【動画2分】中川大志が昭和歌謡版リチャード三世を縦横無尽に演じる！　音楽劇『歌妖曲〜中川大志之丞変化〜』が明治座で開幕／東京公演は11月30日まで

2022.11.07

音楽劇『歌妖曲〜中川大志之丞変化〜』中川大志　撮影：田中亜紀

中川大志が主演する音楽劇『歌妖曲〜中川大志之丞変化〜』が11月6日（日）に明治座で開幕した。東京公演は11月30日まで。

　
明治座、東宝、ヴィレッヂ。それぞれ歴史もカラーも異なる三社から、同じ年齢の男性プロデューサー三名が集まり、立ち上げた本企画。第一弾公演は、2020年12月より、漫画家・岡野玲子による『両国花錦闘士』を上演。第二弾となる今回は『リチャード三世』×昭和の歌謡界をモチーフに、倉持裕が作・演出する。

主演は中川大志。醜い風貌と不遇な宿命を背負い、大衆芸能・歌謡界で悪逆の限りを尽くす主人公「鳴尾定（なるおさだむ）」が、美貌の歌手「桜木輝彦（さくらぎてるひこ）」となり歌謡界を席巻するも、破滅の道へ突き進む、昭和歌謡版リチャード三世を縦横無尽に演じる。
さらに、松井玲奈、福本雄樹、浅利陽介、中村中、山内圭哉、池田成志などが出演する。

本作が11月6日（日）に、明治座で開幕した。
動画はオフィシャル素材を編集したもの。【動画2分】
　

STORY
昭和30年代の歌謡界に彗星のごとく登場し、瞬く間にスターダムに駆け上がった桜木輝彦。そのベールに包まれた経歴の裏側には、戦後の芸能界に君臨する「鳴尾一族」の存在があった。

元映画スターの鳴尾勲が手掛ける、愛娘の一条あやめと愛息の鳴尾利生は、スター街道を邁進中。フィクサー・大松盛男が控え、今や世間からは、大手芸能プロダクションと謳われていた。

だが、そんな鳴尾一族にあって、存在を闇に葬られた末っ子がいた。
ねじ曲がった四肢と醜く引きつった顔を持つ、鳴尾定。

一族の汚れとして影の中で生き長らえてきた定は、闇医者の施術により絶世の美男子・桜木輝彦に変身を遂げ、裏社会でのし上がろうとするチンピラ・徳田誠二と手を組み、同じく鳴尾家に怨恨を抱くレコード会社の女社長・蘭丸杏と政略結婚し、自身の一族に対する愛の報復を始める。

その血に……運命に……復讐を遂げるべく、桜木輝彦による唄と殺しの華麗なるショーが幕を開ける───。

中川大志

明治座のステージ上からの景色を見たとき、ここまで来たなと。武者震いというか、高揚感と緊張感に包まれた気持ちになりました。
今日から初日ということで、お客さんが入ったときに、ものすごいエネルギーが集結するんだなと思うと今から本当に楽しみですし、ドキドキしています。
「音楽劇」ということで、生バンドも入っての歌唱シーンが何曲もあって、昭和のムードたっぷりで、芝居だけではなく、音楽の力と一つになって一生懸命歌いたいと思います。
昭和のスター歌手という役なので、当時の歌手の方の映像や写真を見ながらイメージして取り入れました。誰というよりかはたくさんの方を参考にしているので、想像してもらいながら見てほしいです。
(公演名に自分の名前が入っているのは)なんでだろうってずっと思っています。作品名に自分の名前が入るのは後にも先にもないと思いますね（笑）。中川大志之丞“変化”ということで、舞台上よりも裏側が大変なことになっていて、戦いのようになっています。そこはお客さまにもびっくりしてもらいたいです。

定と桜木が難しいキャラクターだったので、皆さんに支えられながら一生懸命取り組みました。座長らしいことは一つもできてないと思います(笑)
僕自身も初めての挑戦で、未知なことだらけですが、ここから全48公演の旅が始まると思うととても楽しみです。何よりお客さまに会えるのが本当に楽しみですね。お客さまあっての僕たちの仕事だと思うので。とにかく1公演1公演楽しみながら、お客さまと一緒にこの公演を完成させられたらなと思います。

　
松井玲奈

私が演じる蘭丸杏という役は、出てきたところから最後までずっと人のことを恨んでいる執念深い女になっています。全48公演あるのですが、一瞬の隙もないくらいずっと恨みのオーラを放ちながら舞台上
に立っていたいなと思います。
稽古のたびにひたむきに役に向き合っている中川さんを見ていて、すごいなと思っていました。何度見てもラストシーンの中川さんの姿を見ると、本当に心をぐっと掴まれて、何度でもこの芝居を観たいな
と思いますし、中川さんのすごさを毎回感じています。

　
浅利陽介

徳田誠二というチンピラ役をやらせていただきます。
彼は生きるか死ぬかの二択しかなくて、後ろに下がったらすぐ死が待っている、とにかく前に進むことしかできない、義理人情に厚い出会った人を大切にする人だと思っています。
明治座の玄関の横にのぼりが立つのですが、浅利陽介と大きく書いてあって、あれはテンション上がりますね。作っていただけたのが嬉しいです。

(大志くんは)のびのびしてましたね。ほかの役者さんとディスカッションして、お互いのキャラクターでこのシーンをどう作るとか、そういう話を座長として皆さんとしていたのは、はたから見てすごいなと思いました。

　

音楽劇『歌妖曲〜中川大志之丞変化〜』松井玲奈　撮影：田中亜紀