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CEDAR Produce vol.9『わが友ヒットラー』

三島由紀夫 晩年の政治劇に谷佳樹らが挑む CEDAR Produce vol.9『わが友ヒットラー』3月19日(土)からすみだパークシアター倉で上演

CEDAR Produce vol.9『わが友ヒットラー』
CEDAR Produce vol.9『わが友ヒットラー』

CEDAR『わが友ヒットラー』3月19日(土)からすみだパークシアター倉で上演

「CEDAR」は演出家・松森望宏、俳優・桧山征翔と演出助手・石川大輔の演劇ユニット。
世界中に数多くありなかなか上演されない優れた名戯曲にスポットをあて、常に話題作を送り出している。

2021年、三島由紀夫の没後50年を節目に晩年の政治劇『わが友ヒットラー』の公演を企画していたが、緊急事態宣言の発令により延期を余儀なくされた。
今回、1年の時を経て『わが友ヒットラー』を上演する。

ナチス・ドイツの首相アドルフ・ヒットラーを演じるのは谷佳樹。党軍隊【突撃隊】の幕僚長エルンスト・レーム役は君沢ユウキ。ナチス党のヒットラーに異を唱えヒットラーを壊滅に追い込む野望をもつグレゴール・シュトラッサー役は桧山征翔。そしてヒットラーと深い親交があり武器を提供し続けた武器商人グスタフ・クルップ役を森田順平が演じる。
演出は松森望宏が手がける。

STORY

1934年6月。ベルリンの首相官邸。前年に政権を獲得し首相となったナチス党党首ヒットラーはと官邸に呼ばれた突撃隊幕僚長レームとシュトラッサー。そして鉄鋼会社社長クルップはそれぞれの思惑でヒットラーの演説を聞いていた。

ヒットラー政権獲得から正規軍を指揮する立場にあり、ナチスの私兵の処分を考えていた。そうとは知らないレームはヒットラーの厚い友情を抱き、その処分の命令に同意して去る。レームとの会話を盗み聞きし、ヒットラーの意図に気づいたクルップは、ヒットラーを持ち上げた。シュトラッサーはレームに二人で逆にヒットラー抜きの政権を目指す策略案を提案する。そうしないと我々はヒットラーに殺されると。激しい会話の応酬の末、あくまでレームはヒットラーを裏切るよことは出来ないと聞き入れない。

レームとシュトラッサーは粛清された。ヒットラーは粛清を正当化しつつ、ナチスが台頭していくことになる。

松森望宏(演出)

いよいよCEDARに三島由紀夫作品が登場します。
本作品は2021年1月に上演予定でございましたが、コロナ禍における緊急事態宣言発令のため延期を余儀なくされ、満を持しての延期公演になります。

第一次世界大戦、世界恐慌を経て、凌辱されたドイツ国民の代弁者となるべくすべてを抱え悪性腫瘍が増殖するように民衆の心に忍び寄るナチス党。民衆の抑圧の負のエネルギーの中から登場した怪物アドフル・ヒトラー。そのヒトラーが総統になる前夜、彼の心の中には何が起きていたのかを鮮烈に描き出した三島由紀夫の一大傑作です。

ヒトラーが粛清していった死者たち、そして彼自身も民衆の熱狂に轢死されていく様を三島由紀夫の激しい情念と同情とで描かれた本作をパワフルかつ繊細な演出で現代に蘇らせたいと思います。

どこまで狂気と寂寞を感じ取れるのか。コロナ禍に揺れる現代において、今ある僕自身の心の闇と世界の闇を舞台上で激突させてみたいと思います。

本作は3月19日(土)から東京・すみだパークシアター倉で上演される。
詳細は公式サイトで。
https://www.cedar-produce.com/

(文:エントレ編集部)

公演情報

CEDAR Produce vol.9『わが友ヒットラー』

【作】三島由紀夫
【演出】松森望宏

【出演】
アドルフ・ヒットラー・・・谷佳樹
​エルンスト・レーム・・・君沢ユウキ
グレゴール・シュトラッサー・・・桧山征翔
グスタフ・クルップ・・・森田順平

2022年3月19日(土)~3月27日(日)/東京・すみだパークシアター倉

公式サイト
https://www.cedar-produce.com/

チケット
カンフェティ http://confetti-web.com/cedar_vol9
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/cedarproduce-9/

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