SFから社会派まで数々のオリジナル作品を作・演出した緑慎一郎が送る演劇プロデュース『螺旋階段』うどん屋を舞台に送る最新作!

デザイン:嶋田磨嗣

演劇プロデュース『螺旋階段』第37回公演「残響に沈んでゆく」が7月18日(金)から神奈川県立青少年センタースタジオHIKARIで上演される。

 

演劇プロデュース『螺旋階段』は、2006年8月に小田原で結成した劇団。
緑慎一郎が脚本と演出を手掛けるオリジナル作品を、年に二回のペースで公演している。


2024年12月「幻の壁」より

横浜公演では比較的社会派の作品が多い緑慎一郎のオリジナル最新作。
小田原のうどん屋を舞台に家族・従業員それを取り巻く人々の普通の日常が……。力強い常連の客演俳優に加え、新たな客演俳優を迎えて、どんな人間模様が描かれるのかが見どころだ。

出演は緑慎一郎、田代真佐美、水野琢磨、露木幹也、新井人志、根本健など。


2023年7月「夢見る無色透明」より

~あらすじ~

小田原の街で七十年続くうどん屋「鈍亀製麺」は多くの従業員を抱える繁盛店。昼の営業と夜の営業で週に一度の休みがあるごくごく普通のお店。手打ちの麺にこだわり何もかわらない日常を送っていた。そこに東京で暮らしていた娘が帰ってきた。何も聞かされていなかったうどん屋の店主である父親は娘の出現に複雑な思いを巡らせていた。遠い過去の記憶が大人になった今でも残響のように響いている。いつか聞こえなくなるはずだと言い聞かせてきたのに、何年経った今も耳を離れない。

 

緑慎一郎

子供の頃、弟がいた記憶があります。僕は一人っ子なので弟がいたのは間違った記憶となります。
でも、短くも長くもない期間、一緒に弟のような存在と生活していたのを憶えています。
名前を憶えています。一緒に走り回ったことを憶えています。笑いあったことを憶えています。
記憶の中の弟は可愛い顔で憶えています。だけど、あの頃が一番大変だったんです。
貧乏で家庭環境も最悪だったんです。だから、とても辛い思いをしていたはずなんです。
大変だった記憶は上手く思い出せません。辛かった記憶は上手く思い出せません。
記憶の奥を掘り返してみようと思います。それが例え辛い記憶でも掘り返してみようと思います。

 

本作は7月18日(金)から神奈川県立青少年センタースタジオHIKARIで上演される。
詳細は公式サイトで。
http://www.rasen-k.com/

(文:演劇プロデュース『螺旋階段』、監修:エントレ編集部)

公演情報

演劇プロデュース『螺旋階段』
「残響に沈んでゆく」

【作・演出】緑慎一郎
【出演】田代真佐美、露木幹也、水野琢磨、根本健、村井彩子、岡本みゆき(ミユキーズ)、木村衣織、影島沙絵(チリアクターズ)、竹村果夏(チリアクターズ)、須藤旭(虚空環幻想レーゲンハイト/projectEAS)、森海雫(演劇ユニットbRaVo)

神奈川県立青少年センタースタジオHIKARI

7月18日(金) 19:00
7月19日(土) 13:00/18:00
7月20日(日) 13:00/18:00
7月21日(月) 13:00

全席自由席
前売一般 3,000円/高校生以下 1,500円
当日一般 3,500円/高校生以下 1,500円

【スタッフ】
舞台監督:渡邊 歩(株式会社RESON)
演出助手:西田 好美
照明:江見 千尋
音響:上妻 圭志(S.S.E.D.)
舞台美術:根来 美咲
宣伝美術:嶋田 磨嗣
制作:田代 真佐美・山下 那津子

公式サイト
http://www.rasen-k.com/

チケットを探す
こりっちチケット
https://ticket.corich.jp/apply/372104/

2025年5月5日10時 チケット発売開始!

関連記事一覧