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『デカローグ 1~4』

十戒をモチーフにした十篇の連作集を小川絵梨子・上村聡史が演出『デカローグ 1~4』4月13日(土)から新国立劇場で上演

『デカローグ 1~4』
『デカローグ 1~4』

舞台『デカローグ 1~4』が4月13日(土)から新国立劇場で上演される。演出は小川絵梨子と上村聡史。

 
『デカローグ』は、「トリコロール」三部作、『ふたりのベロニカ』で知られる、ポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキが発表した作品。旧約聖書の十戒をモチーフに 1980年代のポーランド、ワルシャワのとある団地に住む人々を描いた十篇の連作集だ。人間を裁き断罪するのではなく、人間を不完全な存在として認め、その迷いや弱さを含めて向き合うことが描かれたこの作品は、人への根源的な肯定と愛の眼差しで溢れているという。
十篇の物語は、オムニバス形式のそれぞれが独立した1時間前後の作品です。別々の作品でありながら、緩やかにリンクし、実はひそかなつながりを持っているというのも見どころの一つだ。

上演台本は『私の一ケ月』(2022年)の作家、須貝英が担当。演出は新国立劇場演劇芸術監督の小川絵梨子と、『エンジェルス・イン・アメリカ』二部作(2023年)の演出を手掛けた上村聡史の二人が手がける。
そして、全篇に登場する、登場人物たちを見守る”天使“と呼ばれる存在。物語ごとに全く違う職業の人間になり、各エピソードの主人公の選択や岐路には関与せず、ただ見守るという難役を、小川、上村両名が信頼を寄せる、亀田佳明が演じる。

 
全10話を大きく3つのブロックに分け、4~5月は『デカローグ1~4』を、5~6月は『デカローグ5~6』を、そして6~7月は『デカローグ7~10』を上演する。
4~5月に上演する『デカローグ1~4』では、小川絵梨子が演出を担当する1話と3話を「プログラムA」、そして上村聡史が演出を担当する2話と4話を「プログラムB」とし、交互上演する。
各話、十戒の戒律に対応しており、1話は「わたしのほかに神があってはならない」、2話は「あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない」、3話は「主の日を心に留め、これを聖とせよ」、4話は「あなたの父母を敬え」をモチーフとしている。

出演者は以下の通り。

プログラムA

デカローグ1 ある運命に関する物語
大学教授の父と、世の中で起きることを数学で解いていく息子。彼らを待ち受ける過酷な運命。
大学の言語学の教授で無神論者の父クシシュトフ(ノゾエ征爾)は、12歳になる息子パヴェウと二人暮らしをしており、信心深い叔母イレナ(高橋惠子)が父子を気にかけていた。パヴェウは父からの手ほどきでPCを使った数々のプログラム実験を重ねていたが……。

演出:小川絵梨子
出演:ノゾエ征爾 高橋惠子
チョウ ヨンホ 森川由樹 鈴木勝大 浅野令子
亀田佳明

プログラムA
デカローグ3 あるクリスマス・イヴに関する物語

クリスマス・イヴを家族と祝う男の家を突然訪ねてくる元恋人の頼みとは?
クリスマス・イヴ。妻子とともにイヴを過ごすべく、タクシー運転手のヤヌシュ(千葉哲也)が帰宅する。子供たちの為にサンタクロース役を演じたりと仲睦まじい家族の時間を過ごすが、その夜遅くヤヌシュの自宅に元恋人の女性エヴァ(小島聖)が現れ、ヤヌシュに失踪した夫を一緒に探してほしいと訴える……。

演出:小川絵梨子
出演:千葉哲也 小島 聖
ノゾエ征爾 浅野令子 鈴木勝大 チョウ ヨンホ 森川由樹
亀田佳明

 

プログラムB

デカローグ2 ある選択に関する物語
愛人の子供を身籠った女性バイオリニストと、一人暮らしの医師の対話と選択。
交響楽団のバイオリニストである30代の女性ドロタ(前田亜季)と彼女と同じアパートに住む医長(益岡 徹)の二人。ドロタは重い病を患って入院している夫アンジェイの余命を至急知りたいと医師を訪ねる。ドロタは愛人との間にできた子を妊娠していた……。

演出:上村聡史
出演:前田亜季 益岡 徹
坂本慶介 近藤 隼 松田佳央理
亀田佳明

デカローグ4 ある父と娘に関する物語
父と幸せに暮らす娘。ある日、娘は父が自分に宛てた手紙を見つける。
快活で魅力的な演劇大学の生徒アンカ(夏子)は、父ミハウ(近藤芳正)と二人暮らし。母はアンカが生まれた時に亡くなった。父娘は友達同士の様に仲睦まじく生活していたが、ある日アンカは「死後開封のこと」と父の筆跡で書かれた封筒を見つける。その中身を見たアンカがとった行動とは…..。

演出:上村聡史
出演:近藤芳正 夏子
益岡 徹 松田佳央理 坂本慶介 近藤 隼
亀田佳明

詳細は公式サイトで。
https://www.nntt.jac.go.jp/play/dekalog/

(文:エントレ編集部)

『デカローグ 1~10』

【原作】クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ
【翻訳】久山宏一  【上演台本】須貝 英  【演出】小川絵梨子/上村聡史

【公演日程】2024年4月13日(土)~7月15日(月・祝)  
デカローグ1~4(プログラムA&B 交互上演):2024年4月13日(土)~5月6日(月・休)
デカローグ5~6(プログラムC):2024年5月18日(土)~6月2日(日)
デカローグ7~10(プログラムD&E 交互上演):2024年6月22日(土)~7月15日(月・祝)

【会場】新国立劇場 小劇場

公式サイト 
https://www.nntt.jac.go.jp/play/dekalog/

【一般発売日】2024年2月17日(土)10:00~

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