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人間の顔をテーマに、登場人物たちの価値観がストレートに吐き出される会話劇 令和座『FACE -百億の顔とエレファントマンの孤独-』2月20日から木星劇場で上演

令和座「FACE -百億の顔とエレファントマンの孤独-」
令和座「FACE」

令和座による舞台「FACE -百億の顔とエレファントマンの孤独-」が2月20日(木)から東京・cafe & bar 木星劇場で上演される。

令和座は2019年5月1日に主宰・浅間伸一郎により設立された新しい劇団。
「たった1人でもゼロから何かに挑戦する姿勢が今の時代に必要なことなんだ」という主宰の思いから劇団員0名で旗揚げした。

今回の作品は、FACEというタイトルが示す通り、人間の顔がテーマ。
顔に傷や痣を持った者たちが住む村に隠されていた顔面奇形児を巡って、登場人物たちの価値観がストレートに吐き出される会話劇だ。

STORY

山奥の村落。
顔に傷や痣を持つ者たちが仮面を被り暮らしている。
彼等は意味の分からない言語を使い、怪しい儀式を行う。その儀式では、1人の少女・白濱優香(中村玲菜)が迫害を受けていた。彼女は村で唯一の顔に傷のない者だった。
都会で医療の仕事に従事する青年・三澤謙吾(近江秀一)は彼女と遭遇し、保護することを決意する。同じく村落にやってきた青年・徳永和正(実熊倫礼)は、村落の謎に興味を抱き秘密を探っていく。
村落には村人たちにより隠された顔面奇形児・フィム(赤塚幹夫)が存在していた。
フィムの存在を自分の研究サンプルにしようと企む徳永だが、村落の娘であるカノン(松本真愛)に邪魔される。
フィムと村落の謎を巡って行われるシリアスな会話劇。

浅間伸一郎(作・演出)
短期的に見れば演劇なんて儲からないし、興業の当たり外れはリスク以外の何者でもない。
けど、長期的に考えて取り組めば、誰にも簡単に真似できない志の高い仕事になる。何よりも観客と共に感性を豊かに成長できる。

演劇の本質は、観客と表現者。

元々、僕の書く台本は過激な言葉が多く、社会的だったり哲学的なテーマを観客と共有しようと試みていた。だけど、周囲を見渡すと、そんな重いテーマよりも、笑って泣けてスッキリするエンターテイメントで溢れていた。正直、自分は演劇づくりの才能なんてないのかなとも思った。

けど、一部の観客から熱狂的に支持された。
絶対続けた方がいい。
こういう演劇が少なくなってきている。
浅間文学だ、と評価してくれた。

だからといって自分に才能があるとかじゃなくて、観た人それぞれの感想や考えが違うのが非常に面白い。こうやって作り手と受け手が真剣になれるものが本当の文化なんじゃないかと思う。

20代の頃は、金にもならないことなんてダサいみたいな考えだったけど、30代後半になってみて、一生をかけて観客と表現者が共有できる文化の創造に挑戦してみようと思った。

幸い、自分の作品は分かりやすい言葉と物語で、答えの出ない問題を過激に扱うので、観客側の反応がシンプルに出る。

今回の作品は、FACEというタイトルが示す通り、人間の顔がテーマ。
顔に傷や痣を持った者たちが住む村に隠されていた顔面奇形児を巡って、登場人物たちの価値観がストレートに吐き出される会話劇。

テレビや映画では、スポンサーや製作会社から許可が下りないであろうテーマを扱って、観客の心にダイナミックに響かせたい

制作担当

令和になったから令和座なんて安直なネーミングだと思いきや意外と深いことを考えている。でもやっぱりふざけているのかもしれない。掴み所のない男、浅間が描く独特の会話劇を是非ご覧ください。
賛否両論の感想、今回はどんな感想が観客から飛び出すか楽しみです。

なお、千秋楽2月24日(月)の回は終演後に浅間伸一郎によるアフタートークが開催される。

本作は2月20日(木)から東京・cafe & bar 木星劇場で上演される。
詳細は公式サイトで。

(文:エントレ編集部)

公演情報

令和座『FACE -百億の顔とエレファントマンの孤独-』

【作・演出】浅間伸一郎
【美術】はじり孝奈

【出演】中村玲菜、近江秀一、実熊倫礼、赤塚幹夫、松本真愛

2020年2月20日(木)~2月24日(月)/東京・cafe & bar 木星劇場

公式サイト
FACE -百億の顔とエレファントマンの孤独-

チケット
CoRich舞台芸術!

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