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谷賢一×On7「ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~」観劇レビュー

On7「ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~」舞台写真谷賢一が演出を務めるOn7(オンナナ)の舞台『ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~』がKAATで開幕した。

新劇劇団の女優7人が結成した演劇ユニットOn7(オンナナ)。毎回演出家を招いて演じるというスタイルで公演していますが、今回の演出家はDULL-COLORED POPの谷賢一。KAATで開幕した「ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~」を観劇してきました。


On7「ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~」舞台写真

女性器にまつわるエピソードや、アンケートの答えなどをちりばめながら舞台が進んでいきます。タイトルに「モノローグス」とあるように独白形式で進む部分があったり、複数人が絡むようなシーンもありました。


On7「ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~」舞台写真

女性器にまつわる話はハッピーなものもあるし、悲惨な話もありました。そのシーンごとがとてもテイストが違っていて、切り替わり方がとても潔い。モノローグの集合なのに退屈に感じないのは、俳優の腕と、きっと細かく丁寧に演出されているからなんだろうなと感じました。


On7「ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~」舞台写真

一番笑って観ていられて、お気に入りだったのは「あえぎ声のシーン」かなあ。なんというか、女優の引き出しの深さを観たというか、面白いことをやらせたなと感心もしました。
「とても見られるのシーン」の一人芝居も見事でした。←※これだと何のことかさっぱり伝わらないと思うけど。


On7「ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~」舞台写真

僕は男性なので、きっと女性の方が観たら、また違った感想を持てるんだろうなと思うのです。凄惨なエピソードは特に。

「ま◯この話」という刺激的なタイトルだからやめておこうと思うのは、きっと早計です。ある意味テレビでは絶対にできない表現なので、KAATまで足を運んでみると面白いと思います。

そういえば「いやおうなしに」もKAATだった。理解があるなあ。
18日(月・祝)まで。

(文:森脇孝/エントレ)

公演情報

On7 第3回公演『ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~』

作:イヴ・エンスラー
翻訳/演出:谷賢一(DULL-COLORED POP)
出演:小暮智美・安藤瞳・尾身美詞・渋谷はるか・保亜美・吉田久美・宮山知衣 (以上On7)

2016年7月14日(木)~7月18日(月)/KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>

On7 第3回公演『ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~』 公式サイト

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