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劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『天號星』 撮影:田中亜紀

古田新太・早乙女太一のスリリングな人格入れ替わりと、早乙女友貴・山本千尋らも加わったチャンバラに期待が高まる! 劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『天號星』製作発表レポート

劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『天號星』 撮影:田中亜紀
劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『天號星』 撮影:田中亜紀

劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『天號星(てんごうせい)』の製作発表が行われ、古田新太・早乙女太一・早乙女友貴らが登壇した。

今回、劇団☆新感線が繰り出すのは、 “あっ”と驚く<入れ替わり>の物語。中島かずきのコメントによると池波正太郎風『君の名は。』になるという。
立ち回りたっぷりの王道“いのうえ歌舞伎”に、江戸情緒あふれる“池波正太郎風エッセンス”が加わり、これまでの“いのうえ歌舞伎”とは一味違う、新感線流時代活劇が誕生する。

世のため人のため、生きていてはならない輩に引導を渡す、引導屋の主人・藤壺屋半兵衛〈ふじつぼや はんべえ〉役を演じるのは、劇団☆新感線の看板俳優・古田新太。その半兵衛とひょんなことから中身が入れ替わってしまう、冷酷無比なはぐれ殺し屋・宵闇銀次〈よいやみ ぎんじ〉を演じるのは、今作で新感線7回目の出演となる早乙女太一。そして、銀次の宿敵で荒くれ者の人斬り朝吉〈ひときり あさきち〉は新感線5回目の出演となる早乙女友貴が演じる。早乙女兄弟がそろって劇団☆新感線に出演するのは『蒼の乱』以来。

さらに乃木坂46の演技派・久保史緒里、幼少期から中国武術に親しみ数々の話題作で度肝を抜くアクションを披露する山本千尋、新感線最多の出演歴を誇る池田成志が『けむりの軍団』以来4年ぶりに登場する。さらに劇団員の高田聖子、粟根まことらが出演する。

本作の製作発表が行われ、作の中島かずき、演出のいのうえひでのり、出演の古田新太、早乙女太一、早乙女友貴、久保史緒里、高田聖子、粟根まこと、山本千尋、池田成志が登壇した。

作の中島かずきは、「これまでも新感線では必殺シリーズのパロディをやってきましたが、どっちかというとネタものになってしまっていました。今回は闇の殺し屋組織の派閥抗争みたいな話をやろうと思っています。池波先生の『闇の狩人』のような世界観の中で人格交代の話をやろうと。とは言え、いつもの感じで楽しめる作品にしたいと思っています。」とコメント。

この《人格交代》について、演出のいのうえひでのりは「裏稼業の元締めである古田と、それを狙う殺し屋である早乙女太一くんが入れ替わるというところがミソ。その入れ替わりで起こるドタバタとかおもしろとか、スリリングなところが見せ場の一つになると思います。」と語った。
また「早乙女兄弟が新感線にそろい、山本千尋ちゃんも出てくれるということで、間違いなくチャンバラが見せ場になる芝居になる。」と、新感線ならではの立ち回りについて自信をのぞかせた。

引導屋の主人・藤壺屋半兵衛を演じる古田新太は「楽しそうにチャンバラって言ってますけど、わたし的には一向に戦う気はありません。だって友貴に至っては俺の娘よりも年下だからね。そんなやつとなんで戦わなきゃいけないんだ。太一と入れ替わるなんて不自然だろ。もう60なんだよ。31歳のやつと戦って勝てるわけねぇじゃねぇか。どんなスポーツだよ。」とぼやき、会場が笑いに包まれた。「でも、ちーちゃん(山本千尋)の中国武術とかはものすごく興味があるしアクション好きとしては楽しみです。」と山本のアクションへの期待を明かした。

その藤壺屋半兵衛を狙う冷酷無比なはぐれ殺し屋・宵闇銀次を演じる早乙女太一は「劇団☆新感線は子供の頃からの憧れの場所でありました。古田さんの殺陣の映像を見たりして勝手に師匠だと思っていました。それから十数年経って、そろそろ古田さんを仕留める時かなと。前回出演した『けむりの軍団』の時には仕留め損ねたので、今回は愛を持って仕留めに行きたいなと思っています。」と笑顔で意気込んだ。
また、古田新太と人格が入れ替わるという設定について「まずいなと思いました。古田さんと入れ替わるということは、とりあえず毎日お酒を飲んで、毎日不健康な状態で仕事をするっていうことをここがけなきゃいけなくなるなと思って。」とコメントすると古田は「そうでないと、あの味は出ないからね」と見事な返し。早乙女太一も「いやだなぁ・・・」と笑っていた。

銀次の宿敵で荒くれ者の人斬り朝吉を演じる早乙女友貴は「僕は昨年の『薔薇とサムライ2』にも出させていただいて、ここ5年くらい毎年一作品出させていただいています。『薔薇とサムライ2』では古田さんと戦えなかったのですが、今回はようやく刀を交えることができます。ただト書きには「2、3手戦う」とあったのでもうちょっと増やしてほしいなと思っています。」と、古田ともっと戦いたいという意欲をにじませた。

劇団☆新感線初出演となる久保史緒里は、「これまで劇団☆新感線は客席で観させてもらっていて、そのエネルギーを浴びて何日間も頑張れるような原動力をもらっていました。本読み稽古の際にはとてもあたたかい空気の中でみなさんが迎え入れてくださったので、頑張っていかないとなと気が引き締まりました。乃木坂46として活動している時とはまた違った自分をお見せできると思います。」とアピール。その久保史緒里について演出のいのうえひでのりは「乃木坂46では歌わないような、新感線でしか歌わないようなゴリゴリなやつを歌ってもらおうかなと」と構想を語った。

同じく新感線初出演の山本千尋は「上京して最初に観たお芝居が『髑髏城の七人』Season鳥 で本当に感動して、それ以来どこの取材でも、いつか劇団☆新感線に出たいと言い続けていたんですけれど、とうとう出られることになりました。『髑髏城の七人』の沙霧に憧れて女優業をしてきたところがあります。今回演じる早風のいぶきも気が強いけれど心が優しい女性です。誠心誠意、頑張りたいと思います。」と意気込んだ。

劇団員の高田聖子は「チャンバラが見せ場ということですが、私は戦わないと思うので、無事に最後まで逃げきれたらと思います。」とコメント。

同じく劇団員の粟根まことは「今回はわかりやすく悪徳奉行です。悪だくみしかしていません!あの人悪いんだなと思ってもらえるように努力しようと思います。」と語っていた。

そして《新感線最多の出演歴を誇る》と紹介された池田成志は「ちっとも誇っていません。」とコメントして笑いを誘う。また「本当は《にせ太一》という役で出たいと言ってたんですけれども、一向に希望が叶わず。おまけに見せ場がチャンバラですから私の出番は無く。私は新感線には出るたびに必ずどこか壊して帰るので、気をつけたいと思っています。」と語っていた。

本作の演出プランについて聞かれたいのうえひでのりは「舞台は狭いんで、客席にガンガン降りるかな。客席走るんで結構疲れるかも。頑張ってください。」と語ると、古田は「させなきゃいいじゃん」とすかさずツッコミ。池田成志も「客席でみんな怪我してるんだぞ」、高田聖子は「足元がねえ」、粟根まことも「段差があるから気をつけなきゃ」と寄ってたかって演出家に文句を付けるという展開になっていたが、いのうえは負けずに「気をつけましょう!」と笑顔で返していた。

なお、この製作発表のダイジェスト映像は、後日 劇団☆新感線YouTubeで公開される予定とのこと。

劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『天號星』 撮影:田中亜紀
劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『天號星』 撮影:田中亜紀

チケットの一般発売は、東京公演は7月30日(日)午前10:00から。大阪公演は9月18日(月・祝)午前10:00から。

公演の詳細は公式サイトで。
http://www.vi-shinkansen.co.jp/tengohsei/

  (文:エントレ編集部)

公演情報

劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『天號星』

【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり

【出演】古田新太 早乙女太一 早乙女友貴
久保史緒里 高田聖子 粟根まこと 山本千尋 / 池田成志

右近健一 河野まさと 逆木圭一郎 村木よし子 インディ高橋
山本カナコ 礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ
村木 仁 川原正嗣 武田浩二

藤家 剛 川島弘之 菊地雄人 あきつ来野良 藤田修平 紀國谷亮輔 寺田遥平 伊藤天馬
米花剛史 武市悠資 山崎朱菜 本田桜子 古見時夢

【東京】2023年9月14日(木)〜10月21日(土)THEATERMILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)
【大阪】2023年11月1日(水)~20日(月)/COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

公式サイト
http://www.vi-shinkansen.co.jp/tengohsei/

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