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近くに劇場が少なくても舞台やミュージカルに触れてみたい! 地方在住者ならではの演劇の楽しみ方

はじめに

はじめまして。愛知県在住の山本萌絵と申します。趣味は舞台観劇で、観劇歴18年になります。この度、ありがたいご縁をいただき、こちらでコラムを書かせていただくこととなりました。
皆様に有益な情報をお届けできるよう頑張りますので、よろしくお願いします!

地方在住者が演劇を楽しむ方法

舞台やミュージカルに触れてみたいと感じていても、「機会がなくて観劇したことがない」「学生の時の芸術鑑賞会の舞台しか観たことがない」という方も多いでしょう。敷居が高いと感じて、怖気づいてしまうこともあるかもしれません。
一方、「舞台は好きだけれど、地方に住んでいるから観劇回数が限られる」という方もいるでしょう。私もその1人です。
そこで、こちらのコラムでは地方在住の方が演劇を楽しむ方法についてご紹介します。

地方在住者が舞台に触れる方法

まずは、地方在住者が舞台に触れる方法についてご紹介します。舞台に触れる方法はたくさんありますが、その中で個人的におすすめな方法は以下の通りです。

・ツアーを利用して劇場で観劇する
・映画館でライブビューイングを見る
・ゲキ×シネを見る
・家でライブ配信を見る
・DVDやBlu-rayを購入して見る
・動画配信サービス(サブスク)で見る

それでは、1つずつ見ていきましょう。

ツアーを利用して劇場で観劇する

地方在住者の場合、家の近くに劇場がないことも多いです。生の舞台を観劇するなら、やはり遠征するのが1番王道な方法。

チケットを取ったり新幹線やバスのチケットを取るのが面倒なら、「観劇ツアー」を利用してみましょう。私もバスツアーや新幹線ツアーを利用して、愛知県から兵庫県宝塚市まで宝塚観劇に行くことがあります。
バスツアーの場合は、名古屋駅まで行けば、後はバスに揺られるだけ。眠っている間に宝塚大劇場に到着していますよ!
開演時間よりも数時間早く到着するツアーが多いため、劇場内でのお買い物や食事をする時間もたっぷりあります。

おすすめの観劇ツアーはこちら
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阪急交通社

席種が確約されたツアーやランチがセットになったツアー、1泊2日プランのツアーなど、内容はさまざま。ご自身の気分や予定に合わせて、ツアーを選ぶことができます。

映画館でライブビューイングを見る

「観劇に行く時間やお金はないけど、迫力を体感したい!」という方は、映画館でミュージカルを楽しむことができる「ライブビューイング」がおすすめです。

生の舞台の場合は、席が遠いと役者の表情が見えづらいこともあります。舞台初心者の場合は、どこを観るべきか迷っている間に話が進んでしまうことも珍しくありません。
しかし、ライブビューイングなら大きな画面で役者の表情をしっかり見ることができます。また、物語の要となる場面を映してくれるので、話を理解しやすいというメリットも。

観劇の旅費を出すことに抵抗がある方は、家の近くの映画館で上映されているライブビューイングから始めてみましょう。

舞台のチケット代は、座席によっては10,000円を超えることもありますが、ライブビューイング代は、3,500円〜5,500円程度。舞台を観たことがない方でも、踏み出しやすいのではないでしょうか?

また、「ライブビューイングの録画映像を上映する」というディレイビューイングという形式もあります。ライブビューイングと異なり、数日間〜数週間上映することもあるため、ご自身の都合の良い日に鑑賞でき、何度も鑑賞できる点が強みです。また、ディレイビューイングは、公演終了後すぐに映画館で上映することもあるため、観劇に行けなかった方でも最新作を楽しむことができますね。

ライブ・ビューイング・ジャパン

「ゲキ×シネ」を見る

「劇団☆新感線」に興味がある方は、「ゲキ×シネ」もおすすめです。「ゲキ×シネ」とは「エンゲキ×シネマ」のことで、演劇を映画館で体感することができます。生放送であるライブビューイングと異なるのは、収録後にキチンと時間をかけて編集されていること。実際に舞台を観ているような臨場感を楽しめる点が魅力です。
料金は約2,000円なので通常の映画より少し高いですが、演劇を観ると考えたらかなりお得といえるでしょう。

ゲキ×シネと同様な企画としては「シネマ歌舞伎」、オペラを上映する「METライブビューイング」などがあります。

ゲキ×シネ
シネマ歌舞伎
METライブビューイング

家でライブ配信を見る

「リラックスした状態で観たい」「お友達と話しながら観たい」という方には、ライブ配信がおすすめ。ライブ配信は、スマホやパソコン、テレビで楽しむことができるため、家族や友人を誘って気軽に見ることができます。

新型コロナウイルスの影響で「お家で舞台を楽しむ」という風潮ができ、今ではさまざまな舞台がライブ配信されています。

特に、宝塚歌劇はライブ配信に力を入れています。各作品の千秋楽をライブ配信しているため、1カ月に数回配信されることも。もちろん宝塚歌劇以外の舞台もライブ配信を行っています。料金はライブビューイングよりもお手軽で、3,000円~4,000円程度です。

配信deタカラヅカ

DVDやBlu-rayを購入して見る

気になる舞台作品や気になる役者がいる場合は、DVDやBlu-rayを購入するのもおすすめです。DVDやBlu-rayには稽古場映像やキャストのインタビュー映像などの特典がついていることも。

劇団四季のDVDは10年以上前に収録された作品が多いですが、オフィシャルウェブショップで購入することができます。ただし、ディズニー作品はDVD化されていません。
宝塚歌劇はほとんどの作品がDVD&Blu-ray化されるため、気になる作品の大半は宝塚オンラインショップで手に入れられるでしょう。
また、劇団☆新感線、東宝ミュージカルのDVDやBlu-rayも数多く販売されています。

劇団四季オフィシャルウェブショップ
宝塚歌劇オンラインショップ
劇団☆新感線DVD取扱店イーオシバイドットコム
東宝ミュージカルオンラインショップ

動画配信サービス(サブスク)で見る

DVDやBlu-rayの価格は数千円以上ですが、動画配信サービスであれば月額1,000円前後で楽しむことができます。

Rakuten TV…月額1,650円
WOWOWオンデマンド…月額2,530円
CS「時代劇専門チャンネル」…月額1,100円
U-NEXT…月額2,189円

Rakuten TVは宝塚歌劇の作品を多く提供しており、「TAKARAZUKA ON DEMAND プレミアムプラン」に登録すると、月額1,650円で宝塚作品を見ることができます。1作品のみレンタルする場合、料金は約550円でレンタル期間は7日間です。

WOWOWもミュージカルや舞台に力を入れており、チケット入手困難な作品も月額2,530円で見放題です。バレエやオペラ、ミュージカル俳優による音楽番組やコント番組なども放送しています。
さらに、CSの「時代劇専門チャンネル」では、劇団☆新感線の作品を放送。月額1,100円で楽しむことができます。

また、U-NEXTには「舞台・演劇」というカテゴリがあり、月額2,189円で楽しむことができます。ミュージカル、宝塚歌劇、2.5次元舞台、朗読劇、演劇、ストレートプレイ、伝統芸能など、さまざまなジャンルの舞台を放送しています。

このように、興味のあるジャンルの動画配信サービスを利用すれば、気軽に舞台を楽しむことができますよ!

遠征観劇&旅行を楽しむ!

ここまでは、「舞台に触れる方法」についてご紹介してきました。ここからは、地方在住者が実際に劇場に行く際の楽しみ方を、以下の3つに分けてご紹介します。

・宝塚温泉で優雅なひとときを
・京都で古都の街を堪能
・帝国ホテルでリッチなアフタヌーンティー

それでは、1つずつ見ていきましょう。

宝塚温泉で優雅なひとときを

兵庫県宝塚市にある宝塚大劇場で観劇をする際は、観劇後に宝塚温泉でゆったりするのがおすすめ。

実際に、私は11時〜14時まで宝塚歌劇を観劇して、その後「宝塚温泉ホテル若水」へ行ったことがあります。このホテルは劇場から徒歩10分程度なので、舞台の感想を語りながら歩いていたらあっという間です。

私は温泉のみの利用でしたが、武庫川を眺めながら優雅な時間を過ごすことができ、大満足した記憶があります。デイユースプランを利用すれば、食事と温泉、お部屋時間を楽しめるため、1日を有意義に使うことができそうですね。もちろん、観劇の前後で宿泊すればよりゆっくりとホテルを堪能できるでしょう。

宝塚市周辺には温泉や旅館がたくさんあるため、「温泉旅行のついでに観劇する」という感覚で行けば、遠征のハードルが下がるのではないでしょうか?

京都で古都の街を堪能

劇団四季は全国に劇場を持っており、京都駅周辺にも劇場があります。そのため、京都観光と一緒に舞台を楽しむこともできるでしょう!

京都駅から車で20分程度の場所には、お稲荷さんの総本宮「伏見稲荷大社」があります。フォトジェニックな千本鳥居が有名で、インスタ映えスポットとしても人気です。また、世界遺産に登録されている東寺などもおすすめスポットのひとつ。

一方、芸術や文化を楽しむ1日にしたいと考えてる方には「宇治市源氏物語ミュージアム」もおすすめです。劇場から車で30分かかるため少し距離がありますが、『源氏物語』がテーマとなった博物館なので、『源氏物語』に興味がある方は楽しめる場所でしょう。

さらに、駅周辺には「天然温泉 蓮花の湯 御宿 野乃 京都七条」などの宿泊施設も。舞台の上演時間は約3時間なので、宿泊すれば京都旅行を思いっきり楽しめるはずです。

帝国ホテルでリッチなアフタヌーンティー

東京には劇場がたくさんありますが、その中でも知名度が高く歴史があるのは「帝国劇場」でしょう。「帝国劇場の舞台に立ちたい」と口にする役者も多く、憧れの場所とされています。

そんな帝国劇場周辺には劇場が数多く立ち並んでおり、東京国際フォーラム、日生劇場、東京宝塚劇場、シアタークリエなどがあります。そのため、1日に2回観劇することも可能です。思い切って「観劇デー」にするのも楽しいのではないでしょうか?
たとえば、午前中に帝国劇場で東宝ミュージカルを観て、午後は宝塚歌劇を観るなど。ジャンルの異なる舞台を観ると、舞台の違いを楽しむことができるうえに、ご自身の好きなジャンルを知ることもできるでしょう。

また、東京宝塚劇場と日生劇場の正面には帝国ホテルがあります。帝国劇場から徒歩10分程度の場所に位置しており、宿泊はもちろんアフタヌーンティーを楽しめるレストランもあります。
観劇前後に帝国ホテルで優雅なティータイムを過ごし、リッチな気分を味わってみてください!

まとめ

今回のコラムでは、地方在住者が観劇を楽しむ方法についてご紹介しました。「舞台は敷居が高い」「初心者には厳しい世界」というイメージがあるかもしれません。しかし、そんなあなたにこそ、舞台の世界を知ってほしいのです。

生の舞台は、役者の滾るエネルギーに圧倒されます。観劇後は疲労感に襲われるほど。
このように「役者の本気をダイレクトに受け取る快感」は何事にも代えがたいものです。その熱さに魅了されて、気がつけば3時間の観劇が終了していることも珍しくありません。

地方から遠征することに抵抗がある場合は、まずはライブビューイング、ライブ配信、サブスクなどを利用して、舞台に触れてみてください。役者の熱量に魅了されて、彼らの放つ声に、歌声に、伸びやかなダンスに、一挙手一投足に、思わず拍手を送りたくなる瞬間がきっと訪れます。少しでも“観てみたい”という想いがあるのなら、勇気を出して踏み出してみてください。心をつかんで離さない素敵な舞台が、あなたを待っているはずです。

(文:山本萌絵

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