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いのうえ「ヘヴィでありながら、スカッとした読後感があるお芝居に」生田斗真、中村倫也、西野七瀬らが豪華登壇 劇団☆新感線『バサラオ』製作発表レポート

劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『バサラオ』製作発表 撮影:田中亜紀

劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『バサラオ』の製作発表が行われ、生田斗真、中村倫也、西野七瀬らが登壇した。

劇団☆新感線の最新作いのうえ歌舞伎『バサラオ』は、劇団☆新感線の44周年興行であり、生田斗真生誕39年を記念してのサンキュー公演。
また、2020年4月の生田斗真の主演作『偽義経冥界歌』博多公演が、新型コロナウイルスの影響で博多公演が中止になってしまった際に「必ず帰ってこよう!」と誓った博多座へのCOME BACK公演でもある。

本作は、「ヒノモト」と呼ばれる国で幕府と帝が相争う時代を舞台に、自分自身の美しさを武器に天下取りを目指す男、そんな男の参謀としてバディとなる謎多き男、そしてイキすぎた自分の信念のために裏切り裏切られる人々の物語。コロナ禍以降、意識的に明るい作品を上演してきた新感線が、久しぶりに楽しいばかりではない、今までとはひと味違ったダークなトーンの作品になる。とはいえ、新感線らしくショーの要素もふんだんに盛り込んだ、歌って・踊ってガッツリショーアップしたエンターテインメントになるという。

主演の生田斗真が演じるのは、おのれの美貌を武器に天下取りという野望を持つ男・ヒュウガ。そして中村倫也は、幕府の密偵だったがヒュウガの参謀としてバディを組み共に天下取りを目論むも、なにやら一筋縄ではいかない謎の男・カイリを演じる。
さらに、西野七瀬、粟根まこと、りょう、古田新太などが出演する。
作は中島かずき、演出はいのうえひでのりが手がける。

本作の製作発表が行われ、作の中島かずき、演出のいのうえひでのり、出演の生田斗真、中村倫也、西野七瀬、粟根まこと、りょう、古田新太が登壇した。


劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『バサラオ』製作発表 撮影:田中亜紀

冒頭の挨拶で作の中島かずきは、『斗真くんには以前から<顔がいいだけで世界を征服する男の話をやりたい>という話をしていたんです。それで今回は生田斗真くんに悪い男をやってもらおうと。これに相対する倫也くんの役の男もキャラクターが見えてきたのでスムーズに書けたし、自信作になっています。』と胸を張った。

演出を手がける いのうえひでのりは『この企画は(コロナで一部公演中止になってしまった)偽義経冥界歌のリベンジということでスタートしました。会場がエンターテインメントよりの劇場なので、当初は歌とか踊りで楽しい公演をしたいなと思ってたんですが、今はもう少々重いやつでもやっていいんじゃないかと気持ちが変わりました。だけど、やっぱり歌とか踊りとかもやりたいと思って、ピカレスクロマンでありながら、わりとショーアップしたものになるのではないかと。ヘヴィでありながら、スカッとした読後感があるお芝居になるんじゃないかと思います。』と、今作のテイストについて語った。

今回の公演が「生田斗真39周年記念」とも うたわれていることについて生田斗真は『17歳のころからずっと憧れ続けてきた劇団☆新感線のみなさまと公演できることを、とても嬉しく思っています。そして役柄は、自分で言うのもおこがましいんですが、<美しさを武器に世界征服を狙う>というとんでもない役です。劇団☆新感線の悪役はいつか挑んでみたいと思っていたので精一杯頑張りたいと思います。』と意気込んだ。

生田斗真が演じるヒュウガの参謀・カイリを演じる中村倫也は、出演が決まった時の様子を聞かれ『斗真くんが出るよ、古田さんも出るよという状態でお声がけいただいて、じゃあ混ぜてよということで、混ぜてもらいました。』とコメント。

さらに、
中村『でも、ちょっと気になったんですけど、劇団員じゃない人の生誕何十周年公演って、今までにあるんですか?』
いのうえ『いや、無いよ』
中村『無いですよね。なんすかそれ。もっと劇団員の生誕を祝った方がいいと思うんですけど。』
と、笑いを誘っていた。

また『僕が主演じゃなく出演するのは久しぶりなんですよ。なので主演の横にいる人間としてどういう関わりができるかなと楽しみにしていたんですけども、昨日本読み稽古をしたら、主演よりも出番が多いんですね。話しが違うと思って。やることも結構多いんで、気を引き締めてやりたいと思います。』と意気込みを語った。

2021年の『月影花之丞大逆転』に続いて2度目の劇団☆新感線出演となる西野七瀬は『また一緒に舞台ができるって知った時点ですごく嬉しかったです。前回のがダメじゃなかったんだなというか、嬉しさが大きくて。前回はコロナ禍だったこともあって10人くらいのキャストの皆さんとやったんですが、昨日本読み稽古に行ったらめちゃくちゃ人がいて。すっごい緊張して汗もダラダラだったんですけど、今回は規模感もとんでもないので、改めて気が引き締まりました。体に気をつけて、お稽古を頑張りたいと思います。』と語った。

幕府の実権を握るキタタカを演じる劇団員の粟根まことは『時の最高権力者の役ですから、他の出演者たちによって見事に滅ぼされようと思います。』とコメント。

今回、女大名サキドを演じるりょうは、『新感線39(サンキュー)公演『偽義経冥界歌』の時に斗真さんとご一緒いたしまして、私もその時にいましたので、私も呼んでいただけて嬉しいなと思っています。斗真くん、ありがとうございます。頑張ります。』と笑顔で話した。

そして、幕府に逆らい島流しにされたゴノミカドを演じる古田新太は『りょうちゃんとなぁちゃんは共演しているんですけれども、斗真と倫也は一緒になるのが初めてで、僕的には下ネタミュージカルがやりたかったんですけれどもね。ピカレスクロマンということで、私は場違いだなと思っているんですけども。昨日本読み稽古をしたら、インチキくさい関西弁でしゃべるっていう、最も私が苦手とするお芝居だったんで、非常に楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。』と笑いを交えて挨拶した。


劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『バサラオ』製作発表 撮影:田中亜紀

新感線の舞台としては古田新太と初共演となることについて、生田斗真は『ようやく念願叶ったという感じですね。数々の俳優さんたちから古田さんと演じるのはすごく楽しいと聞いていたので、すごく嬉しいです。』とコメント。また中村倫也も『「ロッキー・ホラー・ショー」というミュージカルで共演していて、毎日飲み屋で芝居のこともアドバイスして頂いたりしていました。それから十何年か時を経て再び一緒にやれることが嬉しいです。』と共演できる喜びについて話した。

今回はアクションにも挑戦する西野七瀬は、本読み稽古を経て『実際はここですごく大変なアクションがあるんだろうなと思って、想像するしかできなかったので、今は不安な気持ちが大きいですが、みなさんの協力を得ながら乗り越えたいです。』
これを受けてりょうは『たった一行のト書きが数分のアクションになったりしますからね。本当に、心構えを気を付けておかないと・・・。』と経験者ならではのアドバイス。
自身のアクションについては『新感線のアクションがかっこいいなと思ってたんで「アクションやりたい!」って言ってしまったんです。で、今回アクション多めになっていまして。でもそんなこともチャレンジさせてくださるのが本当にありがたいので、とにかくできるだけやります。今回は下半身を強化したトレーニングをやっています。』と気合いをのぞかせた。

長年、生田斗真と新感線で共演してきた粟根まことは『斗真くんに初めて出て頂いた『スサノオ』という作品で、カゼヨミという役をやってもらったんですけど、初演の時は私がカゼヨミ役だったんです。そういう因縁を感じていたんですが、ここまでしっかりと成長されて。今回は美しさでお客様だけでなく共演者も魅了していただければと思います。』と長い付き合いならではのコメントを語った。

今回考えている演出について聞かれたいのうえひでのりは『『天號星』の時は客席をバンバン走っていて楽しかったので、今回も客席を使おうかなと思っています。』とコメント。それに対して古田新太は『いのうえさん、客席使うの好きなのはいいんだけど、自分は走ってないからね。新宿コマ劇場を後ろまで走ってごらんなさいよ。めちゃくちゃあるんだから!あんまりやめてほしいな。』とぼやいたが、いのうえは『明治座は、意外と、狭いですよ。大丈夫!ミラノ座より近い!』と勢いよく断言していた。

公式サイト特別先行チケット販売(抽選)が開始

《東京・大阪》公演の公式サイト特別先行チケット販売(抽選)は本日正午より受付が開始された。
■受付日時:5/13(月)正午~5/22(水)23:59
http://blog.vi-shinkansen.co.jp/?p=9505

 
本作は7月7日から始まるの博多座公演を皮切りに、東京・明治座、大阪・フェスティバルホールでも上演される。

詳細は公式サイトで。
http://www.vi-shinkansen.co.jp/basarao/

(文:エントレ編集部)

公演情報

2024 年劇団☆新感線 44 周年興行・夏秋公演
いのうえ歌舞伎『バサラオ』

【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり

【出演】
生田斗真 中村倫也/西野七瀬 粟根まこと/りょう/古田新太

右近健一 河野まさと 逆木圭一郎 村木よし子 インディ高橋
山本カナコ 礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ
村木仁 川原正嗣 武田浩二

藤家剛 川島弘之 菊地雄人 あきつ来野良 藤田修平 北川裕貴 寺田遥平 伊藤天馬
米花剛史 藤浦功一 西岡寛修 NaO 大村真佑 清水一光
井上真由子 松本未優 樽谷笑里奈 白瀧真由美 さいとうえりな 高森あゆな 古見時夢

2024年7月7日(日)~8月2日(金)/福岡・博多座
2024年8月12日(月・祝)~9月26日(木)/東京・明治座
2024年10月5日(土)~10月17日(木)/大阪・フェスティバルホール

公式サイト
http://www.vi-shinkansen.co.jp/basarao/

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