2022年度のテーマは『忘(ぼう)』KAAT神奈川芸術劇場がラインアップを発表
発表に参加した演出家・作家
上段左から鬼頭健吾、北村明子、松井周、中段左から串田和美、山内ケンジ、田中麻衣子、下段左から森山開次、赤堀雅秋、本谷有希子。
KAAT神奈川芸術劇場の2022年度ラインアップが発表された。2022年のテーマは『忘(ぼう)』。
YouTubeライブ配信を通じてKAATの2022年度のラインアップ発表が行われた。
前回、2021年度は冒険の『冒』だったが、2022年度のテーマは『忘(ぼう)』と発表された。
KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督・長塚圭史
テーマを『忘(ぼう)』としたことについて芸術監督の長塚圭史は、
「冒険の冒を1年目のテーマにするよりもずっと以前から「忘却」をタイトルにしたいという話をしていました。どういう時代になっていたとしても必ず現在性があるという風に思っていました。
僕らはものすごい情報量の中で生きていますから、僕らは日々忘れていきます。不要なものは忘れてもいいですが、大事なものも忘れてしまう。覚えようともしない時代になっているのかもしれません。忘れることで前に進めるということもある。だから忘れることは力にもなる。何もかも忘れないようにすることはできないけれど、忘れちゃいけないことを思い出すことは必要だと思うんです。
今、僕らは歴史のどこに立っているのか。なぜ僕らはこの社会にいるのか。僕らが日々忘れていることを見つめるということもかけたテーマになっています。」
と、思いを語っていた。
発表されたラインアップは以下の通り。
<プレシーズン>
◇KAAT EXHIBITION 2022
「鬼頭健吾展|Lines」
+関連企画
5月1日(日)-6月5日(日)<アトリウム>
◇KAAT キッズ・プログラム 2022
「ククノチ テクテク マナツノ ボウケン」
振付・演出:北村明子 美術:大小島真木
7月下旬<大スタジオ>
◇KAAT キッズ・プログラム 2022
「さいごの1つ前」
作・演出:松井周
8月中旬<大スタジオ>
<メインシーズン 『忘』>
◇KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
「夜の女たち」
原作:久板栄二郎 映画脚本:依田義賢 上演台本・演出:長塚圭史 音楽:荻野清子 9月上旬-下旬<ホール>
◇「スカパン」
原作:モリエール 潤色・美術・演出:串田和美
10月下旬<大スタジオ>
◇KAAT×城山羊の会
「温暖化の秋- hot autumn -」(仮)
作・演出:山内ケンジ
11月<大スタジオ>
◇KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
「新作」(タイトル未定)
作:兼島拓也 演出:田中麻衣子
11月下旬-12月上旬予定<中スタジオ>
◇KAAT DANCE SERIES
「星の王子さま -サン=テグジュペリからの手紙-」
演出・振付・出演:森山開次 美術:日比野克彦 衣裳:ひびのこづえ 音楽:阿部海太郎 2023年1月下旬<ホール>
◇KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
「蜘蛛巣城」
原脚本:黒澤明 小国英雄 橋本忍 菊島隆三
脚本:齋藤雅文 演出:赤堀雅秋
2023年2月中旬-3月上旬<ホール>
◇KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
「掃除機」
作:岡田利規 演出:本谷有希子
2023年3月上旬<中スタジオ>
◇YPAM ‒ 横浜国際舞台芸術ミーティング 2022
12月上旬<ホール・大スタジオ・中スタジオ>(予定)
◆提携公演
ROTH BART BARON 5月<大スタジオ>
小㞍健太+森永泰弘 5月<中スタジオ>
横浜夢座 5月<大スタジオ>
ケダゴロ 5月<大スタジオ>
モメラス 6月<大スタジオ>
CAT プロデュース「テーバスランド」 6-7月<大スタジオ>
快快(FAIFAI) 8-9月<大スタジオ>
劇団た組 9-10月<大スタジオ>
Co.山田うん 10月<大スタジオ>
地点 12月<ホール>、2月<大スタジオ>
オペラシアターこんにゃく座 3月<ホール>
ほか
詳細は公式サイトで。
https://www.kaat.jp/news_detail/1925
(文:エントレ編集部)