2016.6.29

つかこうへい戯曲の名作が現代に蘇る! 松井玲奈主演「新・幕末純情伝」観劇レビュー


「新・幕末純情伝」舞台写真
舞台「新・幕末純情伝」舞台写真

松井玲奈主演「新・幕末純情伝」観劇レビュー

 
演劇プロデュースユニットMoratorium Pants(モラパン)の主宰 橋本昭博です!
先日、「新・幕末純情伝」を観に行ってきました!初レビュー書かせて頂きます。

「演劇界の風雲児」とも呼ばれ、戦後の演劇界の一時代を築いた、偉大な劇作家・つかこうへいの七回忌の特別公演でもあり、元SKE48の松井玲奈が主演を務める話題の舞台「新・幕末純情伝」が6月23日に幕を開けた。

演出には、長年つかこうへいのプロデューサーを務めていた、岡村俊一。多彩で華やかな役者陣と共に、現代にしっかりと、笑いとエネルギー溢れる熱い舞台・つかこうへい作品を蘇らせた!

 

沖田総司は女だった!?

幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だった!?という、つかこうへいのユニークな着想のもと、物語は展開していく。

STORY

時は、徳川260年の泰平の世が、今まさに崩壊せんとしている文久3年。
武士になりたい一身で、京都への道を急ぐ一群がいる。近藤勇(久保田創)率いる、新撰組。
その隊士の中に「女」がいた。沖田総司(松井玲奈)
小さい頃から男として育てられ、
ただひたすら剣の修行を強いられてきた孤独な女――。

風雲急を告げる、時は幕末。
勤皇、佐幕が入り乱れる動乱の京の街で、
総司は愛する土方歳三(細貝圭)のため、
一人、また一人と勤皇の志士たちを斬り続ける。
そして、そんな総司の前に、一人の男が立ちふさがった。
その男こそ、日本に新しい時代をもたらす男。土佐の龍、坂本龍馬(石田明)

裏切りと憎悪渦巻く暗黒の時代、
総司と土方、そして龍馬の胸を焦がす、熱い恋の行方とは?
そして、勝海舟、桂小五郎・・・ 幕末の若き志士たちが夢見た、
新しい時代の夜明けとは?

 

これが時代劇!?笑い溢れる軽妙なやりとり!

「新・幕末純情伝」舞台写真

あらすじを見るだけでは、時代物で難しい感じなのか?と思うかもしれませんが、つかこうへいの舞台を見たことない人が見たらきっと驚くのでは?
ジャージなどのラフな格好で、幕末の志士達が音楽に合わせて、歌い踊り殺陣をします。
時に、ギャグも言います。アドリブもかましてくれます。
キャラクターもどこかみんなぶっ飛んでいて、ハイテンションに飛び交う軽妙な台詞に、思わず笑わされつつも、幕末の時代に翻弄された若者達の必死に生きようとし、時代を創ろうとした姿に熱くなります。

 

ひょうきんな坂本龍馬を石田明が熱演!

「新・幕末純情伝」舞台写真

日本を洗濯しようとした男。英雄として語られることの多い、坂本龍馬。

が、しかし、今作では歴史を変えた坂本龍馬が、ひょうきんで変態なのです!二言目には、下ネタです。
松井玲奈演じる沖田総司に一目惚れした坂本龍馬の最初の言葉が「一発やらせてくれー!」です。(笑)
ありとあらゆる手段で沖田総司に近づき、口説こうと(やらせてもらおうと)する、坂本龍馬。

その、沖田総司の相手役でもある、坂本龍馬を演じたのがNONSTYLEの石田明。
「歴代の中で最もひょうきんな坂本龍馬を目指します!」
の、言葉の通り、石田の笑いのセンスと台詞術により、この作品全体を軽妙で痛快な見やすい作品にしてくれていた。

そして、名曲にのせてバッサバッサと人を斬りながら、愛する沖田総司を守りながらも、つかこうへいの詩的な長台詞を必死に吐いてる姿を見ると、さっきまであんなに変態でひょうきんな坂本龍馬に笑わされていたのに、不思議と、とてもかっこよく見えてきて、思わず涙腺が熱くなる。そんな瞬間が何度もありました。

 

迫力の殺陣!「傑作。松井玲奈でしかやりたくない」

「新・幕末純情伝」舞台写真

沖田総司の九代目を務めることになったのは、松井玲奈。
女であることを隠し、新撰組の人斬りの天才として闘う姿はかっこよく、キレのある迫力の殺陣シーンはまさに心躍る瞬間です。
しかし、男に扮し人をたくさん斬りながらも、時折見せる女心がとても可愛く、絶妙でした。

数々のスターを生み出してきたこの作品。
演出の岡村俊一に、
「傑作です。松井玲奈でしかやりたくない」
と、絶賛せるほどの、熱演。新しいスターの誕生です。

壮絶な立ち回り!囲み取材の動画はこちら

 
つかこうへいの七回忌を迎える今年。
笑いながら涙を流しに、つかこうへい作品に触れてみるのはどうだろうか。

(文:橋本昭博)

公演情報

つかこうへい七回忌特別公演 舞台「新・幕末純情伝」

【作】つかこうへい
【演出】岡村俊一
【出演】
松井玲奈 石田 明
細貝 圭 早乙女友貴 味方良介 荒井敦史 伊達 暁 永田 彬 黒川恭佑 久保田創 須藤公一 大石敦士 吉成 将 高橋邦春 縄田雄哉 村井 亮

2016年6月23日(木)~7月3日(日)/東京 天王洲 銀河劇場
2016年7月6日(水)~7月17日(日)/東京 紀伊国屋ホール
2016年7月22日(金)~7月24日(日)/大阪 梅田芸術劇場メインホール

詳細は公式サイトで。
つかこうへい七回忌特別公演 舞台「新・幕末純情伝」 公式サイト
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この記事を書いたのは

橋本昭博
俳優。演出家。 演劇プロデュースユニットMoratorium Pants(モラパン)主宰。末っ子四男坊。 橋本昭博ブログ

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