
観劇三昧の旅へ!ブロードウェイを中心に楽しむ、ニューヨーク満喫プラン
はじめに
はじめまして。ミュージカル観劇が大好きな山口県在住の橋本智子と申します。今回、素敵な機会をいただき、こちらでコラムを執筆させていただくこととなりました。よろしくお願いします!
観劇ファンの皆さんは、一生に一度は本場ニューヨークのブロードウェイ観劇をしたいと思われているのではないでしょうか。
迫力のある歌とダンス、洗練された演出に心を奪われるその瞬間は、まさに夢のようです。
今回は、実際に私が体験した旅をベースにしつつ、「こんなプランにしていたらもっと良かったかも!」という視点も交えて「ブロードウェイを中心に楽しむ3泊5日のニューヨーク満喫プラン」をご紹介します!
Day1|ニューヨーク到着、夜はまず1本目のミュージカルへ!
ニューヨークに到着したら、いよいよ観劇三昧の旅がスタート。
初日は時差ボケや移動の疲れを考慮しつつ、街の雰囲気を味わいながらゆったり過ごすのがポイントです。
以下の流れで、無理なくブロードウェイの世界へ踏み出しましょう。
・空港から市内へ&ホテルチェックイン
・タイムズスクエアで雰囲気に浸る
・初日の観劇はライトな作品から
空港から市内へ&ホテルチェックイン
空港に到着したら、市内への移動はエアトレインと地下鉄、または事前予約したシャトルバスなどを利用するのが便利です。
ホテルは劇場街に近いタイムズスクエア周辺に取っておくと、観劇後の移動もスムーズでおすすめ。
チェックイン後は荷物を整理しつつ、ロビーや周辺のコンビニなどで最低限の滞在準備を整えておくと安心です。
体力を温存しつつ、これから始まるブロードウェイ体験に向けて、気分を高めましょう。
タイムズスクエアで雰囲気に浸る
ブロードウェイの劇場が集まるタイムズスクエア周辺は、観劇旅の中心地。
まずはそのきらめくネオンと熱気に包まれ、ニューヨークの雰囲気に浸りましょう。
チケット販売所「TKTS」では当日券も扱っており、空き時間に立ち寄るだけでも演目のラインナップを把握できます。
また、名物の赤い階段や大型スクリーンの前で記念撮影するのもお約束。
街を歩くだけでも舞台の世界が身近に感じられ、これから始まる観劇体験への期待感が一気に高まります。
私も『シカゴ』の看板を見たときは、「ついにブロードウェイに来たんだな~」と胸が高鳴ったのを今でもはっきり覚えています。
初日の観劇はライトな作品から
長旅の疲れが残る初日には、ストーリーがわかりやすく、視覚的に楽しめるライトな作品がおすすめです!
たとえば、ディズニー作品の『アラジン』や『ライオンキング』は、豪華な舞台セットと耳馴染みある音楽で、観劇初心者にも大人気の演目です。
言葉の壁が気になる人も、展開がシンプルで視覚的に伝わるシーンが多いため、安心して鑑賞できます。
ファミリー層や観光客向けに作られているため、公演のテンポも良いのが魅力。本場の雰囲気を最初に味わうにはぴったりの1本です。
観劇後は劇場周辺のカフェで余韻に浸るのもいいと思います!
Day2|昼も夜も観劇DAY!舞台裏と本格作品を堪能
2日目は、舞台の裏側や演劇文化にじっくり触れながら、本格的な名作ミュージカルを楽しむ1日です。
以下のようなスケジュールで、演劇の深みにハマってみましょう!
・午前:劇場見学ツアーまたは演劇ミュージアム訪問
・午後:ブロードウェイ周辺で演劇ゆかりの地を散策
・夜:2本目は本格派の名作に挑戦
午前:劇場見学ツアーまたは演劇ミュージアム訪問
観劇体験をより深く味わいたいなら、午前中は劇場見学ツアーや演劇関連の施設訪問がおすすめ。
ブロードウェイの老舗劇場によっては、ステージ裏やバックステージの案内ツアーを実施しており、普段はみられない舞台の裏側をのぞく貴重な体験ができます。
また、ニューヨーク公共図書館の演劇部門では、過去の名作映像や脚本など、演劇に関する豊富な資料に触れられます。
舞台の表と裏を知ることで、夜の観劇がより特別なものになるはずです。
私は今回、友人の希望で映画「セックス・アンド・ザ・シティ」のロケ地として有名なニューヨーク公共図書館(演劇部門のないロケーション)に行ってきました。
その重厚な雰囲気や歴史的な装飾は、まるで演劇の一幕を見ているかのようでした。
時間に余裕のある方は、ぜひ訪れてみてください!
午後:ブロードウェイ周辺で演劇ゆかりの地を散策
午後は劇場周辺を歩いて「演劇の街」を肌で感じてみましょう。
私は今回時間が限られていて行けなかったのですが、演劇好きの人におすすめは、関係者が集うカフェや、トニー賞にまつわるスポットをめぐる散策。
演劇ショップでは、ブロードウェイ関連のグッズやポスターを購入できます。
中には「One Shubert Alley」のような、かつて実際に劇場の楽屋として使われていた歴史をもつギフトショップも。個性的なお土産を見つけられるのではないでしょうか。
カフェでは過去の舞台写真を眺めながら、ひと休み。観劇前に訪れることで、今夜見る作品や劇場への期待感が自然と高まること間違いありません!
夜:2本目は本格派の名作に挑戦
夜は、ブロードウェイの本気を感じられる名作にチャレンジしてみましょう!
中でも、『シカゴ』は、洗練されたジャズの音楽とダンスが魅力のロングラン作品として根強い人気を誇ります。
米倉涼子さんがアジア人初のブロードウェイ主演を果たし話題に。英語での挑戦や圧倒的なプロ意識が共感を呼び、ドラマでの人気も相まって初心者層を劇場に引き込んだ作品といえるのではないでしょうか。ストーリー性が高く、演技や歌に重厚感があるため、より深い観劇体験を味わえると思います。
私も、昨年ミュージカル初心者の友人を連れてシカゴを観劇しました。
ジャズとダンス、ユーモアが織り交ざり、終始目が離せなかったです。セリフはもちろん英語ですが、パフォーマンスだけで十分に伝わってくる感情。音楽とダンスがこんなにも心を動かすなんて…。まるで映画の中に入り込んだような感覚。なかでも、主演女優たちの圧倒的な歌唱力と表現力に感動しました!
そんな感動体験を確実に味わうためにも、チケットは事前予約がおすすめです。『シカゴ』のような人気演目は当日券もありますが、すぐに売り切れてしまうことも。
私は英語があまり得意ではないので、英語のサイトでチケットを買うのはちょっと不安…。というわけで、今回は英語が堪能な友人にお願いして、事前に予約してもらいました。
でも、もし同じように「英語のサイトはちょっとハードルが高いな…」と思っている方がいたら、Helloticketsの利用がおすすめです!
ブロードウェイのチケットを数多く取り扱っており、日本語対応で安心して観劇のチケットを購入可能です。日本円で決済できるのも嬉しいポイントです。
このような事前予約サービスは、時間を有効に使いたい観劇旅の強い味方。ブロードウェイの魔法を確実に楽しむためにも、事前予約サービスを活用して余裕をもって準備しておきましょう!
Day3|観劇の余韻と街の魅力に触れる、自由な一日
3日目は、観劇の余韻に浸りながら、ニューヨークの街を自由に楽しむ1日。
観光やカフェ巡りを楽しみつつ、夜にはちょっとディープな演劇体験にも挑戦してみましょう。
・午前:観劇を振り返りながらセントラルパークでブランチ
・午後:グリニッジ・ビレッジやブルックリンで街歩き&カフェ
・夜:オフ・ブロードウェイ or インプロ(即興劇)にチャレンジ
午前:観劇を振り返りながらセントラルパークでブランチ
観劇づくしの2日間を終えた3日目の朝は、少しゆったりとスタート。
おすすめは、セントラルパークでブランチを楽しむ過ごし方です。
緑に囲まれた穏やかな空間で、昨日見た舞台の感想を語り合えば、旅の記憶も一層深まること間違いなし。近隣にはおしゃれなベーカリーやベーグルショップも多く、テイクアウトして芝生に腰を下ろすもは気持ちのいいひとときです。
観劇で受けた刺激を少しクールダウンしながら、ニューヨークらしい朝の光景を味わいましょう。時間に余裕があれば、セントラルパーク内を軽く散歩するのもおすすめです。
私は、公園内にある有名なベセスダ・テラスと噴水に立ち寄りました。
実はここ、福山雅治さんと石田ゆり子さん出演の映画『マチネの終わりに』のロケ地としても知られている場所。映画を観た方なら、きっと「あのシーンだ…!」と心が動くはず。
石田ゆり子さんのファンである私は感激でした!
午後:グリニッジ・ビレッジやブルックリンで街歩き&カフェ
午後は、マンハッタンの喧騒から少し離れて、グリニッジ・ビレッジやブルックリンで街歩きを楽しんでみましょう。
グリニッジ・ビレッジは、アーティストや演劇関係者が多く集う文化的なエリアで、個性豊かな書店や小劇場も点在しています。
一方のブルックリンでは、カフェやアートギャラリーが多く、洗練されたローカル感を味わえるといわれています。
私は、ブルックリン区のダンボに行きました。マンハッタンブリッジが見えるベストスポットで写真を沢山撮って、近くのブルックリン・ブリッジ・パークでマンハッタンの絶景を堪能。
景色を見ながら、友人と旅の振り返りや次の観劇プランを立てるなど楽しい時間を過ごしました。
夜:オフ・ブロードウェイ or インプロ(即興劇)にチャレンジ
夜は、ブロードウェイとは一味違う演劇体験に挑戦してみましょう。
たとえば、より小規模でアーティスティックな表現が魅力の「オフ・ブロードウェイ」や、台本なしで展開する「インプロ(即興劇)」などは、観劇の幅を広げてくれる絶好のチャンス。
新進気鋭の俳優による熱演や、顧客の反応で変化するライブ感は、小劇場ならではの醍醐味です。
演目は事前にリサーチしておくと安心ですが、思い切って飛び込みで入るのもニューヨークならではの楽しみ方です!
Day4|最後の朝に名作をもう一本 or お土産タイム
最終日はフライト時間に合わせて、観劇をもう1本楽しむか、ゆったりお土産探しをするプランに分かれます。
私自身は最終日をあまり満喫できなかったので、後悔のない時間を過ごすことをおすすめします。名残惜しいニューヨークの朝を、最後まで自分らしく満喫しましょう!
・日曜マチネ(昼公演)で名作をもう1本観る選択肢も!
・観劇ゆかりのグッズ・書籍を探す
日曜マチネ(昼公演)で名作をもう1本観る選択肢も!
午前中から行われる「マチネ(昼公演)」は、観劇をもう1本楽しみたい人にぴったり。
作品の公演スケジュールによっては、午後のフライトまでに鑑賞を終えることが可能です。たとえば、『ウィキッド』や『ハミルトン』といったロングラン作品は旅の締めくくりにふさわしい1本だと思います!
観劇ゆかりのグッズ・書籍を探す
帰国前に立ち寄りたいのが、ブロードウェイにまつわるグッズや書籍がそろうショップ。特に人気なのが「ドラマ・ブックショップ」。脚本集や舞台芸術に関する本、台本などが豊富にそろい、演劇ファンにとってはまさに宝の山です。
また、劇場併設の売店では、観た作品の限定グッズも手に入ります。どれも観劇の余韻を持ち帰るのにぴったりのお土産ばかり。時間に余裕があれば、複数の劇場ショップを回ってお気に入りを見つけるのもおすすめですよ。
まとめ|3本の観劇で味わう、深く濃いニューヨーク体験
ブロードウェイの魅力は、一度見るだけでは語り尽くせません。
作品のジャンルや劇場の規模、時間帯を変えることで、毎回違った感動に出会えるのが醍醐味です。
昼と夜の雰囲気の違いを楽しみつつ、街歩きやカフェ巡りを組み合わせれば、観劇の余韻もより深まります。
3本の観劇を軸にした今回のプランは、演劇ファンはもちろん、初めての人にもおすすめの充実コースです。
ニューヨークの空気を感じながら、心に残る舞台体験をぜひ味わってみてください!
(文:橋本智子)