おっさんが夢見て何が悪い!STAR☆JACKSが夢に向かうすべての人にお届けする幕末かっとびエンターテインメント!大阪・インディペンデントシアター1stにて7/14開幕!
舞台写真:畠山薫(Cheeky☆Queens)あお動物病院presents『幕末鳥人伝2023』が7月14日(金)から大阪府・インディペンデントシアター1stで上演される。
STAR☆JACKSは、2007年の旗揚げ以来、
「古き良き文化を大切にし、かつ時代の感覚を取り込んだ極上のエンターテイメント」
をコンセプトに、エンターテインメント時代劇に取り組む劇団だ。
リアルでドラマチックな殺陣、人間ドラマに定評があり、第28回池袋演劇祭にて大賞を受賞するなど、
本拠地の大阪のみならず東京にも活動の拠点を広げている。
今回上演したのは2010年に上演された幻の名作のリニューアル。
劇団史上、唯一≪殺陣が無い≫時代劇。
四十男たちが迷い、ぶつかり、揺れながらも諦めきれない夢に向かって奔走する姿は、バカバカしくも愛らしく、
今現在夢を追いかけてる人
一歩踏み出すのを躊躇っている人
誰かを応援している人
夢に敗れた人
きっと多くの人に刺さる物語に違いない。
時は安政。
電車も自動車も、ましてや飛行機なんか無い時代。
江戸は黒船来航や安政の大獄で大きく揺れていたが、
北関東の小藩「常陸牛久辺藩」はまだのんびりしていた。
幼馴染の余市・角造・響一郎の三人は齢四十を超え、世間一般で言えば働き盛り。
なのに「鳥のように空を飛びたい」という幼い頃からの夢を諦めきれず、
仕事もそっちのけで「飛行具」の開発に熱中している。
人が空を飛ぶなどという馬鹿げた夢を追い続けて失敗ばかり重ねる三人を周りは苦々しく見ている。
それぞれが壁にぶつかり、若さと勢いだけでは乗り切れなくなってきた現実に、プロジェクトは空中分解の危機を迎えてしまう。
そして追い打ちをかけるかのように、時代の激流はついに牛久辺藩にも及び、
得体のしれないモノを作り続ける三人は幕府への謀反の嫌疑までかけられてしまう。
その時、男たちは・・・
2010年、30代に突入した当時のメンバーたちの為に書き下ろされた作品を13年の時を経て大幅リメイク!
夢追い人とその周りの人間たちの葛藤を深く描く「幕末かっとびエンターテインメント」!
2010年、本作の初演を書きました。
再演にあたり、13年ぶりに読み返して、忘れていた当時のことを思い出しました。
30歳になって芝居を辞めていく同年代の仲間たち。
社会人の友人はちょっと責任ある立位置になっていく。
そんな中、私自身は今より全然売れてもいなくて食えてもなくて。
でも、劇団も4年目になり、旗揚げの頃より年々楽しくなってきていて。
客観的に見たらアホやなぁ~というちょっぴりの自嘲と、
この夢を追いかけるんだという決意表明のような気持ちで、
当時のアルバイト先のバーのお客さんのいないカウンターにかじりついて脚本書いてたあの頃。
今回の再演では大幅に改訂を加えました。
夢追い人の【周囲の人たち】に、初演よりウエイトを置きました。
夢を追うことは素晴らしいかもしれないけど、本当にそうなのだろうか?
身近であればあるほどに、家族とか生活とか、様々なことを考えると、手放しに応援出来ないこともあるだろうなって。
それでも、その世界でしか生きられない人たちもいて・・・
私自身、この歳まで好きなことをさせてもらって来ました。
それが本当に恵まれたことだという想いは年々強まるばかり。
だからこそ書けたリライトかもしれません。
この作品には、いつも支えてくれてる人たちへの【ありがとう】と、
自分自身も含めて無謀な夢に向かう「バカ」たちへの【がんばろうぜ】が詰まってます。
馬鹿馬鹿しいけど愛らしい。
けど、身内にいたら超迷惑(笑)
そんな、空に魅せられてしまった中年男たちとその周りの人たちが織り成す物語。
ぜひ劇場でお楽しみ下さい!
公演の詳細は公式サイトで。
https://starjacks-cheekyqueens.bitfan.id/
(文:エントレ編集部)
あお動物病院presents STAR☆JACKS act#016『幕末鳥人伝2023』
【作】浜口望海(STAR☆JACKS)
【演出】ドヰタイジ(STAR☆JACKS)
【出演】ドヰタイジ、浜口望海、寺井竜哉、下浦貴士、奥田卓(以上、STAR☆JACKS)、若木志帆(劇団 暇だけどステキ)、永津真奈(Aripe)、石田直也(ブルーシャトル)、三原悠里(Cheeky☆Queens)、酒井髙陽
2023年7月14日(金)~7月17日(月)/大阪府・インディペンデントシアター1st