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こまつ座 第149回公演 『夢の泪』

東京裁判を描いた井上ひさしの重喜劇を栗山民也が演出 こまつ座『夢の泪』4月6日から紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAほかで上演

こまつ座 第149回公演 『夢の泪』こまつ座『夢の泪』こまつ座『夢の泪』4月6日(土)から紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAほかで上演される。こまつ座

は、1983年、作家・劇作家の井上ひさしが座付作家として立ち上げ、翌年『頭痛肩こり樋口一葉』で旗揚げ。以降、井上ひさしに関わる舞台を専門に作り続けてきた。
これまで多くの賞を受賞してきたが、近年では2017年文化庁芸術祭賞の演劇部門において関東参加公演の部で大賞を受賞。2020年第5回『澄和Futurist賞』(顕彰事業)を受賞した。

今回上演される『夢の泪』は井上ひさしが新国立劇場のために書き下ろした「東京裁判三部作」の第2作目として、2003年に初演が上演された作品。「東京裁判三部作」は、01年『夢の裂け目』、06年『夢の痂』とともに、「戦争」そして「東京裁判」を当時の市井の人々の生活を借りて見つめ、「東京裁判」の、そして「戦争」の真実を改めて問うた作品群だ。
日本人として避けては通れない硬質な問題を提起しながらも、笑いと音楽をふんだんに盛り込み、数々の名曲を生んだこのシリーズ作品の一作を、初演から20年以上を経た2024年に上演する。こまつ座として本作を上演するのは初めて。

出演は、ラサール石井、秋山菜津子、瀬戸さおり、久保酎吉、粕谷吉洋、藤谷理子、板垣桃子、前田旺志郎、土屋佑壱、朴勝哲。
演出は栗山民也が手がける。

あらすじ

昭和21年4月から6月にかけて、新橋駅近く、焼け残りのビルの1階にある「新橋法律事務所」。
弁護士・伊藤菊治は、7回も司法試験に落ちたものの女性弁護士の草分けで腕利きの秋子と結婚、亡父の開設した法律事務所での仕事に追われる毎日。だが唯一の欠点でもある、女性に弱いことが原因で2人は離婚寸前。継父を慕う秋子の娘・永子は、両親や敗戦後の日本人の行く末に不安を感じている。
そんな事務所では、復員兵で夜学に通う田中正が事務所に住み込みで働くことになるが、どうも永子を秘かに想っているらしい。永子の幼なじみの片岡健も永子宛の恋文をもって現れる。健の父親は新橋を仕切るやくざに対抗する朝鮮人組長で、どうやら重傷を負ったらしい。と、隣の第一ホテルの将校クラブで歌うナンシー岡本とチェリー富士山が乱入してきた。お互いの持ち歌の著作権を争って大喧嘩、法律事務所に決着をつけてもらおうと飛び込んで来たのだった。
そんな折、秋子が東京裁判においてA級戦犯・松岡洋右の補佐弁護人になるよう依頼されて事務所に戻ってくる。事務所の宣伝のため、とりわけ秋子との関係修復のため、菊治も勇んで松岡の補佐弁護人になることに。亡父の仲間だった老弁護士・竹上玲吉に細かい民事事件などを手伝ってもらうことにしたのだが、こと東京裁判に関しては、裁判そのものの意味や弁護料の問題など難問が山積みである。ついにはGHQの米陸軍法務大尉で日系二世のビル小笠原から呼び出しが菊治にかかる。

栗山民也、ラサール石井、秋山菜津子

演出/栗山民也 コメント

79年前、戦争が終わって夢のような時間がまた戻りましたが、その5年後再び朝鮮で戦いが始まり、取り戻した夢に裂け目が入り、また人びとは泪を流しました。そしてその傷口は黒い痂になって今に残っています。
この東京裁判三部作は、井上ひさしさんとの間に生まれた記憶と現在の劇です。人間である以上なん度も躓き後悔を繰り返しますが、それでもこの正体のわからぬ世界や人間の在り方について、いつも考えなくてはなりません。どこで間違えてしまったのか、そのいたましい歴史の点と線を私たちは見つめ続けなくてはなりません。そして今のこの地球に起こるさまざまな不条理に対し、確かなまなざしを持つことが必要なのです。この劇は、そんな現在を映します。

伊藤菊治 役/ラサール石井 コメント
「円生と志ん生」以来、再びこまつ座井上作品へ参加できることは望外の喜びです。念願だった栗山演出初参加にも身の引き締まる思いです。
「初日への手紙〜東京裁判三部作のできるまで」(最初の打合せから3本の戯曲が書き上がるまでの克明な記録)を読めば、いかに作者が命を削っての執筆だったかが分かります。膨大な資料(読むだけでなくそれらを全て書き写している!)、履歴書のような人物設定、細部に渡るプロット。
素晴らしい共演者の皆様と、井上先生のメッセージを笑いと唄にのせてお送りします。

伊藤秋子 役/秋山菜津子 コメント
「キネマの天地」「きらめく星座」に続いて、今回の「夢の泪」で井上先生の作品には3度目の出演となります。楽しみでもあり、身の引き締まる思いでもあります。この作品を観客の皆さまに深くしっかりとお届けできるよう懸命に取り組んでいきたいと思います。是非、劇場でお会いしましょう!お待ちしております。

本作は4月6日(土)からに東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演。
その後、5月8日(水)から所沢、5月11日(土)に山形でも上演される。

詳細は公式サイトで。
http://www.komatsuza.co.jp/program/#more467

(文:エントレ編集部)

公演情報

こまつ座 第149回公演
『夢の泪』

【作】井上ひさし
【演出】栗山民也【出演】ラサール石井 秋山菜津子 瀬戸さおり 久保酎吉 粕谷吉洋 藤谷理子 板垣桃子 前田旺志郎 土屋佑壱 朴勝哲(ピアノ)

2024年4月6日(土)~29日(月・祝)/東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
2024年5月8日(水)/埼玉・所沢市民文化センターミューズ マーキーホール
2024年5月11日(土)/山形・川西町フレンドリープラザ

公式サイト
http://www.komatsuza.co.jp/program/#more467

チケットを探す
https://www.e-get.jp/komatsuza/pt/

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