初めまして!
大阪在住の河内友美と申します。
昔から、舞台を見るのが好きで観劇を初め10年ほどになります。
この度、ここエントレでコラムを書かせていただくことになりました。
舞台が好きな方にはもっと好きになるように、舞台に興味のある方にはそっと背を押して一歩踏み出せるようにお手伝いができればと思いますのでよろしくお願いいたします。
2.5次元の世界
舞台にも色々種類があります。
ミュージカルに、ストレート、劇団公演など…私はその中でも2.5次元舞台と言われるものが好きでよく観劇しています。
今回はそんな2.5次元舞台の魅力をお話したいと思います。
まずは、「2.5次元舞台とは。」というところから説明します。
2.5次元舞台とは、簡単にいうと漫画・アニメ・ゲームなどを原作・原案とした舞台の事です。
始まりは結構古く、1974年の宝塚歌劇団で行われた「ベルサイユのばら」が初めてだといわれています。その後、2003年の「テニスの王子様」を起点に現在まで様々な作品が2.5次元舞台として公演されています。そして、現在では舞台コンテンツの一部として人気コンテンツになるまでに成長しました。
2.5次元舞台の魅力
2.5次元舞台の魅力はなんといっても俳優さんたちのキャラクターに対する再現度の高さです。
衣裳やメイクでは、かつらから衣裳までそのキャラクターのビジュアルを壊さず、舞台でも動けるように衣裳さんが本当に素晴らしいクオリティーで作り上げています。
特に、大きい公演では本当に衣裳一つ一つが細かいところまで再現されているのでぜひチェックしてみてください。
また、俳優さんたちはキャラクターを深く研究していて、その研究も例えば声から入る方もいれば、演技の仕草やセリフの言い方などで入る方もいらっしゃいます。
私が好きな松田岳さんも「舞台刀剣乱舞」の「長曽祢虎徹役」では、仕草はもちろん、ゲームでのおなじみのセリフや独特の表現など本当に丁寧に再現されていました。
そんな俳優さん達が研究したものが最後に合わさって再現度の高い舞台になっていく様は本当に2.5次元舞台ならではの魅力だと思います。
もう一つの魅力は演出の工夫です。
やはり、アニメやゲームでできる演出と舞台でできる演出には大きな違いがあります。
その中でアニメの中でされていた演出をどう舞台に持ってくるのか。
そこも2.5次元舞台の大きな魅力です。
有名な舞台だと、「ウマ娘」というゲームが舞台化された際は競技のレースのシーンでは実際に走るのではなくタップダンスで表現されていました。
その他にもこう来るか!と思うような演出もたくさんあります。
アニメのシーンがどう表現されるのかそれを想像するのもきっと観劇で楽しめるポイントだと思います。
2.5次元舞台に一歩踏み出すには
やはり、他の舞台に比べて入りやすいとはいえ特殊な舞台であることから見に行くには少し勇気がいるかと思います。
そこを一歩踏み出すには、まずは自分が面白そうだと思った舞台があれば配信サービスがあるか確認してみてください。
私も、今は舞台に実際に足を運んでいますが最初の頃は配信サービスで見るばかりでした。
そこで、俳優さん達が研究して表現しているキャラクターや演出など2.5次元舞台の魅力部分をめで確認して自分に合うか目で見て確認してみてください。
舞台『弱虫ペダル 』~総北新世代、始動~
私は実際に「弱虫ペダル」という作品を配信でみていて気になっていた所に大阪公演があることが分かり実際に生で見てみようと舞台に足を運びました。
そこで配信で見るのと、生で舞台を観劇することの違いを改めて感じて舞台に足を運ぶようになりました。
もし、配信で少しでも気になれば実際に足を運んで生の観劇をぜひ体験してみてください。
2.5次元舞台にハマるには
そして、2.5次元舞台に魅力感じたらぜひハマっていただきたい。
ただ、なかなかハマって行くまでにはおそらく何回か足を運ぶ必要があるかと思います。
私は配信などを含めると20回以上の公演を見た後ぐらいに2.5次元の舞台にはまっていきました。
それはなぜか、色々な作品を見るうちに応援したい俳優さん…
つまり推しができたのがきっかけでした。
やはり、ただ単純に作品を観劇するのももちろん楽しいのですが応援する方がいるだけでその作品の魅力も何倍にも上がります。
2.5次元舞台に興味が出るという事はきっとアニメやゲーム、キャラクターに魅力を感じる作品があるからこそだと思います。
一番理想なのは、自分の好きなキャラクターを演じていらっしゃる俳優さんに魅力を感じていただき、そのまま応援できるようになるのが理想ではありますがそうでない場合もあります。
例えば、私が友人をとある2.5次元舞台に誘った時の話です。
当時好きな作品が舞台化され、友人の好きなキャラクターを演じている俳優さんがとても再現度が高く、これは見たほうがいいという事で誘いました。
友人も最初は勧めた俳優さんを見ていたのですが、次第にその方ではなく別のキャラクターを演じていた俳優さんに魅力を感じその方を応援するようになりました。
その俳優さんは、役の特徴を掴むのがうまく当時演じていたキャラクターのキュートな部分もしっかりと掴んで演じられており、そんな姿に友達は魅力を感じたそうです。
このように、2.5次元舞台には自分の好きなキャラクター以外を演じている俳優さんもいます。
その俳優さんがしっかりとキャラクターを研究し、深く演じている姿に心を奪われることもあるでしょう。
そういった思わぬ出会いがあるのも観劇ならではの醍醐味なので、ぜひ劇場に足を
運んでそういった出会いを探してみてください。
2.5次元ダンスライブ『ツキウタ。』ステージ 第二幕 『月歌奇譚 夢見草』
※私が勧めたのは「卯月新」を演じた「山崎大輝さん」。友人は最終的に「弥生春」という役をしていた「仲田博喜さん」を好きになりました。
そんな感じで2.5次元舞台には自分の好きなキャラクター以外を演じている方もいます。
その方がしっかりとキャラクターを研究して演じている姿に魅力を感じることもあると思います。
そういった出会いがあるのも観劇ならではでもあるので、ぜひ劇場に足を運んでそういった出会いを探してみてください。
まとめ
ここまで、私なりに2.5次元舞台の魅力を書かせていただきました。
2.5次元舞台はどうしても他も舞台に比べて一歩踏み出せない方もいらっしゃるのですが、中身は他の舞台と同じでカンパニー全員でその作品をしっかりと私たちに届けようと日々稽古に励んでいらっしゃいます。
もし、少しでも興味のある方はぜひ一度配信だけでも見てみてください。
カンパニーの皆さんが作り上げた素晴らしい作品に出会うことができるはずです。
(文:河内友美)