【名古屋】人生こんなもんだと諦めて生きている人たちへ　妄烈キネマレコード RE:presents『生き損ないどもに愛をこめて！』4月12日(土)からナンジャーレにて上演

2025.03.11

妄烈キネマレコードによる舞台『生き損ないどもに愛をこめて！』が4月12日（土）から名古屋・ナンジャーレで上演される。

妄烈キネマレコードは、名古屋を中心に活動する劇団。現代社会が抱える葛藤や苦悩、感覚を、等身大の目線で切り取り、どこか懐かしさを感じるエンターテイメントとして昇華。日常から宇宙、大人から子供まで、新たな作品の可能性を模索しながらも、普段演劇に馴染みのない人にでも楽しんで頂ける作品を追求している。

今公演は「RE:presents」と企画を銘打ち、様々な「RE」を公演に込めている。
今作『生き損ないどもに愛をこめて！』は、同劇団が2014年に上演した作品『おねがい！カイロス』の設定や構成を見直し、キャストを新たに、脚本も一から書き直し「Reborn(再生)」させた作品となっており、経験や年齢を重ねた上で「Retry(再挑戦)」する。
また、劇団としての「Restart(再出発)」の公演となっており、若く尖っていた頃の情熱を「Remember(回顧)」し、今公演を起点にこれからも更なる挑戦を続けていきたいという思いも込められている。

STORY
井東泰幸は、先月35歳になった。
気づけば、代わり映えのしない日々を過ごしている。
最低限の生活が出来て、慎ましく生きていけるならそれでいい。
明るい未来なんか期待していない。
だけど、家賃はもう三ヶ月滞納している。

そんな彼の人生は、金と恋心と時の運によって次第に狂っていく。

西尾武（代表）

妄烈キネマレコードを2012年に立ち上げてから、たくさん歳を重ねました。
劇団立ち上げの時、あえて劇団色や作風というのに縛られないで「やってみたい事、挑戦したい事なんでもやろう！」という話をしました。
それは今でも変わらないと言えば変わらないのですが、気づけば妄烈キネマレコードっぽいよねという色がついてきたように感じます。
特にここ数年は、“クスっと笑えて、ハートフルで、観終わった後に前向きになれるような作品”を上演する機会が多く、それが劇団色・自分の作風になってしまうかもしれないという恐怖も少し感じていました。
“ハートフルで多幸感溢れる作品”も好きです、だけどそれと同じくらい“ドロドロしてて人間臭くてエグみのある作品”も好きなんです。

そんなことを感じていたところに、2014年に上演した「おねがい！カイロス」という作品を再演してみるのはどう？という声が劇団員から上がりました。
その作品は、これまでの妄烈キネマレコードの作品の中で最も陰鬱な作品と言っても過言ではなく、劇団を立ち上げたばかりで尖っていた当時でも「異色」「怪作」と評される作品でした。
自分で言うのもあれですが、絶対にもう一度やることのないと思っていた作品です。
だからこそ、今の自分たちがもう一度あの作品をやり直すとしたらどうなるのか？と想像した時にとてもワクワクしました。
そんなワクワクから誕生した“RE:presents”という企画は、自分たちの作品を一から新たに作り直す企画です。設定や構成をブラッシュアップして、台本も一から全部書き直しました。

ごめんなさい！ハートフルじゃないです、ハッピーじゃないです。
だけど新たに生まれ変わり、今の自分たちがやるということにとても意味を感じる作品になりました。

人生こんなもんだと諦めて生きている人たちに愛をこめて！

　
詳細は公式サイトで。
https://kinema-record.com/

（文：妄烈キネマレコード　監修：エントレ編集部）

公演情報

妄烈キネマレコード RE:presents
『生き損ないどもに愛をこめて！』

【脚本・演出】
西尾武

【原作】
妄烈キネマレコード『おねがい！カイロス』（2014年上演）

【出演】
岡田ゆう汰
渡邉怒濤
あさぎりまとい
二宮信也（星の女子さん）

藤崎アンジェ
竹田淳哉
（以上、妄烈キネマレコード）

棚瀬みつぐ
小﨑康史
菅沼了
空知ゆい
もか（ハコトバコ）
竹市桃香

【公演日程】
4/12(土) 11:00／15:00／19:00
4/13(日) 11:00／15:00
※開場は開演の30分前より