高畑裕太が主宰する劇団ハイワイヤ 第一回公演『ジャム』8月7日から下北沢小劇場B1で上演
ハイワイヤ 第一回公演『ジャム』高畑裕太が主宰する劇団ハイワイヤの第一回公演『ジャム』が8月7日(土)から下北沢小劇場B1で上演される。
本作「ジャム」は、高畑裕太が約3年前に執筆に着手し、書き下ろした戯曲。
東京郊外にある架空の街を舞台に、とある事件をキッカケに街から疎外されている家族が抱える問題や、そこに纏わる人物それぞれの事情・思惑を巡って、展開してゆく物語を、独自の視点で描く。
本作上演に向けて、高畑裕太が主宰となる劇団、「ハイワイヤ」を結成。企画・作・演出を本人が担当し、また、自ら俳優として出演する。
高畑裕太に加え、藤江琢磨、藤本稜太、福永朱梨、とみやまあゆみ、芝博文、廣川真菜美が出演する。
高畑裕太、藤江琢磨、藤本稜太、福永朱梨、とみやまあゆみ、芝博文、廣川真菜美
STORY
東京オリンピックを翌年に控えた冬。
東京郊外の片田舎、数年前からずっと捕まっていない通り魔が出没する街。
その、ありふれた住宅街の一角に建った一軒家に、とある家族が住んでいた。
一家の長男であり、作家志望の森田誠は葛藤していた。弟の森田真司は、とある事件を境にもう何年も前から引きこもっている。二人の子供を女手一つで育ててきた母親の森田里子も、病に伏せて寝たきりの生活を送っていた。息苦しさに耐えきれず、中学の同級生である、渡辺大志と、浦奈々子を家に招いたはいいものの、事態は悪化の一途を辿っていた。
窓には毎日、幾つもの小石が飛んできた。その音はまるで、この家に充満した哀しみや、憎しみ、そして自らの罪に問いかけるかの様に響き渡った。それでも日々は容赦なく訪れて、どうしようもない虚無感にのしかかられたまま、森田誠は生活に追われていた。
いつか通り魔が捕まってくれたら。そしてこの街の、あのいつも灰色に淀んだ空が晴れたら。
そんな微かな希望も尽きかけていた時、街の大地主の一人息子で、昔から家族ぐるみで付き合いのある田中敦が森田家に姿を現し、何かが動こうとしていた…
企画・作・演出・出演 高畑裕太
約3年前、この作品を書き始めました。
その後、2020年に発令した緊急事態宣言の最中、初稿が完成しました。
その年の暮れに今回の企画を思い立ち、現在に至ります。
気付けば劇団まで立ち上げていて、身に余るほど沢山の関係者皆様のご助力のお陰で、公演を打つ体勢を整える事が出来ました。
皆様には、ただただ感謝の気持ちしかございません。
私はずっと、この物語を、お芝居として形にしたいと想い、どうしても自分の手で作り、表現したいと考えました。とても頭が悪くて、劣っている人間ですが、周りの仲間、友人、家族には本当に恵まれたと感じています。
こんな私を支えてくれた皆様と、本作「ジャム」をより良い形へ紡いでゆけたらと想っています。
芝居の世界に足を踏み入れた時からずっと欲しかった「0からの1」を手に入れる事が出来ました。まだそれだけのことでしかありませんが、この「ハイワイヤ」が自分にとっての居場所であり、どなたかにとっての通過点である存在に成り得ればと想っています。
詳細は公式サイトで。
(文・エントレ編集部)
ハイワイヤ 第一回公演 『ジャム』
【作・演出】高畑裕太
【キャスト】
高畑裕太、藤江琢磨、藤本稜太、福永朱梨、とみやまあゆみ、芝博文、廣川真菜美
2021年8月7日(土)~8月14日(土)/下北沢・小劇場B1
公式サイト
ハイワイヤ 第一回公演 『ジャム』