TheStoneAgeは1998年夏に旗揚げ。2010年より朝田大輝の作・演出による「TheStoneAgeヘンドリックス」を開始した。
駅のホーム、ゾンビが暮らす山村、お通夜、天狗が見守る町、結婚前夜、13回忌、港町、複合商業施設の休憩室、金剛山の麓、保養所、神社、漫画家の仕事部屋などを舞台に「愛と笑いのドラマ」を追求してきた。
第13回公演「それなのに楽しいと言う」2023年8月インディペンデントシアター1stにて
今回上演される舞台『まともがわからない』は、猫と静かに暮らしていた独身女の家の庭に、不倫相手が幽霊として現れるようになったところからストーリーが展開していく。
出演は坂本顕、中井正樹、武田操美、大西千保など。
脚本・演出は朝田大輝が手掛ける。
STORY
僕には恋人ないけれど いつかは誰かさんと――
私は猫と暮らす、ごく普通の独身女。
最近の変わりごとと言えば、幽霊が見えるようになったことだ。
その幽霊はいつも「よっ!」と言っては中庭に現れる。
幽霊の正体は、もういつからの付き合いだったかも思い出せない不倫相手。
猫アレルギーの彼は、幽霊になっても家の中に入ろうとしない。
そんな折、姪が婚約者を連れてきた。
時を同じくして、不倫相手の子も私を訪ねてきた。
なんて日だ。もう一度言おう、なんて日だ!
彼が亡くなったとき、悲しいのか悲しくないのか、正直よくわからなかった。
いや考えないようにしていた。
でも、決着をつける時が来たのかもしれない。どうしよう。
朝田大輝(脚本・演出)
戦後日本の新婚夫婦の定番文句、「笑いの絶えない家庭を築きたいです」。
これってハードル高くないですか? そもそも現代では離婚率と非婚姻率も高く、【結婚+婚姻キープ+順風満帆+高い笑いのセンス】。このコンボ決めるのは相当ムズイ。よって「笑いの絶えない家庭」を築いてる人はほんのひと握りではないでしょうか? 我々が抱く普通の家庭像って何なんでしょう。普通がマジョリティではなく、マイノリティになり、「タヨウセイ!」まで叫ばれ始めたらもう…。とは言え、みんなが持つ「普通」や「まとも」は存在します。
今作では色んな恋愛を並べて、いま一度考えてみることにしました。まともって何なんだろう? 劇場まで人の恋路に首を突っ込みに来てください。皆様のご来場心よりお待ちしております!
本作は4月26日(金)から大阪・インディペンデントシアター2ndで上演される。
詳細は公式サイトで。
(文:The Stone Age)
The Stone Ageヘンドリックス 第14回公演『まともがわからない』
【脚本・演出】朝田大輝
【出演】坂本顕、中井正樹、井作仁香来、一明一人(プランニングエッグ)、大西千保、金田侑大、武田操美(マシュマロテント)、西原希蓉美、山門幸枝、ヤマサキエリカ、吉沢紗那(スクエア)
2024年4月26日(金)~4月28日(日)/大阪・インディペンデントシアター2nd
公式サイト
https://stoneage.yamagomori.com