【動画1分】スターの原石(=GEM) 中河内雅貴、相葉裕樹たちが歌う!舞う!/「GEM CLUB」観劇レビュー
ショーステージ「GEM CLUB」ゲネプロより玉野和紀が作・演出・振付を手掛けるショーステージ「GEM CLUB」が3月19日(土)から日比谷シアタークリエにて上演中だ。
「CLUB SEVEN」のDNAを確実に引き継ぎ、温め、進化させた玉野ワールド全開の作品。本作には吉野圭吾、西村直人、東山義久のベテラン勢の姿はなく、ここ直近公演から参加してる中河内雅貴、相葉裕樹が主軸を務めていた。
身体能力が高く、かつモデル並みの体型を持つ若い面々、最近、バラエティ番組でお顔を拝見する機会の多い紫吹淳、2014年に宝塚を退団した元トップ娘役愛加あゆ、歌って踊れ、二枚目役も三枚目役もこなすマルチな舞台俳優の原田優一がそこに華を添えていた。
ショーステージ「GEM CLUB」ゲネプロより 紫吹淳と愛加あゆ
ショーステージ「GEM CLUB」ゲネプロより 原田優一と中河内雅貴
若い次世代のアーティストを育て世に出そうとする玉野氏の心意気が否が応でも伝わってくる。2003年から続く「CLUB SEVEN」を観てきた身としては世代交代の意味も含め心を揺さぶられたのだ。素直に感動。まさに彼らこそ「GEM=原石」だと感じた。
この原石達は玉野氏に磨かれどんどん輝いていくのだろう。
その姿を大きな劇場のセンターで観る日が来るのだろう。
その日が楽しみでならない。
今作は「CLUB SEVEN」より少しお芝居色が強く、「CLUB SEVEN」が落語の寄席だとしたら今作「GEM CLUB」は独演会のイメージ。
前者にあったパロディやコント要素満載の寸劇集合型ではなく、玉野氏らしく若干(?)横道に逸れたりするものの出演者にそれぞれ役名がある一本物のお芝居になっていた。
そのお芝居の中に劇中劇のようにコント的な寸劇、「これでもかっ」と言うような踊り、ミュージカル俳優さんが本気で歌い上げる歌、そして定番となってる玉野氏のタップダンスが組み込まれていた。これで楽しくないわけない。
また、舞台美術はシンプルで、こちらはCLUB SEVENと同様だが、映像と照明だけでしっかりと世界観を作り上げていたのも玉野ワールドならでは。
オープニングとエンディングで魅せまくるテーマソングも健在だ。【動画1分】
ショーステージ「GEM CLUB」ゲネプロより GEM CLUBのテーマ
あんな歌やこんな歌が散りばめられたヒットメドレーもあり、そして何と言っても出演者の表情が楽しそうなのだ。
汗だくになり、ゼーハー言いながら、それでも終始楽しそうで笑顔。その楽しそうな姿を見るだけで自然とこちらも笑顔になってしまう。
年度末、何かと忙しい日常から離れ、何も考えずに観劇するにはオススメだ。
本作は4月1日までシアタークリエで上演された後、大阪、愛知でも上演される。
SHOW HOUSE「GEM CLUB」公式サイト
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(文:風早優希 撮影・編集:森脇孝/エントレ)
公演情報
SHOW HOUSE「GEM CLUB」
【作・演出・振付・出演】玉野和紀
【出演】中河内雅貴 相葉裕樹 植原卓也 矢田悠祐 高橋龍輝 荒田至法 大久保祥太郎 渡辺崇人 石川新太
原田優一 愛加あゆ 紫吹淳
2016年3月19日(土)~4月1日(金) 東京・シアタークリエ
2016年4月8日(金)~4月10日(日) 大阪・サンケイホールブリーゼ
2016年4月11日(月) 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール