ラッパ屋第49回公演『7人の墓友』が6月に紀伊國屋ホールで上演される
ラッパ屋は、1983年、広告会社・博報堂のコピーライターだった鈴木聡を中心に早稲田大学の「演劇集団てあとろ50’」出身のメンバーが集まり結成された劇団。
旗揚げ当時は鈴木聡を含めメンバーのほぼ全員がサラリーマンだったこともあり、サラリーマン観客層の開拓、「大人が楽しめる芝居づくり」を目指した。
現在では紀伊國屋ホールをホームグラウンドとしており、2006年からは北九州芸術劇場での公演も毎年行っている。
『7人の墓友』は、鈴木聡が劇団俳優座に書き下ろし、2014年に初演された作品。
今回、創立40周年を迎えるラッパ屋が再演する。
また、公演後には、ラッパ屋創立40周年・紀伊國屋ホール開場60周年を記念したアフタートークも開催される。
6/23(日)14時の回では、「新宿と演劇」をテーマに外波山文明(椿組主宰)と鈴木聡(ラッパ屋主宰)、
6/25(火)14時の回では、「墓友の現在」をテーマに井上治代(エンディングセンター理事長)と鈴木聡(ラッパ屋主宰)、
6/27(木)14時の回では、「落語とお墓」をテーマに 柳家花緑(落語家)と鈴木聡(ラッパ屋主宰)が対談する。
ラッパ屋第49回公演『7人の墓友』 チラシ裏面
鈴木聡 コメント
「七人の墓友」は僕が劇団俳優座に書き下ろし、2014年に初演されました。演出は佐藤徹也さん。
好評を博し全国をツアーし、10万人の動員を達成したそうです。
佐藤さんや俳優座の俳優さんたちと議論を重ね、お世話をする団体の方や実際の墓友の皆さんにリアルなお話を伺って書いたこの芝居は、僕にとっても思い入れのある、ちょっとした自信作です。
「墓友」は一緒のお墓に入るお友達のこと。
一人暮らしの高齢者が増えている昨今、こうした新しいカタチのお墓を選ぶ人が増えているのです。
家族があるのに選ぶ人もいる。「死んでまで亭主と同じお墓に入りたくないの」なんてね。
でもこれ、終活を考え始めた高齢者の方だけの話ではありません。
家族のこと、パートナーのこと、一人で生きること、誰かと生きること・・そう考えれば若い皆さんにも深―く関係のある話だと思うのです。
さて、この作品を創立40周年(われながらびっくり!)の今年、ラッパ屋で上演します。
俳優座さんの上演では登場人物の年齢に近い超ベテランの俳優さんたちが、ホンモノの存在感を放ちながら演じてくださってとっても良かった。
これを若輩者(と言っても、僕自身もう高齢者ですが)のわれわれがやると一味も二味も違う舞台になるんじゃないか。(お笑い度UPの予感)。
テーマは真面目だけど、笑いながら人生のあれこれを考えてもらえる「いま一番見てほしい大人の喜劇」と胸を張って言える舞台にしたいと思います。
コロナ以降、世の中の価値観やライフスタイル、人との関係の在り方が激変して、僕自身戸惑っています。
足元を、大事なことを確かめたい。そんな思いでお届けする「七人の墓友」。
是非、観に来てください。お若い方もね!
公演は、2024年6月22日(土)~30日(土)、紀伊國屋ホールにて上演される。
詳細は公式サイトで。
https://rappaya.jp/news/archives/13
(文:エントレ編集部)
ラッパ屋創立40周年記念 紀伊國屋ホール開場60周年記念
ラッパ屋 第49回公演『七人の墓友』
【脚本・演出】鈴木聡
【音楽】佐山こうた
【出演】岩橋道子 弘中麻紀 俵木藤汰 宇納佑 ともさと衣 中野順一朗 浦川拓海 おかやまはじめ/ 桜一花 林大樹 磯部莉菜子 / 熊川隆一
/ 松村武(カムカムミニキーナ) 谷川清美(演劇集団円) 大草理乙子 武藤直樹 岩本淳
/ 木村靖司
2024年6月22日(土)~30日(土)/東京・紀伊國屋ホール
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