11月6日(金)から販売される。
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=59297&
詳細は公式サイトで。
(文:エントレ編集部)
9PROJECT vol.13 「熱海殺人事件」-1973初演版-
【作】つかこうへい
【演出】渡辺和徳
【出演】
A cast 小川智之・岩崎祐也・高野愛・仲道和樹
B cast 友部康志・熊倉功・高野愛・藤原儀輝
2020年11月7日(土)〜8日(日)/神戸・神戸三宮シアター・エートー
2020年11月11日(水)〜15日(日)/東京・theater新宿スターフィールド