小日向文世、高橋克実らの出演舞台『海をゆく者』が12月7日にPARCO劇場で開幕
『海をゆく者』撮影:細野晋司舞台『海をゆく者』が12月7日(木)PARCO劇場で開幕した。出演は小日向文世、高橋克実、浅野和之、大谷亮介、平田満。
『海をゆく者』はアイルランド演劇界をリードする気鋭の劇作家コナー・マクファーソンの出世作にして、代表作。2006年に自らの演出により、ロンドンのナショナル・シアターにてデビューした本作は、ローレンス・オリヴィエ賞“BEST PLAY”、トニー賞“BEST PLAY”にノミネート、『21世紀のクリスマスキャロル』と評され、世界中で上演されてきた傑作芝居だ。
日本では、演劇界を牽引する5人の名バイプレイヤー達が、演出家栗山民也の元に結集し、丁々発止のセリフの応酬と円熟味あふれる絶妙なアンサンブルで、2009年、2014年に上演。
そして今回は小日向文世、高橋克実、浅野和之、大谷亮介、平田満という手だれの5人が出演する。
『海をゆく者』撮影:細野晋司
アイルランド、ダブリン北部。海沿いの町にある古びた家に、若くはない兄弟が二人で暮らしている。兄のリチャード(高橋克実)は大酒のみで、最近、目が不自由になり、その世話のために戻ってきたという弟のシャーキー(平田 満)
は、酒癖の悪さで多くのものを失い、今は禁酒中。陽気で解放的な性格のリチャードは、クリスマス・イヴも朝から近所の友人アイヴァン(浅野和之)と飲んだくれ、シャーキーが顔を合わせたくないであろう男ニッキー(大谷亮介)を「クリスマスだから」とカードに誘ってシャーキーを怒らせる。さらには、ニッキーが連れてきた一人の男、ロックハート(小日向文世)。彼こそが、シャーキーが忘れたくとも忘れられなかった男だった。
栗山民也
舞台での通し稽古が、今、終った。程よく熟したのか、ただ老化しただけなのか、なんともゆったりとしたいい感じの空気が流れていた。
人間だけの手作りで出来上がったこの大事な作品を、何度も噛みしめる。芝居は、「生きもの」だと昔からよく言われるが、こんな素適な「生きもの」とは、そう出会えるものじゃない。
2023年の冬を、共にパルコ劇場で!
『海をゆく者』撮影:細野晋司
『海をゆく者』撮影:細野晋司
詳細は公式サイトへ。
https://stage.parco.jp/program/seafarer2023
(文:エントレ編集部)
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『海をゆく者』
【翻訳】小田島恒志
【演出】栗山民也
【出演】小日向文世 高橋克実 浅野和之 大谷亮介 平田満
2024年1月7日(日)/新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
2024年1月12日(金)~14日(日)/愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
2024年1月17日(水)/岡山・岡山芸術創造劇場ハレノワ 中劇場
2024年1月20日(土)・21日(日)/福岡・キャナルシティ劇場
2024年1月24日(水)/広島・JMSアステールプラザ 大ホール
2024年1月27日(土)~29日(月)/大阪・サンケイホールブリーゼ