2017.9.15

橋爪功と井上芳雄の静かで壮絶な駆け引きの連続にしびれる! 舞台「謎の変奏曲」観劇レビュー



舞台「謎の変奏曲」撮影 引地信彦
舞台「謎の変奏曲」橋爪功・井上芳雄 撮影 引地信彦
 

橋爪功と井上芳雄の静かで壮絶な駆け引きの連続にしびれる! 舞台「謎の変奏曲」観劇レビュー

 
舞台『謎の変奏曲』は『エニグマ変奏曲』(原題:「VARIATIONS ENIGUMATIQUES」)として1996年フランス・パリにて初演。
エニグマ(=謎)という名前の通り、変奏曲が持つ“謎”が本作のモチーフ。ノーベル賞作家ズノルコ(橋爪功)と、新聞記者を名乗る男ラルセン(井上芳雄)の二人による巧妙な会話劇です。

出演は橋爪功と井上芳雄のたった2人。演出は森新太郎。9月14日から現在、世田谷パブリックシアターで上演中だ。
 
 
舞台「謎の変奏曲」撮影 引地信彦
舞台「謎の変奏曲」橋爪功・井上芳雄 撮影 引地信彦

 
まず、僕は普段、エントレで動画の撮影をしたり、インタビューをしたりしているので、舞台上に「記者・ライター」的な人が、作家に向かってインタビューを始めるというのが、なんともむずがゆいような、現場での自分を観ているような、他の芝居では感じたことのない「感情移入」をしていたように感じました。

ノーベル賞作家であるズノルコ(橋爪功)は、記者であるラルセンの質問をあざ笑うかのように受け答えしていくわけですが、この会話からちょっとずつ「謎」が入り込んでくるんです。「謎」がテーマなのが分かっているので、観客としても「謎」を解きたくなってくる。推理小説を読んでいるような感覚に近いのかもしれません。犯人捜しというわけではないのですが、どうも疑いながら観ていたような気がします。

 
舞台「謎の変奏曲」橋爪功・井上芳雄 撮影 引地信彦
舞台「謎の変奏曲」橋爪功・井上芳雄 撮影 引地信彦

だんだんと会話がエスカレートしていって、徐々に緊迫度合が増していきます。以前エントレで取材した「スルース」とか「オレアナ」みたいな感じと言ったらいいんでしょうか、「謎」(もしくは、罠)がいっぱい仕掛けてあるので、是非何度も「ええーっ、そうだったのか!!」と騙されながら楽しんで見てください!

 
このレビューを書いたのは

森脇孝
エントレで撮影・編集・記事の作成などを担当しています。今でも忘れられない芝居は、NODA・MAP「半神(1999)」、劇団☆新感線「蛮幽鬼(2009)」、イキウメ「散歩する侵略者(2011)」など。京都出身。著書

 

 

公演情報

舞台「謎の変奏曲」

【原作】エリック=エマニュエル・シュミット
【翻訳】岩切正一郎

【演出】森新太郎
【出演】橋爪功、井上芳雄

【公演スケジュール】
◆東京公演 
2017年9月14日~24日/東京・世田谷パブリックシアター
大阪、新潟、福岡公演を予定

公式サイト
舞台「謎の変奏曲」

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