本作は、ハリウッドの名優ダスティン・ホフマン主演で有名な1982年公開映画「トッツィー」を原作にしたブロードウェイ・ミュージカル。
売れない中年男優が知恵を巡らせて女装したところ、一躍大人気スターになってしまうというアメリカン・ジョークたっぷりの大ヒット映画を、時と場所を現代のブロードウェイの舞台に置き換えて上演する。
2019年のトニー賞ミュージカル部門最優秀脚本賞、主演男優賞受賞をはじめ、計11部門にノミネートされた本作の上演は日本初だ。
主演のマイケル・ドーシー&ドロシー・マイケルズ役は、山﨑育三郎。
山﨑育三郎演じるマイケルが恋してしまう女優ジュリーには、愛希れいか。
マイケルの元カノ・サンディ役は、昆夏美。
マイケルの親友で売れない劇作家ジェフ役は金井勇太、ビジュアル系&肉体系俳優マック役は岡田亮輔とおばたのお兄さんのWキャスト、ミュージカル演出家ロン役はエハラマサヒロ、マイケルのエージェント・スタン役は羽場裕一。
また、マイケル扮するドロシーをオーディションで見出す敏腕プロデューサー・リタ役は、キムラ緑子が演じる。
俳優のマイケル‧ドーシー(山﨑育三郎)は、演技へのこだわりと熱意は人一倍だが、演出家やスタッフと揉めてしまう、性格に難ありの面倒くさい俳優。
エージェントのスタン(羽場裕一)も匙を投げる始末だ。
同居している売れない劇作家で親友のジェフ(金井勇太)は何かとアドバイスをしてくれるが好転の兆しはない。
俳優として舞台に出るチャンスを探している中、マイケルの元カノで今でも頻繁にマイケルのアパートにやってくるサンディ(昆 夏美)がブロードウェイ・ミュージカルの臨時オーディションを受けることを知る。
マイケルは仕事が欲しい一心で女性になりきって“ドロシー・マイケルズ”と名乗り、そのオーディションを受けたところ、合格してしまう。
個性的なキャラクターが際立つドロシーは、敏腕プロデューサーのリタ(キムラ緑子)の目に留まり、主役に引き上げられ、一躍人気者になってしまう。
素の自分=男としては全く売れないのに、女優ドロシーになりきると、共演者やスタッフからの人望まで得てしまったマイケルは、挙句の果てに、マッチョでイケメンだが俳優としては未熟なマックス(岡田亮輔/おばたのお兄さん Wキャスト)に熱烈に惚れられてしまう。
そんな中、同じ舞台で共演することになったヒロイン役のジュリー(愛希れいか)は、大御所演出家のロン(エハラマサヒロ)に言い寄られながらも取り合わず、ドロシーとの友情を深めてゆく。
が、素のマイケルはジュリーに恋をしてしまい…。
本作の製作発表が行われ、山﨑育三郎などによって歌唱披露された。
以下の動画はこれを撮影、編集したもの。【動画5分】
会見中、山﨑育三郎は、
『ここにいる出演者はみんな厳しいオーディションを通って集まったメンバーです。華やかで、楽曲が美しくて、笑える、これぞミュージカル、ミュージカルの素晴らしさが全て詰まったような作品です。2024年はこの「トッツィー」から一緒に最高のスタートが切れればなと思っています。』と冒頭に挨拶。
愛希れいかも作品について『本当に明るくてハッピーな作品。個性的なキャラクターが壁にぶち当たって悩んだりする中でも、みんながすごくポジティブに進んでいくんです。自分の信念を持って強く生きていく姿に私もエネルギーをもらえました。お客様にもポジティブなエネルギーをお届けできるように精一杯努めて参ります。』と意気込んだ。
また、昆夏美は山﨑の歌唱を聴いて『こんなに高揚する力を持った作品なんだなと感じました。こういう感情の連続する作品になると思います。』と作品の魅力をアピールした。
公演は、2024年1月10日(水)から1月30日(火)まで東京・日生劇場で上演。
その後、大阪・名古屋・福岡・岡山を回る。
詳細は公式サイトへ。
https://www.tohostage.com/tootsie/
(撮影・編集・文:西出佳礼/エントレ)
ブロードウェイ・ミュージカル『トッツィー』
【音楽・歌詞】デヴィッド・ヤズベック
【脚本】ロバート・ホーン
【演出】デイヴ・ソロモン
【振付】デニス・ジョーンズ
【オリジナル演出】スコット・エリス
【出演】山崎育三郎 愛希れいか 昆 夏美 金井勇太 岡田亮輔/おばたのお兄さん エハラマサヒロ 羽場裕一 キムラ緑子
2024年1月10日(水)~1月30日(火)/東京・日生劇場
2024年2月5日(月)~2月19日(月)/大阪・梅田芸術劇場メインホール
2024年2月24日(土)~3月3日(日)/名古屋・御園座
2024年3月8日(金)~3月24日(日)/ 福岡・博多座
2024年3月29日(金)~3月30日(土)/ 岡山・岡山芸術創造劇場 ハレノワ