上村聡史の演出、成河、瀧本美織らが出演の舞台『森 フォレ』が世田谷パブリックシアターで開幕
『森 フォレ』左から:成河、瀧本美織 撮影:細野晋司舞台『森 フォレ』が7月6日(火)に、世田谷パブリックシアターで開幕した。出演は成河、瀧本美織など。演出は上村聡史。
世⽥⾕パブリックシアターではこれまでに『炎 アンサンディ』(2014年初演、17年再演)、『岸 リトラル』(17年戯曲リーディング公演、18年本公演)と、気鋭の劇作家ワジディ・ムワワド作“「約束の血」4部作”シリーズを上演。宗教・戦争・歴史といった、⽇本⼈にとっては⼀筋縄ではいかない題材を超越していく、スリリングなストーリー展開と観客を魅了する圧倒的な台詞の響き。それらを表出していく充実のスタッフワークとキャスト陣の演技などが⾼く評価され、数々の演劇賞を受賞してきた。
3年の歳⽉を経て、今回上演されるのが「約束の血」シリーズ第3弾となる『森 フォレ』だ。
演出を手掛けるのは、『炎 アンサンディ』、『岸 リトラル』を数多くの演劇賞受賞へと導いた上村聡史。
出演は『岸 リトラル』で読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞した岡本健一、『炎 アンサンディ』で菊田一夫演劇賞大賞を受賞した麻実れいほか、成河、瀧本美織、栗田桃子、前田亜季、岡本玲、松岡依都美、亀田佳明、小柳友、大鷹明良が出演する。
本作が、7月6日(火)に世田谷パブリックシアターで開幕した。
『森 フォレ』左から:岡本健一、瀧本美織 撮影:細野晋司
演出:上村聡史
十年前にこの戯曲に惹かれ、そしてその間に高い壁であることを理解しながらも、改めて今日ワジディ・ムワワドという作家の凄さを再認識し、自分が目指したかった演劇は間違いでなかったことを劇場に集った全ての方々が証明してくれた、そのような初日でした。それは、11人の出演者たちをはじめとするカンパニーの皆が、この状況下、勇気を振り絞って劇場にご来場されたお客さまとともに140年もの時間を旅し、世界に押し潰された声を、自分自身で押し潰してしまった声を、共に血の滲む思いで掬い上げ、劇場が怒りと喜びで一体化できたこと、このことに尽きます。
決して「楽しい芝居」というシンプルな言葉では表せない作品ですが、この混迷の今だからこそ、『森』の中にうごめく声たちが、皆さんの心を解放してくれると思います。是非、劇場で体験いただけたら何よりです。
『森 フォレ』手前左から:麻実れい 前田亜季 奥左から:瀧本美織 成河 松岡依都美 撮影:細野晋司『森 フォレ』手前左から:岡本玲 小柳友 奥左:大鷹明良 撮影:細野晋司
各キャストのコメント、公演詳細は公式サイトで。
(文・エントレ編集部)
舞台『森 フォレ』
【作】ワジディ・ムワワド
【翻訳】藤井慎太郎
【演出】上村聡史
【出演】成河 瀧本美織/栗田桃子 前田亜季 岡本玲 松岡依都美/亀田佳明 小柳友大 鷹明良/岡本健一 麻実れい
2021年7月6日(火)~7月24日(土)/東京・世田谷パブリックシアター
公式サイト
舞台『森 フォレ』